トゥールースを出て約2時間半のドライブ。いよいよ高速道路も終わり、これから一般道路に
入ります。このあたりはピレーネ山脈の麓になるんでしょうか。山の天気は変わりやすく、小雨が
降ったり晴れ間が垣間見えたりと目まぐるしく。
6月の中旬ですが、山の頂には冠雪が。サンチャゴ・デ・コンポステーラの道のりが
こんなに険しいとは。中世の時代に巡礼がピークを迎えていますが、その時代は
巡礼の途次に死者も多数出ていたという話も頷けます。
途中の街というか村の風景。道中ガソリンスタンドが殆どありません。燃費のよいディーゼル車
を借りてホントに良かった。
大分高度を稼いだようです。雪の量がみるみるうちに増えていくのが分かります(不安)
アンドラ公国にはボク等が今回通ったフランス・ルートとスペイン・ルートのふたつがありますが、
色々調べてみるとスペイン・ルートのほうが時間が短縮出来るそうです。鉄道が通っていないし、
飛行場もないので基本的にはバスかボク等のようなレンタカーしかありません。時にはチャリンコ
王国のフランス、スペインの猛者たちがチャリで挑戦ということも。実際に何人か通りすぎるのを
見ています(すげ~)
カタチばかりの国境検問所があって。実際にはゲートの遮断機も下りておらず検問もなく、
フリーパスです。そこを通過すると前方にカラフルな建物が。ちょっと雨が雪に変わって
写真ではカラフルじゃないんですけど(苦笑)
正面の山はゲレンデ。いやぁ、なかなかの斜度ですわ。八方尾根の名木山ゲレンデを
でっかくしたような。こりゃ滑りでがあるでしょうね。
皆さん織田裕二が主演の黒木メイサ共演の「アンダルシア 女神の報酬」という映画を
ご覧になってますか?
あの冒頭のシーンは恐らくこのゲレンデのどこかのホテルで撮影されたんだと思います。
あの映画を見てボクはびっくりしたのですけど、随分とコアな国にロケハンに行ったんだと。
まさか今回わざわざこの国に来るとは映画を見ていて思いもしなかったのですが(苦笑)
アンドラ公国
はは、聞きなれない国の名前ですよね。フランスとスペインの国境でピレーネ山脈のど真ん中に存在
する国。なんと、なんとスペインはカタルーニャ地方のキリスト教のウルヘル司教とフランス大統領が
共同元首となって一年ごとに交代で国家運営をしている国であります。国の統治権を巡って過去に
フランスとカタルーニャでいざこざがあり、その解決法として共同統治ということになった経緯があり
ます。因みに公国というのは伯爵が所有していた国を指し、代表的な国ではモナコ公国、リヒテン
シュタイン公国などがあります。
ー続くー