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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ゲップによる愛するハーモニー

2016年06月07日 | BRITISH ROCK
助手:博士! ここのところシングル・レコードの話が続いているので、ちょっと押入れをガサゴソしていると、こんなの見つかりました!

博士:オオー!これはイギリスのポップバンド、ニュー・シーカーズが1971年末に出したヒット・シングル、“愛するハーモニー(I’d like to teach the world to sing)”ではないか! 


この曲は当時コカコーラのジングルとして採用され、世界中にオン・エヤーされ1972年にはアメリカで7位、イギリスでは1位を獲得したのう。

助手:そう言えば、その当時コカコーラはホーム・サイズと言って500mLのボトル出していましたね。

博士:その通り。もともとペプシが1964年ごろ16オンス(473mL)のファミリー・サイズのボトルを販売することになったのじゃ。

その対抗措置としてそれを上回る500mLを同価格で出したわけじゃ。

助手:ホーム・サイズのキャッチ・フレーズと言えば、3杯注いでまだ余るんじゃなかったですか?

博士:これは少し誇大広告って感じで、コカコーラのグラマラスなボトルのシェープを型どったグラスに3杯分満たすとなると、かなり氷を入れなければならないのう。

実際のところ、小料理屋にいって、取り敢えずと言って出てきた中瓶ビールにお通しと一緒に出てくる小ぶりのコップなら何とか3杯分いけるじゃろう。

今でこそ、350mL缶が登場して、それを一人で飲むのがあたりまえじゃが、当時は粉末ジュースの時代で、子供にとってはコーラはそれらと比べると高級飲料で、氷をたっぷり入れて水増ししてホーム・サイズを数人で分けたものじゃった。

まあ炭酸が効いていれば、氷で薄めたとしてもある程度の爽快感は得られるのじゃ。

助手:そう言えば、博士の友人がシンガポールからコカコーラを日本に平行輸入したという話を聞いたことありますが?

博士:20年以上前の話で、日本がバブル期で円高となり、シンガポールからコカコーラを買うとかなり安く仕入れられたので、コンテナ買いをして日本に輸出したところ、味が日本のものと違うと言うことでだめになった。炭酸があまり効いていなくて、またそのせいか、日本のものより甘く感じられたとのことじゃ。

助手:コカコーラってアメリカの本社でレシピが決まっていた世界共通の味じゃなかったんですかね?

博士:わしも当時はそう思っていたのじゃが、シンガポールのコカコーラを飲んで比較すると確かに炭酸が日本のものより効いていないと感じた。

詳しいことはわからないが、生産国によってその地域の味覚に合わせるためレシピ変更に関する裁量がある程度認められているのかも知れないのう。

最近ほとんどコーラ飲まないから、そこのスーパーで買ってきてくれないか?

助手:早速買ってまいりました。シンガポール製造1500mL 2本のバリュー・パックでお値段何とS$3.50(約280円)也!


博士:なんと! 2本で小料理屋のコップで約20杯分!

一気飲みすれば、お腹いっぱい。

ゲボゲボ、ゲボゲボ

これがわしの“愛するゲップ・ハーモニー”じゃ!

我が家のニュー・シーカーズのシングル盤は、約45年の間保管していたのだが、どのような訳かレコードが波打ってしまい再生出来なくなっていた。レコード袋とペラのジャケットのみ健在。

それではコマーシャル・バージョンで
Coca Cola Commercial - I'd Like to Teach the World to Sing (In Perfect Harmony) - 1971