ringoのつぶやき

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なぜ、森田は「小沢」と言い続けているのか(2011/1/21ケンミレ)

2011年01月24日 22時07分17秒 | 社会経済

会員の方から森田が小沢支持を言い続けるのは納得できないというメールが来ました。そこで今回、森田がどうして小沢と言い続けている(支持ではありません)のかについてレポートします。

欧州やソ連、中国、東欧が1990年代に21世紀対応の政治経済体制を作りました。ソ連が崩壊する、東西ドイツが統合する、中国経済が民主化して世界第二位の経済大国になるということを想定した人は余りいなかったと思います。

また、世界が変わり始めた1990年ごろに日本の都市銀行が崩壊するとか、非正規労働者の2/3が年収60万円~180万円で親元から独立出来なとか、2009年にフルで働いた日本人の25%が年収200万円以下になっていることなども、世界が激変しているのに日本では想像もできなかったとおもいます。

ソ連を変えたゴルバチョフは直ぐにレッドマンディ・クーデターで失脚、次のエリツィン大統領は酔っ払いでしたが、それでもソビエト連邦を崩壊させることは出来ました。

日本でも一時的でしたが、理屈が通らない小泉総理が「護送船団方式で政府頼みの日本の大企業の体質」を変えることに成功し、その結果、大企業だけは21世紀初めからバブル当時の利益を更新させています。

何が申し上げたいのかと云いますと、革命のときには「聖人ではなく、強引なリーダーシップが発揮できる人」でなければならない、その人が日本の将来の姿を作るわけではなく、変わる切っ掛け(官僚支配からの脱却)を作ることが出来れば十分であり、それ以上を求める必要はないと思っています。

そして、この役が出来るのは小沢さんしかいないのが日本の実情です。菅総理も仙石氏も本気で日本の将来についての勉強はしていません。鳩山さんも同じであり、議論に耐えられるのは実際の討論会を見ている限りでは昔の枝野氏くらいしかおりません。ほかの人は「表面的には知っています。しかし、日本を変えるならば表面的に知っているレベル」ではなく、誰が戦いを挑んでも論破できる能力と圧力が必要です。そして、小沢さんはマニアックですから表面的ではありませんし、自論で話せるレベルまで到達しています。

世界の1990年代革命から20年遅れで漸く日本にも到来した革命のチャンスを生かせるのは、言い換えますと完全に日本を壊す役割は小沢さん以外では出来ないと思っています。但し、小沢さんの役割は「日本を壊す=官僚による既得権益体制を壊す」までです。

何度も党を作っては崩壊させている小沢さんは「クラッシュは出来ても、ビルドは出来ない」と思いますので、小沢さんの役割は「日本をクラッシュするまで」だと思っています。

既に年収200万円以下の人たちが急増しているにもかかわらず、年金制度が崩壊し、財政赤字がコントロール不能になり、企業が雇用の責任をはたせなくなっているのは政治の責任です。あるニュースキャスターが「社会保障と増税による財政再建」ということがはっきりとしたことで、民主党政権がはっきりとしてきたと言っていましたが、この二つは結果であり、本当の目標は「日本経済の将来」ですが、この将来が全く見えていません。

私は菅総理に日本を任せ続けることで「もしかしたら小沢氏の出番が来るのかもしれない」とも思っています。菅総理が小沢氏の出番を作る役目かもしれません。参議院選挙惨敗の時に「民主党に日本を任せないとして、民主党を惨敗させた日本人はまだ経済的余裕がある」という皮肉を申しあげましたが、このツケが自分に返ってきているのに、更に日本経済の復活のシナリオを壊す小沢の議員辞職を支持している人が50%以上になっていることで、日本経済は更に悪化すると思います。

既に日本経済は末期に来ている、待ったなしの状況に日本は追い込まれていると思います。菅総理や小沢以外の民主党議員では官僚と戦うための戦略や戦術は作れないと思います。つまり、小沢支持ではなく、日本を変えるための最初の役者が小沢であり、日本を再生する役者は別の議員になると思っています。

▼来週の予定

レポート担当:ケンミレ株式情報 森田 謙一