ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

石のある家(1)

2008年01月25日 23時53分00秒 | 古い日記
思い出したので書いておく。(題が投げやりだな)
これは俺が実際、某掲示板(まあ、2ちゃんねるみたいな所)
で経験した実話である。
逆に言えば「その程度の話」だと思えばいい。

背景を説明すると……
偶々、俺を含め「インチキ霊能者」を糾弾するのが好きな連中が集まっていた。
と言うか「超能力のトリック」のネタバラシがメインだったけど。

と、ある日。
主婦らしき人物からカキコ(書き込み)がある。
「こんにちは。私の息子は霊が見えるらしいのですが、そういう物は存在するのでしょうか?」
質問の内容が場違い過ぎる。全員、無視。
かわいそうなので俺が相手をして上げた。
「もう少し、具体的な話を書いてください」
「拾ってきた石や買ってきた石を机の上に並べてずっと眺めているのです」
「何で?」
「さあ。『石の種類や値段は関係無い』そうなんですが……」
ある種の石と石の間にパワーが出て、引き合っているのが見えるらしい。
「『凄い! 凄い!』と言いながら、それを飽きずに見ているのです」
そりゃあ、そんなモンみて興奮している男の子って普通じゃないな。
むしろエロビデオでも見て「スゴイ! スゴイ!」とか
…(中略)…と言ってた方がナンボかマシだろう。
「もしかして、石に名前を付けていませんか?」
「さあ」
俺としてはこの辺に興味がある所だが、途中で物理野郎が割り込んできた。
「その『パワー』ってどんな風に見えるんですか?」
「伸ばしたモチみたいな、半透明なアメーバみたいな物らしいです」
「すると磁気やX線のような物じゃないね」

どうも、学のあるヤツってのは発想が貧困だ。
理屈より先に確かめておきたい事がある。
そう思った俺はダメモトでこんな事を書いた。
「紙でその石を包んで下さい。それを机の上に並べて、パワーが見えるかどうか聞いて下さい」
適当な事を書いているだけなら、退散するだろうが、翌日、ちゃんと返事があった。
「やってみました。見づらくなるけど見えるそうです」
ん? これは期待できる。しかもかなり挑戦的だな。
「では、次に中の石を別のものにすり替えて再実験して下さい」
「別の物って……?」
「何でもいいですよ。形だけ石に似ていて、なるべくパワーのなさそうな物」

(参考例:天津甘栗)
「はい。やってみます」

<続く>

急ぎすぎた結論

2008年01月25日 21時55分42秒 | 古い日記
「絶対におれは生まれ変わる」

霊界の話を紹介するテレビ番組を見て中学生自殺

 9日午前2時45分ごろ、
埼玉県川越市通町の11階建てマンションの敷地内で、このマンションに
住む同市立中2年の男子生徒(14)が倒れているのを
主婦(50)が発見し通報した。

男子生徒は外傷性ショックで死亡した。
川越署は、男子生徒が10階の踊り場から飛び降りて自殺を図ったとみて
動機などを調べている。

調べでは、男子生徒の部屋の机上に遺書のようなメモがあった。
霊界の話を紹介するテレビ番組を家族と見たことに触れて
「絶対におれは生まれ変わる。もっとできる人間になってくる。
家族のみんな忘れないでいて。必ず会いに来る。ホントにゴメン サヨナラ」

と書かれていた。
生徒はバスケットボール部に所属し、
レギュラーを外されたことにショックを受けていた様子だったという。

両親にいじめの相談をしたことはなく、8日も変わった様子はなかったという。【村上尊一】

毎日新聞 2006年12月9日 東京夕刊
MSN毎日インタラクティブ

―例の番組について―

製作するテレビ朝日側は
信じてしまう視聴者もいるということを念頭に置きながら、
 悪い影響が出ないよう配慮して制作している」
との見解を示している。

エハラー

2008年01月25日 00時32分55秒 | フィクション
単行本・文庫本計35冊の総発行部数は、なんと約767万部。
最多は、『幸運を引きよせるスピリチュアルブック』(三笠書房)で、
105万3000部。印税を定価の10パーセントとして計算すると、
35冊分の印税総額は約7億1787万円、これをわずか10年で手にしたことになる。

『スピリチュアル幸運百科』(50万部)などを販売する主婦と生活者では、
「昨年末から急激に売れています。今年1,2月は何度も増刷しています」
と語る。

……悔しい。悔しいのう。