ロンドン(ダウ・ジョーンズ)ユーロ圏17カ国の貿易収支は昨年11月、輸出の急増に支えられ大幅な黒字となった
。予想外の貿易黒字となったことで、ユーロ圏が深刻な景気低迷を回避できるとの見方が強まる可能性もある。
欧州連合(EU)の統計機関ユーロスタットが13日発表したユーロ圏11月の貿易収支は69億ユーロの黒字となった。
ダウ・ジョーンズ経済通信が先週実施したエコノミスト調査では10億ユーロの赤字が予想されていた。
2010年11月は23億ユーロの赤字だった。
ユーロ圏では、燃料・エネルギー関連の輸入が増える冬季の貿易収支が赤字となる傾向が強い。だがこの日発表
された季節調整済み統計は、11月は輸入が前月比横ばいだった一方で、輸出は同3.9％増加したことを明らかにし
た。
これに先立ち今週発表された貿易統計は、ユーロ圏の2大経済国であるドイツとフランスの輸出が11月にいずれ
も大幅増加したことを示した。
ユーロスタットはまた、ユーロ圏10月の貿易黒字を速報値の11億ユーロから10億ユーロに下方修正した。
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