私の図書館

主に読んだ本の感想。日常のできごと。

ヤマザキマリのテルマエ ロマエ

2010年04月08日 08時27分40秒 | マンガ
先週同僚がSFのアニメなどのトレードショーにいくというので、去年に引き続きSFの紀伊国屋だまたまたマンガを買ってきてもらった。
同僚のダンナさんがコミックブックの本屋さんを経営しているので、私のまんがに対する造詣をよく理解してくれる。がしかし、やっぱり違う。
マンガが普通に好きなのとおたくっぽいマンガとは暗黙の了解で一線をかしている。彼らのすすめるマンガはやっぱりちょっと私が読むのと違うのだが、この微妙なニュアンスが難しい。まーいいさ、私もおたくで。


テルマエというのはラテン語で浴場のことらしい。ロマエというのは察するにローマのことだと思う。

古代ローマで浴場の建築をてがけている技師ルシウス。真面目さと謙虚さが取り柄なのだが、彼のデザインは斬新ではなく、今(130AD)のローマでは古いと批判され解雇されてしまう。傷心しているルシウスに幼馴染みのマルクスが浴場に行こうと誘う。湯につかっていると、ふいに穴に吸い込まれ、なんと出た先が2009年の日本の銭湯。 平たい顔族に出会って、彼らの文明の高さ、風呂へ飽くことのない快感欲求度に偉大なローマ人としてのプライドを傷つけられ敗北感にひたりながらも、明日のローマのために平たい顔族の文明を真剣に学ぶルシウス。タイムトリップする度にいつも違う風呂へとでてしまうのだが、そのつど平たい顔族の風呂文化を学び、古代ローマにもちかえる。

もちろんルシウスが言うすっとぼけた平たい顔族とは日本人のこと。帝国であるローマの市民であるルシウスは風呂で出会う人々を奴隷だと思うのだが、その風呂文明の高さにいつも負かされてしまう。

一話完結で、5話入っているのだが、どれも日本へのタイムスリップと古代ローマに帰ってからの風呂の応用で話が終わる。

とてもおもしろかった、2回ほどおもわず声をだして笑うほどだった。
たしかに、画期的なストーリーだと思う。マンガ大賞を受賞したのも納得がいく。 聖おにいさんが好きな人にはうけるとおもう。でも、個人的には聖お兄さんのほうが面白いともう。

ということで、聖おにいさんが星5つならこのまんがは星4つというとこ。
でも十分新品で買う価値あり。ちなみに私は12ドル(1200円ぐらい)もだしたけど。