お隣の庭から声が聞こえてきます。
ママとカズキちゃんの二人。
あじさいの花のことをおしゃべりしているみたい。
チョッキン・チョッキンとハサミの音と共に。
庭に出ていた私
「おはようございます。」
挨拶を交わしたのち、
「カズキちゃん! おはよう! なにしてるの?」
すると・・・
手に持っていた濃い紫色のアジサイの花一本を
塀越しの私に手渡してくれました。
それも・・・
余分な葉を手で取り除きながら、手渡してくれたのです。
「わぁ、きれいな色のアジサイをくれるの?」
「たくさん咲いているから」
「どうもありがとう、うれしいわ~」
小学校一年生になったばかりのカズキちゃんが、
心配りのできるやさしい女の子に成長していました。
お隣どうしでも滅多に会わないけど、
こんなにスクスクと成長していることに感激です。
特別の存在のアジサイです。
こころがこもったアジサイです。
どうもありがとうね!