CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

リックって誰よ?、1973年のこと

2015年07月28日 | 考察シリーズ
1973年の多分11月頃?だと記憶しているのだが、リンゴスターの話題の新譜、“RINGO”が発売されたので早速近所の行きつけのレコード屋に出かけた。レコードの購入後レコード屋のオヤジと色々世間話をしていると、同じような年代の学生風の女の子がやってきて、リック・ウェイクマンとストローブスというバンドの“砂時計”というアルバムを買ったのだった。


リックって誰だっけ? そのストローなんたらって何処のバンド? そういえば、リックってイエスでキーボード弾いているんだっけと、思い出した。

リックは凄いテクニックを持った奏者でナンタラカンタラ…、それに引き替えリンゴの音楽はナンタラカンタラ…と言ってきて、そこでその女の子となんやら口論があったような。レコード屋のオヤジが “音楽の趣味は人それぞれ” って言ってその場を収めたような記憶も。

件の“砂時計”というアルバムは、リックのソロ・アルバム、“ヘンリー八世の六人の妻”と同様に当時イエスのメンバーとして来日した記念盤として日本のみで発売されたコンピ盤であったような気が? レコードの帯にあった、”リック・ウェイクマンとストローブス”というのは実際の彼らの立ち位置を示していたのではない。このアルバムは、リックがストローブスのメンバーとして在籍していた時代に発売された2枚のアルバムから計6曲と、ストローブスのリーダーであったデイブ・カズンズのソロ・アルバム制作に参加した中からの1曲を収録したのであった。すなわち、リックのキーボードの演奏が特に目立っていた曲を集めたものだった。

口論の事はさておき、特殊なコンピ盤の場合、普通メーカーからの取り寄せとなって試聴が全くできないリスクがある状態で、十代の若い人が迷いもなくかなりディープな分野を聴いていたことに今更ながら感心するのだ。

今回のキーワードは、レコード屋のオヤジが“音楽の趣味は人それぞれ”。タイトルにあるリックもリンゴもストローブスは残念ながら登場しません。また次の機会に。

というわけで、ロックではなく純日本的なフォーク歌謡ソングの代表である、1976年に発売された因幡晃の“何か言い忘れたようで…”を紹介します。このアルバムは、オリコン週間チャート2位を獲得、その後約2年間、オリコンのLPチャートにランクインした彼の大ヒット・デビュー・アルバムです。

“わかってください”というヒット曲のように、女性サイドからの思いを歌う曲が結構あり、ハード・ロックを聴いている人からすれば四畳半的サウンドが弱々しいと感じるかも。しかし、よく聴きこむと曲自体は良く出来ており、また情感を込めてしっかり歌われており、それに結構はまってしまう。

現在、因幡晃のオリジナル・アルバムはCDを含めて廃盤となっているみたいで、購入するのは難しいかもしれないが、もしレコード・プレイヤーを持っているなら、LPの中古が割と簡単に入手可能。私もこの中古LPを100円で購入した。

ベスト盤で“わかってください”のようなシングル・ヒットした曲を聴くより、オリジナル・アルバムのみに収められている何気ない曲に惹かれことが多く、これらを聴くと、なんだか70年代にタイム・スリップしたような感じがして、懐かしい気分になる。

年をとったのでしょうかね?

貴方のいない部屋 因幡晃


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