うれしさは 忘れやはする 忍ぶ草 しのぶる物を 秋の夕暮れ
(新古今・一七三〇)
右の歌で忍ぶ草は「しのぶ」にかかる枕詞であるが、同時に「忘れる」の言葉が出て来るところを見れば、この忍ぶ草は忘れ草でもある・・・・
Rokunowa
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ユリ科のシノフ草はなにを忘れたのであろう・・・・なにを解除(はらう)といいなと言うのであろう?これまで研究者は右の問いすらたてなかった、ましてや答えられなかったのである。
シノフとはシン(月神)のフで月神の鳥(フ)でフクロウである・・・・シノフ草の新芽を食べ、花を食べた縄文人にとって、このはでな花が果実をつけない事実がシャクの種であったに違いない。だから果実をつける事を忘れて来た花は忘れ草であったのだ。この不妊の花は月神の妖艶さを持つ八重咲で、おしべめしベが花弁のようになって派手であるが果実をつけないのである。不毛の種をシイナ、スナと名づけた古代人にとって、この結実を忘れて来た妖艶な花を持つ植物は、月神の呪いを受けたフクロウの草、月神の草であった。これが、この草が忘れ草、シノフ草と名づけられた理由である。
悲しきを 人には言わで しのぶ草 忍ぶに余る 色を見よかし
(新勅選・九四五)
右のごとく、しのぶ草はフクロフのごとく月神の呪いを忍ぶ草であるが、妖艶な花は咲かすのである。しかし恋をしても忍ぶだけで所詮性行為をしないので不妊で果実はできないのだ。古代人は実に植物学の権威で、知識が豊富なのである。
Rokunowa
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解除(はらう)とは神に祈って災いや罪をはらい去る、との意味である。シノブ草の災いとは結実しない、恋が果実に成らない罪なのである(英語の罪もSINで月神シンから来ていると私は考える)
以上はシノブ草が忍ぶと解除(はらう)の枕詞となっている真の理由であろう・・・・
シノフ草と同様のシノを使った枕詞が存在する。篠薄(シノススキ)である。