goo blog サービス終了のお知らせ 

CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

さわやか革命、Pretzel Logic

2024年03月17日 | AMERICAN ROCK/POPS

スティーリー・ダンの1974年の3枚目のスタジオ・アルバム、Pretzel Logicでも。

アルバムは全米8位、またシングル・カットされ“リキの電話番号”も全米4位とそれぞれ大ヒット。

まだこの頃はバンドの体を成していたものの、レコーディングは思い通りの音を出すためなのかロスのスタジオで西海岸の有名どころのセッション・ミュージシャンを数多く使い、ほぼドナルド・フェイガンとウォルター・ベッカーのデュオによるプロジェクトと化した。

11曲の収録曲は3分前後の短い曲からなる構成で、また曲調もジャズ、ポップ、ロックやカントリーなどバラエティーに富んでいて、不思議にスナック菓子のPretzelを食するが如くスッキリ・サクサクと聴いていける。

それが邦題として付けられた“さわやか革命”の意とするところだろうか?


和物ロック

2024年03月15日 | JAPANESE

久々に尾崎豊の1990年の5枚目のスタジオ・アルバム、誕生(Birth)を取り出す。

今から34年前、彼が亡くなる2年前の24歳で作り上げたこの作品はCD2枚組にびっしり収録された結構なボリュームとロック・サウンドをバックにしたパワフルな歌唱は、オイラにとっては超ヘビー級な存在で今でも圧倒される。

ただ歌詞の内容からして歌っている本人も相当プレッシャー感じていたのかな。

あまりに繊細で神経すり減らしちょっと生き急いだ感はあるね。

たまにはオイラみたいにもっと能天気にふわっと生きて行くのもアリかも...

まあ、あんたはいつも能天気だったって言われそうだけれど...


元祖スコティッシュ・ハード・ロック

2024年03月14日 | BRITISH ROCK

1968年スコットランドにてバンド結成、1971年にデビュー・アルバムを出す。

ディープ・パープルの前座を務めていたこともあり、彼らの3枚目のアルバム、Razamanazはロジャー・グローバーがプロデュースし、全英11位を記録しブレイクすることに。

バンドの構成はボーカル、ギター、ベースにドラムスの4人組でいたってシンプル。

売りはやっぱりダン・マッカファーティーのパワフルでハイトーン・ボイスによる歌唱、ただ少々ねちっこい個性的な声質で好き嫌いが分かれるかも…

オイラは聴きだすとクセになるんだけれどね。


元祖パワー・ポップ

2024年03月13日 | AMERICAN ROCK/POPS

元ラズベリーズのリーダ的存在だったエリック・カルメンがお亡くなりになられたそうな。

1970年に結成しパワー・ポップの元祖と呼ばれ、彼らのビートルズ(特にポール)、ビーチ・ボーイズやアメリカン・オールディーズに影響を受けた作品は楽しめたのだが、残念ながら4枚のアルバムを残して1975年に解散。

そのエリックが同年にアルバム、Eric Carmenでソロ・デビューを果たす。

このアルバムからシングル・カットされたAll By Myselfが大ヒットしたことから、バラード・シンガーってイメージが強いが、個人的にはラズベリー時代からのパワー・ポップと呼ばれた軽快なロック作品が気に入っている。

このアルバムではやっぱり1曲目のSunriseですかね。

ゆっくりとフェード・インするシンセにピアノが絡むイントロが1分ほど続き、その後スローなソロ・ギターが被さる。ようやくエンジンが温まったのかフィル・スペクターばりのウォール・サウンドを施された曲はアップ・テンポで展開していく。

すんばらし~才能でした。

そのエリックも享年74歳でこの世を去ることに。

RIP


ベストもの

2024年03月12日 | BRITISH ROCK

既に同じ音源持っているにも関わらず、ベストものが出るとついつい買ってしまうダメなオイラ。

本日は1979年にでたエレクトリック・ライト・オーケストラのベストものに続く1992年のELO’s Greatest Hits IIでも。

前者がデビューから1977年までの時点での重要曲を収録していて、ストリングスを使ったプログレ・デビュー後、バンド結成のパートナーだったロイ・ウッドがバンドから脱退し、残ったジェフ・リンが作風を徐々にポップ路線に転換し更なる進化を続けついに1977年の2枚組アルバム、Out Of The Blueで頂点を極めるまでを収録していて非常に興味深い。

後者のGreatest Hits IIは既に頂点を極めたその後のELOを収録していることから、辛口に言えば新しい発見はなくちょっぴり停滞している感はあるのだが、もちろんそれぞれの曲の出来は良質なポップ・ソングで間違いなしに全編を楽しめる。

ちなみにこのCDはUKとヨーロッパのみで発売されアメリカと日本では輸入盤以外ではお目にかかれない、てな理由で買ってしまったことをなんとか肯定的に捉えたいダメなオイラ。

ところで2012年にジェフ・リンが一人で再録音した一味“だけ”違うベスト・アルバム、Mr. Blue Sky, The Very Best Of Electric Orchestraなんてのもあります。

あなた本当懲りないね。


Made In Japan

2024年03月11日 | DEEP PURPLE-RAINBOW関連

昭和30年代頃から、Made In Japanといえば安かろう悪かろうのパチモンなるイメージだった。

しかし、先人の絶え間ない努力の結果、いつの間にか最高品質の代名詞と呼ばれる様になった。

本日はディープ・パープルの1972年のライブ・アルバム、Made In Japanでも。

(1998年に出た25周年記念盤、2枚組のCDセットで、2枚目のCDにはオリジナルに付いてこなかったアンコール曲が収められた優れモノ)

このアルバムは当初ライブ録音の許可をパープル・サイドは出さなかったのだが、最終的に日本の機材で録音した音源をパープル・サイドがチェックした上で日本限定で商品化するかどうか判断すると言う完全にワン・サイドの契約となった。

しかしライブ音源の出来が非常によくLive In Japanとして日本での発売の許可がもたらされ、その後日本から逆輸入されたレコードが海外で評判を呼び、結局海外でもMade In Japanとして発売される事に。

スピードに乗ったHighway Starは爽快だし、スローテンポなChild In Timeもブルージーな割にねちっこさがないボーカル、更にインプロビゼーションのパートではアップ・テンポになりリッチーが軽快にソロ・ギターを刻んでゆく。そこからSmoke On The Water、ドラム・ソロのあるMule、Strange Kind Of Womanに Lazyと中弛みなしに快調に飛ばしていき、20分余りの長尺曲Space Truckin’に傾れ込み大団円を迎える完璧なライブ・アルバム。

このアルバム、アメリカでプラチナ・アルバムを獲得するなど売れに売れたし、この後他の著名アーティストも日本でライブ録音をするのが流行りに…

さすが、Made In Japan。

品質最高、間違いなし!


ザ・シンガー

2024年03月10日 | West Coast Rock

リンダ・ロンシュタットはシンガー。

外部の作者の作品を彼女の優れた歌唱力でカバーする。

本日は彼女の1976年の6枚目のソロ・アルバム、Prisoner In Disguiseでも。

ニール・ヤング、ジェイムス・テイラー、ローウェル・ジョージ、スモーキー・ロビンソン、J.D.サウザー、ホランド・ドジャー・ホランド、ジミー・クリフにドリー・パートンらの有名どころの作品を曲をそつなく歌いこなす。

彼女の歌いっぷりとヒットのツボをしっかりと押さえたプロデューサーの意図がぴったり噛み合わさり、またベテラン・セッション・プレイヤーによる演奏も素晴らしく、特にアンドリュー・ゴールドの演奏における八面六臂の働きも見逃せない。

おかげでアルバムは売れに売れた。

カバー曲を提供した作者もウハウハだったのでは…                


全編通してスムーズな味わい

2024年03月09日 | SSW

本日はジェイムス・テイラーの4枚目のアルバム、One Man Dogでも。

このアルバムには比較的短い曲ばかり全18曲収録されていて、フォーキーでジャージーでブルージーで時折ファンキーとそれぞれバラエティーに富んだ音作りとなっている。

前作に収録されたYou’ve Got A Friedndの様なとびっきりの作品が収録されていないので1曲だけ取り上げれば確かに地味に感じるかも知れないが、全編を通して聴いていくとそれぞれ異なった味わいのある曲が次々と登場し飽きが来ない。


ブルースと言うよりはロックよりのソロ・ギターがイカす!

2024年03月07日 | BRITISH ROCK

本日はアイリッシュ・ブルース・ギタリストのロリー・ギャラガーのコンピ・アルバムを味わってみる。

1999年に2枚組でCD化されたこのBBC SessionはBBC Radioでのオン・エヤーのため70年代にさまざまな場所でレコーディングされた音源をコンパイルしたもので、1枚目のCDはライブ音源そして2枚目のCDはスタジオ音源で編集されている。

どちらの音源もすばらしい出来ではあるが、個人的にはやっぱりライブのほうに軍配が上がる。

ロリーのライブといえば、ソロ活動になる前のバンド、テイストのワイト島でのライブ、ソロになってからのLive In Europe や Irish Tour ‘74などが有名ではあるがこのライブ音源も同様に臨場感溢れ迫力のある彼のソロ・ギターに圧倒される。


時代遅れのアナログなオイラ、今宵はサザーン・ロックでも

2024年03月06日 | Southern Rock

本日はオールマン・ブラザーズを味わってみる。

1971年バンドのリーダーだったデュアン・オールマンがモーター・バイク事故で死去。大黒柱を失ったバンドはセカンド・リードギターのディッキー・ベッツが中心となってバンドを維持する事に。

そして翌年にデュアン追悼アルバムとも言える2枚組アルバム、Eat A Peachが発売され、全米4位まで駆け上がり大ヒットを記録した。

(サイドー2にMountain Jam Part-1そしてサイドー4にPart-2がそれぞれ収録されている。)

収録曲はデュアン存命時にスタジオ・レコーディングした新曲3曲とフィルモア・イーストでのライブ音源3曲、更に新しい体制でのスタジオ録音での新曲3曲が収録された計9曲からなり、スタジオとライブ音源それぞれ特徴が生かされたレコーディングで完成度の高いアルバムだと感しる。

ちなみにこのアルバムには収録時間約33分にも及ぶMountain Jamが2分割されてLPレコード片面にそれぞれに収録されている。CDだと当然の如く一気に全編を通して聴く事になるのだが、長きにわたりアナログ人生を歩んできたオイラとしては2分割されたレコード音源の方が気分を新たにして後半を聴けるのでしっくりくる。

演奏の終わったレコードを裏返したり取り替えたりするのは結構面倒なんだけれど、この一手間がオイラの集中力を回復させてくれる様な…


今宵はフュージョン・サウンドでも

2024年03月05日 | JAZZ・FUSION

本日はクルセイダーズの1979年の作品、Street Lifeでも。

ジャズ・クルセイダーズとして活動してきた彼らは1971年にクルセイダーズと改名し時代の流れと共にフュージョン系バンドに転身して突っ走ってきた。

その70年代の締めとなるのが大ヒットしたこのアルバム。今回ランディー・クロフォードをタイトル・トラックのボーカルに起用しバンドの芸風に新境地をもたらした。

また熟練したセッション・プレイヤーも含めた演奏はいつも通り安心して聴いていられ、さらにかなりポップ度が上がったことから本当にリラックスできる作品となった。


地下室に眠ったビンテージ物

2024年03月04日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

オイラが若かりし頃聴いていた60年代末から70年代にかけて流行ったニュー・ロックがクラシック・ロックと呼ばれる様になってどれくらい経ったのだろうか?

1966年ウッドストック近郊でのモーター・バイクの事故で重傷を負ったディランは活動を休止。傷の癒えた翌年ザ・バンドのメンバーとウッドストックのピンク色に塗られた彼らの住居、ビッグ・ピンクでセッションを繰り返す。

ここで出来上がった主な曲はザ・バンドのデビュー・アルバムに収録された他、多くのアーティストらによってカバーされ世にでる。

それ以外の音源は正式にリリースされることはなく、その後ザ・バンドのロビー・ロバートソンによってオーバ・ダブを施しステレオ化され、ようやく1975年にThe Basement Tapesというアルバム・タイトルで日の目をみることに。

確かに60年代に録音された古さを感じさせる音源ではあったが、70年代半ばにこのアルバムが登場した時はノスタルジーを誘うあたかも樽に詰め込まれたワインの様に熟成した雰囲気を楽しむことが出来た。

絶え間なく大量に生産され巷に溢れる新しいロックが10年後、20年後に果たしてどれくらい生き残っているか興味深い。

是非ともクラシック・ロックとして生き残って欲しいものだ。


アメリカン・ソフト・ロックでも

2024年03月03日 | AMERICAN ROCK/POPS

3人組でデビュー・アルバムを出したブレッドが1970年のセカンド・アルバムではマイク・ボッツをドラムス担当として正式メンバーに迎えてレコーディング。

完成したアルバムがOn The Water。

デビッド・ゲイツ作でシングル・カットされたMake It With Youが全米1位となりアルバムも12位と一気にブレイク。

日本では何故かそれほど人気が出なかったみたいだが、Make It With Youはどこかで聴いたことがあるかも。

アルバムを一聴すれば丁寧に作られた上質ポップ・ロックが味わえる。

たまにはソフトもいいですよ。


いいアルバムと思うのだけれど

2024年03月02日 | BRITISH ROCK

アルビン・リーによるギターの速弾きが特徴のブルース系ハード・ロック・バンド、Ten Years After。

本日はその彼らの1971年の6枚目のアルバム、A Space In Timeでも。

彼らは1966年ごろから活動を始めた結構古参のロック・バンドで特にイギリスではそこそこ人気があったそうな。

本作は売りのアルビンによるソリッドなエレキの演奏だけでなく結構アコギの演奏を取り入れたり、またUncle Jamの様なジャズ風味の演奏もあったりとバラエティーに富んでいてオイラとしてはいいアルバムだと思う。

ちなみにイギリスのチャートでは従来の彼ららしさが薄まったと捉えられたのか前作の5位から36位へとかなり順位を落としたのだが、アメリカではコマーシャルな制作手法が受けたのか全米17位でプラチナ・アルバムのステータスを獲得する大ヒット。

大西洋を挟んでのそれぞれの反応が興味深い。

ただ日本ではコアなファンを除いてはそれほど知られてなかった様な記憶が…

 


Everything is Hunky Dory! (全て上手くいってる)

2024年03月01日 | Bowie, T.Rex, Hoople and Glam.
デビッド・ボウイーのべスト・アルバムと言えばファンによってそれぞれ好みがあるもの、やっぱりグラム・ロック時代のアルバムですかね。
 
個人的には1972年のZiggy Stardusrtを押したいが、その前作のHunky Doryも捨てがたい。
 
この当時は音楽的なアイデアがボウイーに無尽蔵に湧き出たかの如く短期間にどんどん作品化され、Hunky DoryはChanges、Oh! You Pretty Things、Life On Marsや他数多くの名曲が収録された。
 
またミック・ロンソンらのバックもボウイーの意を汲み取りその世界観をうまく表現出来ているし、当時ストローブスのメンバーやスタジオ・セッション・プレイヤーとして活躍していたリック・ウェイクマンの華麗なるピアノも聴きどころ。
 
アルバムは全英3位にランク・インされボウイーの出世作となった。
 
全て上手くいったみたい。