印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

英語版のYouTube動画を公開しました!!

八王子 印鑑 楽善堂

創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。

酒とのお付き合い

2008年10月07日 | 徒然(つれづれ)なるままに・・・

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

昨日の午前は月曜の雨降り、気分も週明けから暗いものがありましたが、今日は爽やかに晴れ渡りました。

肌寒い季節となると、ビールから日本酒の熱燗が恋しくなります。
お酒の付き合い方で最近思うことを書いてみたいと思います。“適量、程ほどに”とよく言われますが、私の場合、適量まで飲んできた時には、“体には適量、気分にはもっと欲しい”
になっています。

食事でご飯やおかずを食べた時は、満腹になると体が自然と拒否反応を起こしますが、
私の場合、酒はそうでなく、飲むほどにもっと欲しくなる、という悪循環です。

人には、理性、欲望が同居しています。理性を追いやって、欲望を増長してくれるのが
アルコールです。「この辺で止めておこう」と思えるまでが私にとっての適量のようです。
「いいや、行っちゃえ」の気分になってしまうと限界も何もありません。(笑い)

これから風邪のシーズンです。酒の飲み過ぎが原因の風邪には気をつけたいものです。

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印鑑の文字(12) 吉相印体

2008年10月04日 | 印鑑の文字

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
10月4日(土)、八王子は気持ちのよい秋晴れとなりました。
午後1:30現在で店の温度計、気温、25度、湿度は65%です。夏場よりも湿度が少なくて更に過ごしやすくなっています。

今日は、印鑑の文字で「吉相印体」(きっそういんたい)です。開運吉相体ともいい、縁起を担ぐ方におすすめです。また、人生の節目(就職や結婚)にギフトで印鑑を、というお客様にもお薦めしています。

この書体、基本は印鑑の文字シリーズの初めのほうに取り上げた、篆書(てんしょ)と同じです。広い意味では篆書のひとつとも言えます。

篆書の文字の線質をかなり太くして、線の太さが隣の線との間隔よりも太いくらいまで太くします。通常の篆書だとここまでは太くなりません。

文字の起筆や終筆を、外枠や隣の文字に付けていきます。こうすると文字が絡(から)まりあって、何という文字かますます判読しにくくなってきます。印の中に空き(スペース)がないように、文字を入れていくという方法を取ります。八方(はっぽう)篆書体ともいわれ、外枠の四方八方に文字を付けていくわけです。

実印や銀行印は、使うご本人だけが判読できて、他人には判読しにくい、くらいが丁度よい、と言えます。読みにくい(判読しにくい)という点では、この「吉相印体」が一番です。


▲縦書きで「田島」と彫ってある。「島」字がやや窮屈になる。


▲横書きで「田島」と右から彫ってある。右からは読みにくいが銀行印向け。

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子規庵にて

2008年10月02日 | 店長のプライベート

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

この間の日曜日、台東区、根岸にある「子規庵」に行きました。
明治期の俳人、正岡子規が34歳で夭折するまでの約8年間を過ごした住居です。
九月十九日が子規の命日で、日にちが過ぎてしまいましたが伺いました。

庭には大きな糸瓜(へちま)が、秋の虫を聞きながらまだ青々としていました。
写真は子規終焉の間で、畳に座って庭の糸瓜を眺めていると子規への思いひとしおでした。

和机は、指物師(さしものし)に注文で作らせたもので、座って左足の上に当たる部分がくり抜いてありました。これは子規が左足が伸ばせなくなり、立膝をしても机に近づけるように工夫された机です。

子規庵の帰りは徒歩4分ほどの「根岸三平堂」に寄りました。子規庵の券を提示すると
入館料の600円が500円になります。昭和の爆笑王「林家三平」。展示物で、書き付けたおびただしい量のノートを見ると、師匠の高座の陰での努力がよくわかります。

明治と昭和の「香り」に触れることのできた1日でした。

糸瓜咲て 痰のつまりし 佛かな (子規絶筆三句の一句)

子規庵 基本は月曜休庵、10:30~16:00 入庵料金 500円
財団法人 子規庵保存会 http://www.shikian.or.jp


▲子規終焉の間から庭を眺める

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