ringoのつぶやき

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DJ-ドラギECB総裁:経済成長促進は各国政府の責任

2012年05月04日 07時15分45秒 | ユーロ危機

ロンドン(ダウ・ジョーンズ)欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は3日、政治家が熱心に唱えている経済成長の
促進は、政治家自身の手に委ねられていると述べた。政治家の論調を逆手にとり、ボールを投げ返した形だ。

ドラギ総裁は理事会後に行われた定例記者会見で、赤字拡大が成長をもたらすことはないという自身の立場に変
わりはないとくぎを刺しつつ、「成長を議題の中心に戻さなければならないという意見に、もちろん賛成だ」と
語った。

「成長協定と財政協定の間に全く矛盾はない」とした。欧州で勢力を盛り返しつつある左派からの政治的圧力が
増す中、ECBは今月も政策金利を据え置いた。左派勢力の復活は、欧州2位の経済規模を誇るフランスの大統領選
第1回投票で社会党のオランド候補が最も高い支持率を獲得したことに象徴される。オランド候補は6日の決選投
票でも優勢だとみられている。

ドラギ総裁は、今回の理事会で政策金利の引き下げは検討課題にならなかったと明言したが、目先の利下げや新
たな非標準的措置の導入の可能性については何も暗示しなかった。その代わり、各国政府の責任をあらためて指
摘した。

経済支援策としてECBがすでに実施した措置を列挙した上で、「数カ国の政府は一段と野心的になる必要がある
」と主張した。「大規模な不均衡に対処するため、断固たる政策行動を取らなければならない」と呼びかけた。


一部の国が財政赤字削減や経済面で相当な前進を遂げていることは認めた。だが、まだ長い道のりが残っている
と強調した。

「最終的に報いを受けるには、粘り強さが極めて重要だと考える」との認識を示した。

会見の冒頭で言及したユーロ圏経済の見通しは従来とほとんど変わらず、年末に向かって「次第に回復する」と
予測した。

インフレ率は年内、ECBの中期目標である「2%に近いがこれを下回る水準」を上回り続け、来年初めに2%未満
に落ち着くと見込む。ユーロ圏3月のインフレ率は2.6%と、前月の2.7%から減速した。

景気が弱く、経済をめぐり「広範な不透明感」があることから、基本的な価格圧力は「限定的」だとドラギ総裁
は述べた。

「経済見通しは引き続き下振れリスクに直面している」という。

また、3月には各行で預金額の増加が見られたとした一方、昨年末から年明け後にかけて実施したECBによる多額
の流動性供給が全面的に効果を発揮するには「時間が必要だ」と語った。
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