1977年に発売された、エレクトリック・ライト・オーケストラの7枚目の2枚組スタジオ・アルバム、Out Of The Blue。
2枚組アルバムはややもするとまとまりに欠け冗長なアルバムとなってしまうきらいがある。
収録時間が通常の倍となるため、収録曲が足りない場合はその穴埋めとして世に出すにはまだまだ未完のアウト・テイクだった曲を採用したり、無理矢理曲の尺を伸ばしたり、更にはシングル・アルバムでは収録出来なかった個人的な好みの実験的な曲を組み込んだりする。
これがリスナーに受け入れられればそれに越したことはないが、一枚のアルバムにまとめた方がよかったのではないかと思われる2枚組アルバムがそこかしこに。
このOut Of The Blueはどうかと言えば、アップ・テンポの曲、メロディーの美しいバラードなどが配置され単調にならないように工夫されなかなかよろし〜 因みに1983年のアルバム、Secret Messagesは当時2枚組アルバムの構想だったけど、結局レコード会社からクレームがついてシングル・アルバムになった経緯が。
(最近2枚組で再発されたSecret Messages、いまだ開封されず)
欲を言えば、何故このアルバムに収録されなかった言うほどの出来のLatitude 88 Northの様なストリングス控え目のシンプルな曲なんかを本作に収録すればもっとメリハリの効いたアルバムになったのではないかな〜と個人的に、あくまでも個人的に思うけど….
本日取り出したのは、数年前に買ったピクチャー・レコード。
せっかく買ったのに封を切らないで置いておいたのだが、本日開封して聴いてみた。
まあピクチャー・レコードと言えば通常のレコードとプレスの行程が違っていて、通常は塩ビの分厚い塊をシンプルに上下からスタンパーでがっちりとプレスし円盤とレコードの溝を同時に作り、ピクチャー・レコードの場合は予め印刷された塩ビ製円盤の上に薄い透明のフィルムをかぶせその上からスタンパーでプレスするので、当然整形力という観点では通常盤の方がしっかりと溝が切れているのではないかと思うのだが...
一聴して音の良し悪しを判断するほどの聴力を持っているわけではないが、ピクチャー・レコードの場合通常とは異なる薄いフイルムをプレスする行程でミス・プレスを起こす可能性が高いのではないかと。
今回、2枚組を通して聴いて三面まではノイズもなくニンマリ、ところが四面の出だしにミス・プレスがあり音飛び発生! ガクッ。
(第三面異常なし!)
(第四面異常あり!、艦載機出撃!)
やっぱり、 ピクチャー・レコードは誰かが言った様に鑑賞するのではなく観賞というかプレス・ミスを嘆く感傷って事なのかもね。