ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

煙突

2006年05月18日 23時48分13秒 | 古い日記
下図のような「登り窯」において、
燃焼室(薪などをくべて、火を燃やす所)の火力が
焼成室(実際に陶磁器を加熱する場所)
の上の方まで回らない...。

そんなトラブルに見舞われた事は無いだろうか?



まあ、普通、無いよね。陶芸家じゃない限り。

ああ。もちろん俺も無いよ。

けど、「焚口」から風を送るか「煙出穴」から空気を引っ張るか、
解決策はどちらかだ、と推察はできる。

で、問題は「どうやって空気の流量を増やすか?」
なんだけど...。

「煙出穴」に「簡単な筒」を取り付けるだけで解決したりする。

「簡単な筒」とは機能で言えば「煙突」の事だ。

「煙突」は...。

室内外の温度差から生じる上昇気流を利用した、
「換気装置」と言える。

さらにその「換気量」は...。
「上下の2つの開口部の垂直距離の平方根および開口部 面積に比例する。」
らしい。

(らしい、と書いたのはその理屈までわからないから。)

何故そうなるかは知らないし、何かの役に立つとも思えないが、
この言葉をもう少し、わかりやすく表現してみる。

1:煙突の太さが2倍になると、排出量も2倍になる。

ただし、「太さ」の比率は直径比じゃなくて、面積比。
これは直感的に納得できる。

2:煙突の高さが2倍になると、排出量は(その2剰に当る)4倍になる。

つまり、「高さ」が3倍になれば「排出量」は9倍。
これは...なんだかなあ。

しかし、こういう事を古(いにしえ)の先人達は、
経験的に知っていたんだろうか?

適当な「煙突」付けたように見えても、なぜか?
上手に火の回りを調節できたりする。(らしい)