先日中古屋さんで仕入れてきた。
レコード陳列棚で一際目を惹く黄色いジャケ。1987年に出た長渕剛の10枚目のオリジナル・アルバム、License。
今思えば歌詞に関して個人的に若干くさいって感じる箇所もあるにはあるが、概ね肯定的に受け入れられ更に日本語で歌われている故心にストンと落とし込むことが出来る。
またメロディーや本人の歌唱も割とシンプルかつストレートな作風であまり作り込み過ぎていないところに好感が持てる。
その昔、このアルバム、カセットで持っていてよく車の中で聴いた。ちょうどこの頃、前の会社を退職し新たなる方向に舵を切った頃で海外在住だった身もあって不安で一杯だった。
運転中に感情移入して一緒に歌えたことが、当時の新しい仕事に於ける精神的プレッシャーを幾分和らげる事に役立ったのではないかと。
カセットは音質劣化のためその後廃棄処分、つい先日その中古レコードに偶然遭遇。お値段税込で330円で、ほとんど聴かれてなかったのかジャケも盤もコンディション上々。
あれからそして先日30余年風のように過ぎ去ったが、メロディーは全曲覚えていて歌詞も所々一緒に歌えるぐらいに自然に口から流れ出てくる。
特に自伝的なタイトル曲のLicense、和風スプリングスティーンのような雰囲気を醸し出していてなかなか渋くてよろし気な …
親元を離れ 戸惑いながら月日は流れていった
薄汚れた都会のベランダから 見えない海を眺めた
俺は初めて 親父やお袋をたまらなく愛した
取ったばかりのカーライセンス
明日 羽田に迎えに行く〜♪
あまり親孝行出来なかった私としては本当泣かせる歌詞であります。