ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

いつもここから。

2006年05月27日 23時52分10秒 | 古い日記
オサーン達の会話は時として、示唆に富む。

して、その意味はよくわからぬ場合が多い。

以下、本文。

「そう、『海』はねえ...。」
「マリンちゃんは出てくるけど、男の方はなかなか出てこねえ。」

(一体、何を言ってるんだか。)

少し気にはなったが、俺はその場を通り過ぎた。
暫くして(2,3分)帰ってくるとまだ話をしていた。

「じゃあ、服を着たまま、泳いだ事があるかい?」
「無いよ。」
「じゃあ、やめた方がいいねえ。」

(何なんだ?何を『やめた方がいい』んだ?)

「ニュースなんか見てると、子供を助けに行った人が死んで、
 子供が助かるってパターンが多いじゃねえか?」

「そうだな。考えモンだよな実際。」

ははあ。

多分、海難事故か何かで
「溺れている人がいたら、助けるべきか?否か?」
について話しているんだな。

「あの、ちょっとよろしいでしょうか?」

別に口を挟む必要も無いんだが、「人の命が関わる問題」かもしれないので、
俺は自分の意見を言った。

水難事故の報道について。

1:助けに行った人は無事だったが、子供は死んだ場合。(事故)
2:助けに行った人は無事。子供も助かった場合。(美談)
3:助けに行った人は死んだが、子供は助かった場合。(悲話)
4:両方、死んでしまった。(惨劇)

3:と4:(悲劇と惨劇)は詳しく報道されるが、1:(ただの事故)はニュースにすらならない可能性もある。

ましてや3:(美談)はニュースどころか「遭難届け出す?」以前に
解決してしまった訳だ。

よって、実は一番多いパターンなのかも知れないが、
表に現れないだけなのかも知れない。

...俺が説明するとオサーン達は妙に納得してくれた。

「なるほど。そうも知れねえ。」

「うーん。実際のトコはわからねえなあ。」

しかし、そもそも何でこんな話をしていたんだろう?

勝手な想像だが...。

「マリンちゃん」なる子供が、
海で溺れそうになって、「男の方」がそれを助けに来る。

自分がその場に置かれたら...。

「助けるべきか?」

という話の流れだったのだろうか?

まあ、非常にアニメ的な世界で、
オサーン達が想定するには...ありえねえような状況設定だけど。

大いに疑問に思った俺は、3秒くらい悩んでから訊ねたね。

「...ところで、さっき言っていた『マリンちゃん』って誰ですか?」

「あ?海物語の主人公だよ。」

「うみものがたりぃいい?」

「そう。『冬ソナ』はもういいよ。オバサンばっかで。」

何だ?何だ?何だ? 「冬ソナ」はともかく「うみものがたり」って?

全然、知らねーぞ?

そんなファンタジーな映画か何かが...

オサーン業界でブレイク中なのか?

「ああ。...CR機の台でさ。スーパー海物語で魚群(以下略)」

って...やっぱり...パチンコですか?

塩トマト考

2006年05月27日 00時02分58秒 | フィクション
以下、JASなどの用語とは違うかも知れないが、
「塩トマト」について調べたので以下に記す。

かつては「塩害トマト」と呼ばれて市場には流通しなかった。
(西暦2000年くらいまで?)

発祥は熊本県八代市。

そこは、干潟を閉め切って干拓した水田地帯が多く、
もともと塩分が多く含まれた土質を持っていた。

しかし、その地で栽培されたトマトは、
1:小玉である。(収穫高も少ない)
2:硬い。
3:糖度が高く甘い。
など、そのトマトの品種(桃太郎)本来の特性とはかけ離れたもので、
「規格外」の不良品の扱いに甘んじなければならなかった。

...が、やがて時は流れ「塩トマト」は「フルーツ・トマト」と名を変え、
その希少価値から高級ブランドにのし上がっていく。

すると何だ?「フルーツ・トマト」という品種がある訳じゃないのか?

普通のトマト(桃太郎とか)が塩分の多い土地で育つと、
「フルーツ・トマト」になる...って事か?

買った苗をもう一度良く見てみよう。

俺は「フルーツ・トマト」の苗を買ったつもりでいたけど。

「デルモンテ プチ・トマト フルーツ・イエロー」 (レジにて5割引)だ。

ふむ。確かに「フルーツ・トマト」とは書いてないな。

ついでに「塩トマト」は何故、甘いのか?考察してみよう。

結果から言うと...わからない。

普通の土地に「海水」や「塩」をまけば「フルーツ・トマト」になる程、
単純じゃないらしい。

痩せた土地、乾燥、などの条件がトマトの糖度をアップすると言われているが、
これも経験則であり、科学的根拠はハッキリしない。

まあ、ハッキリわかったら、誰でも作れるから価値が無くなるし...。