気温が日中30度を上回ることも少なくなり、涼しく快適な日々が続く。
秋の夜長に1964年に出たサイモン&ガーファンクル名義のデビュー・アルバム、水曜日の朝、午前3時でも聴いてしんみりとした気分に。
1964年頃といえば、後にブリティシュ・インヴェイジョンと呼ばれる時代が始まり、イギリスからビートルス、ストーンズやその他数多くのビート・バンドが大挙してアメリカに。ちょっとした音楽革命を起こした。
そんな時代だったからか、アコースティック・サウンドが基本のこのアルバムは地味と捉えられたのか売れ行きは芳しくなく、気落ちしたポールはヨーロッパへ放浪の旅に。
彼らの人気が出たのはご存知サウンド・オブ・サイレンスのアコースティック・バージョンにエレキとドラムをダビングし流行りのフォーク・ロック仕立てにしたことからで、それが大ヒットに繋がりその後不動の地位を築く事に。
ちょうどその頃私は小学校の低学年だった。
当然サイモン&ガーファンクルなんて全く知らず、さらにこのアルバムは少々地味な印象だった事から、後に彼らの事を知りレコードを買い集め始めるも一番後回しになったアルバム。
しかし今このアルバムじっくり聴けば子供の頃とは違った印象に。
特にタイトル曲の水曜日の朝、午前3時なんてノスタルジックな雰囲気満載で何故か涙腺が緩んで仕方がない。
感傷の秋なのか、それとも単にオジンになったから?