逢うことを いざほに出なむ 篠薄 忍び果つべき 物ならなくに
(後選・七二八)
Rokunowa
篠簿(シノススキ)は穂のない薄を言うの
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うれしさは 忘れやはする 忍ぶ草 しのぶる物を 秋の夕暮れ (新古今・一七三〇) 右の歌で忍ぶ草は「しのぶ」にかかる枕詞であるが、同時に「忘れる」の言葉が出て来るところを見れば、この忍ぶ草は忘れ草でもある・・・・ Rokunowa
ユリ科のシノフ草はなにを忘れたのであろう・・・・なにを解除(はらう)といいなと言うのであろう?これまで研究者
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しなひネブと同様の枕詞が万葉集に出ているので以下紹介しよう。 Rokunowa君に恋ひ 之奈要浦触 吾が居れば 秋風吹きて 月傾きぬ (万葉集・巻十・二二九八) 右のシナエはウラブレの枕詞である。ウラブレは淋しい、不如意を意味する言葉で、その語源はウル・・・・牛から来ている。ウラブ
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