思い出その２

どうです？この写真。

父が写ってます。後列の少年が父。

肖像権に問題ありでしょうか？でもこのうち４人はもう故人だし。

７０年以上昔の写真だから、まぁ許してもらいましょう。

祖母の日本髪、自分の髪ですねぇ。

髪を結うのにすごく時間がかかって、待たされるのがイヤだったって、叔母が言っていました。

叔母が見せてくれたんです、この写真。

見たことないでしょうって。

この機会に叔母と叔父から昔の話をいろいろ聞きました。

祖父は転勤族だったので、道内のいろんなところに引越して行ったんですって。

もう父からは聞けない昔話。

興味深かった～。





さて、話は父の葬儀に戻ります。

父は1月の初めに再入院してからず～っとお風呂もシャワーも入れませんでした。

もちろん床屋にも行けませんでした。

看護婦さんが身体を拭いてはくれるんですが、

お風呂、好きだったから入りたかっただろうな。

水なしシャンプーで頭を洗ったり、足湯で足を洗ったりはしてあげたけどね。

伸びていた髪は私の知り合いの美容師さんが病院までカットしに来てくれるはずだったんです。

父は、来てくれるのいつだっけって言ってたので、きっと楽しみにしてたんだ思う。

生きていれば今週にもカットしてもらえたのに残念です。

そんなわけで、父の遺体をお棺に入れる湯灌のとき、

シャワー付きというのにしてもらいました。

こんなのあるって初めて知りました。

葬儀屋さんからこのオプションがあるのを聞いた私と姉は

即決。シャワー付きにしてもらいました。

湯灌のときはバスタブが用意されていて、そこでシャワーしてくれました。

もちろん大きなバスタオルをかけてね。

温泉好きだって言ったら、葬儀屋さんが温泉の素も用意してくれてた。

ちゃんとシャンプー、リンスしてもらって、とっても気持ちよさそうに見えましたよ。

チアノーゼで紫になってた父の足は真っ白になってました。


お棺の中にはね、スーツ、ワイシャツ、ネクタイ、靴下、メガネ、

そしてやりかけだった「漢字ナンクロ」とボールペンなどを入れました。

なんか「漢字ナンクロ」が目立ってました～。(笑)

思い出

銀行の名義変更などなどの用事で街に出て、お昼ご飯。

フードコートだったので各自の好きな物を食べましたよ。





母は久しぶりのラーメンだったそうです。




さて、今日はまたまた父の思い出を少し。

先週の今日は父の容態が急変して病院に泊まりこんだのでした。

ほんとにあっという間。怒濤の1週間だったわぁ。

結局2日間病院に泊まり、亡くなったのは日曜日。

血中酸素が下がると苦しいので麻酔を点滴し、

2日間意識はほぼありませんでした。

私と姉、母が病院に詰めて、私の相方、お嬢に息子くん、

そして叔母や東京から駆けつけた叔父も病院に来てくれました。

もう最後かというときに父の好きだったオペラをかけてあげたんですよ。

実は父はクラシック音楽が好き。

ＣＤプレーヤーで聞くために何枚がＣＤを持ち込んでいたんですが、

ＣＤプレーヤーではイヤホーンでしか聞けないんです。

そこで私が持っていったパソコンで再生。

亡くなるまでかけていました。

看護婦さんも快く許してくれましたよ。

何をかけてあげるか迷ったあげく選んだのが、

「ワルキューレ」

他に適当なチョイスがなかったんです。

でもね、ＣＤをかけるとちょっとだけ酸素の値がよくなりました。

これって聞こえてたのかなぁ。

そうだといいなぁ。

最後は「ワルキューレ」を聞きながら、

家族、親戚の大勢に看取られました。

母、姉、私、私の相方、姉の相方、お嬢、息子くん、姪っ子①、

叔母①、叔父、叔母②

どうです？結構な人数ですよね。

せまい病室にびっしり。


「ワルキューレ」

思い出の曲になってしまいました。

最後の言葉

これは何かというと、紙包みの中身は10円玉です。

柩に10円玉を入れて、それを焼き場で拾ってきたのですよ。

お守りになるんだって。

ほんとかどうか分からないけど、こういうのって気持ちの問題だもんね。


父の病名は今までここに書いたことがあったでしょうか。

「間質性肺炎」といいます。

細菌などの感染による肺炎とは違いますよ。

自己免疫疾患の難病です。

この病気にはいくつかタイプがあるんですが、父は最初の発病から11年以上も経っているので、

長生きした方ではないでしょうか。

急性増悪の場合は肺のレントゲン写真が真っ白になって

非常に息苦しくなるんです。

最後も血中酸素濃度が急に下がってしまって、

本人のために麻酔を点滴することになりました。

苦しそうな父に私や姉が一生懸命励ましていると、

「ちょっと静かにして」だって。

アタシ達、そんなにうるさかったかしら。(笑)

これが父の最後の言葉だったんです。

今となっては笑えるエピソードですよね。




さて、今日はなんと1週間ぶりに泳げました～！！！！

死亡手続きでバタバタしてる最中ですが、

ちょっと抜け出してサクッと泳いできました。

やっぱりkickがね、苦しい。

ちょっと混んでいたので

100ｍ×4本　Fr　pull

50ｍ×4本　Fr　kick

100ｍ　easy

このあと、

50ｍ×6本　Fr　on　50″

やってみました！最後はちょっと落ちたけど回れた！

100ｍ　easy　

もういっちょ。

50ｍ×6本　Fr　on　50″

ギリだけど回れた～。

よ～し、これからまた少しずつ戻していくぞ～！

やっと終わりました。

昨日は斎場に泊まり、今日の朝ご飯はこんな感じでした。

葬儀ってのは地方や葬儀会社によって随分違うものだと、

今回実感しましたが、昨日の通夜ぶるまいのそのひとつ。

去年の義父の通夜はお経の途中で一般参列者はどんどんかえり、

あら？と思っていたら、時間のある方はお食事して帰っていきました。

で、今回はもちろんお経が終わるまでみなさん残ってくださいましたよ。、

そして通夜ぶるまいはなんとビュッフェ形式。

これはよかったです。

ビュッフェだと自分で好きなものを取って食べられるし、

人数が多少変わってもあまり問題なし。

たくさん食べる人もそうでない人も満足していただけるんじゃないでしょうかね～。

今回はお料理も美味しかったので満足度はかなりよかったです。



祭壇の横にこんなの飾っていただきました。

勲章と父の撮影した写真。

これも大変評判よかったです。

アタシのときは大会でもらったメダルを並べてほしいな。

ご指定の…

父は入院中にいろいろと書き物をしていたんです。

何を書いていたのかというと、

まぁいわゆる遺言？

財産分与とかじゃないですよ。(笑)そんな財産ないですから。

自分のお葬式に関しての希望とかです。

家族葬で親戚のみにしてくれとか、細かいことが書いてありました。

クラシックが好きだったので、お葬式で流す音楽まで録音して用意してありました。

その中にですね～、これこれの酒にしてくれって書いてあるくだりがありました。

お酒好きの父らしい。

まず、「安酒は厳禁」って。

日本酒は小林酒造の秘蔵純米酒、千歳鶴の特別純米酒、





ウィスキーは「もちろん竹鶴」、

ワインは母におまかせ。

ビールはサントリー以外。(なぜ？！）


こんな具合です。



希望のお酒で通夜ぶるまい。

結構レアなものばかりでちょっと探しました。