疾風怒濤の80年代

日本中が熱い風に包まれていた1980年代
そのころの音楽・映画・テレビなどを語る30代のための
広場です!

エリザベート

2005年09月14日 22時10分33秒 | 演劇
今日、帝劇でエリザベートを見ました。
実は私はこのミュージカルは初めてだったのですが、演出は宝塚歌劇が
誇る実力派 小池修一郎氏だったので、非常に楽しみにしていました。

見てみると、なるほどよく出来ています。
特に照明設計が抜群で、宝塚でもお馴染みの勝芝次郎氏は非常にいい
仕事をしているのが良く分かりました。

黄泉の国の帝王 トートがらみのところは青と紫の光で、そこへ
まばゆいばかりの光をはなつ 王妃エリザベートを真っ白の明かりで表現する
のは、たとえばレ・ミゼで、人が死ぬと真っ白な光があたるのと同じで、
舞台においては非常に大きな効果を発揮しますね。

文学座のエース 内野聖陽氏のバージョンを見たのですが、悪くないですよ。
まあ確かに山口祐一郎と比べるとそりゃ酷と言うもので、普通に歌も上手かったし
いいんじゃないですか?

ただはなしは暗いです。本当に全く何の救いもない話です。
しかしそれでも後味が悪くないのは、ひとえに、一路真樹という、
40代半ばを過ぎても処女のような清楚さをたたえた、この人が男役で
レッド・バトラーだったとは考えられないような、女優の魅力に支えられている
ところが大きいと思います。

小池氏の公演はデビュー作「バレンチノ」と、真夏の世の夢の翻案「PUCK」を
見ていたのですが、本質的にいきなり今の実力で世に出たことが良く分かります。
すでにバウホールで86年に見たときには、今の実力がありましたよ。

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