真珠湾攻撃前を舞台にしたハードボイルドなスパイ小説。ちょっと納得いかないところもあったがなかなかおもしろかった。
佐々木譲といえば警察小説とおもっていたが、第二次世界大戦を舞台に3部作をかいている、これはその第2作目。
日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会賞ととっているので、よんでみた。 なんとなく日本のスパイ小説というと安っぽく、嘘くさくなってしまいがちだが、これは設定、プロットがしっかりしているのですんなり話にはいれた。
1946年、真珠湾攻撃を目前にして攻撃舞台が集結したエトロフ島のヒトカップ湾。アメリカのスパイとして日本に入国した主人公(日系人)は情報をもとにエトロフまでたどりつき、出撃目前の部隊を確認し最後の電報をエトロフから打つ。
著者のノートによると、フォックスというコードネームで1946年11月26日エトロフ島ヒトカップ湾から日本海軍機動部隊の出撃とその予想される目的地の報告が発信されているらしい。歴史的事実をもとに物語りをつくりあげ、おもしろいフィクションとなっている。
ただし、最後の最後で出会った主人公とロシア人とのハーフの女性ゆきをめぐる恋ものがたりは納得いかなかった。
よんでいる私でさえ、いったいいつそんな深い仲に???と驚いた。 最後はそんなつたない恋の話でやや鼻じろんだ。
あと、スパイを追跡するのが、なぜ中国からの因縁の憲兵ではなく脇役のそのまた脇の軍曹だったのかがなぞ。
こちらは古本屋でみかけたらどうぞ。
佐々木譲といえば警察小説とおもっていたが、第二次世界大戦を舞台に3部作をかいている、これはその第2作目。
日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会賞ととっているので、よんでみた。 なんとなく日本のスパイ小説というと安っぽく、嘘くさくなってしまいがちだが、これは設定、プロットがしっかりしているのですんなり話にはいれた。
1946年、真珠湾攻撃を目前にして攻撃舞台が集結したエトロフ島のヒトカップ湾。アメリカのスパイとして日本に入国した主人公(日系人)は情報をもとにエトロフまでたどりつき、出撃目前の部隊を確認し最後の電報をエトロフから打つ。
著者のノートによると、フォックスというコードネームで1946年11月26日エトロフ島ヒトカップ湾から日本海軍機動部隊の出撃とその予想される目的地の報告が発信されているらしい。歴史的事実をもとに物語りをつくりあげ、おもしろいフィクションとなっている。
ただし、最後の最後で出会った主人公とロシア人とのハーフの女性ゆきをめぐる恋ものがたりは納得いかなかった。
よんでいる私でさえ、いったいいつそんな深い仲に???と驚いた。 最後はそんなつたない恋の話でやや鼻じろんだ。
あと、スパイを追跡するのが、なぜ中国からの因縁の憲兵ではなく脇役のそのまた脇の軍曹だったのかがなぞ。
こちらは古本屋でみかけたらどうぞ。