永遠の恋人

今さらながらの話で気持ち悪いかもしれない話


歴代の彼女の中で一番長く付き合った彼女との話



それはそれはいつも一緒にいて、本当に自分を支えてくれた


僕は明日からアメリカ行ってくるわ

明日からしばらく海行ってくるわ

明日から山行ってくるわ


そんな感じ


帰ってくれば彼女がいるのが当たり前


彼女から別れるなんて絶対にないと思っていた



一緒に住んではいたものの、完全に彼女に甘えきっていたんだ



湘南の風の純恋歌じゃないけれど



彼女はオレのために一生懸命尽くしてくれた



でも、オレはオレのために


そんなのが何年も続き、結局フラれるんだけど(笑)




そんなオチじゃなく




ある時


霊能者かな？
前世が見える人と話す機会があり


せっかくだからと彼女とのことを見てもらった



すると、彼女とは前世に詳細はわからないけど、命をかけたライバルだったらしい



お互いに絶対に負けられないライバルとして関わっていたと



この世で何の因果か付き合うことになったが、彼女の奥底にはその思いがずっと眠っているらしい



その霊能者は言った


唐突でもいい



「ありがとう」と言ってあげなさい



その言葉一つで彼女は報われるって




半信半疑ながらも




今でも覚えている
小さい部屋の片隅で、多分、付き合って一回も言ったことのない言葉を


「ありがとう。」


「え？」そりゃそうだ。
彼女からしたらあまりにも唐突だ


「いや、だからありがとう。」



「何が？どうしたの？」



「彼女でいてくれてありがとう。」




途端、彼女の目から大粒の涙が零れ落ちた


彼女曰く


なぜだかわからないが涙が溢れてきたと


それが何百年分の涙のように止まらない



おろおろとするばかりだったが


すべての涙が出尽くすと、彼女は死んだように眠った


僕はその寝顔を見て
結婚はしないけど、一生一緒にいようと思った




酷いものだ

うん




教訓

そういう彼女を失ったら本当に気付くんだよね



胡座はかいちゃいけません


前世ってあるんだと思います



女の人は大切にしないといけません