しこたまらいふ

岩手県奥州市で、スローライフを実践中♪ 田舎暮しや食べ物の話題。

岩手の地名 【方言】

2020-06-29 | 岩手県奥州市の方言

地名については、当然訛ります。単純に濁音が付く場合と音がくっついてしまう場合があります。元々は、アイヌ語の音や意味に漢字を充てたという説もあります。奥州市辺りでの呼び名は、次の通りです。市のみ

水沢は、みんつぁ

一関は、いぢのせぎ

陸全高田は、りくぜんだがだ

宮古は、みやご

花巻は、はなまぎ

北上は、きたがみ

盛岡は、もりょーが

八幡平は、はぢまんたい

他の市はそのまま読みます。

字レベルの小さい地名になるとものすごく訛ります。

市内でも、学間沢(がくまざ・がぐまんざ)、大内沢(おっつぁ)、兄和田(あにゃだ)等々切りがありません。

 

ところで、荒井由実さんの1979年の曲「緑の町に舞い降りて」

 

緑の町に舞い降りて 松任谷由実

 

youtube#video

 

 

の中のフレーズで、「モリオカというその響きがロシア語みたいだった」とあるのですが、「モリオカがロシア語の響き?」と長年不思議だったのですが、先日友人が教えてくれました。それは、歌では「モリオカ」だけど訛って「モリョーガ」と発音するとロシア語みたいだからなんだど。都市伝説ですなー(^^;



 
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ぼんこ しっこ 【方言】

2020-06-27 | 岩手県奥州市の方言

今日は、みんな大好きな「ぼんこ」「しっこ」のお話です( ̄▽ ̄;)

 
奥州市ではうんこのことを「ぼんこ」おしっこのことを「しっこ」「しょんべ」といいます。語源は、音とか形状とかでしょう。うんこの方言は各地にありますが、「ぼど」「ぽん」「ばる」などと表現する場合が多いようです。これは排出するときの音でしょうね。しっこの「し」は、そのとおりしーっとするからですね。
 
「ぼんこ」は、形状により呼名が変わり、便秘してかなーり硬くなると「きだくそ」「ボンギリクソ」等と表現します。
「なんの3日ぼんこしねでらったれば 鉈で切るよなきだくそではったったで」
(3日も便秘したら、鉈で切るような太いウンコが出ました。)
 
一方、下痢をした場合には、「腹溶げ」といいます。昔はなんだりかんだり食べたので下痢をする人が多く、腹溶げはよくあったように思います。
「なんだ!ツラ色わりぞ、腹溶げでねが?」
(なんだ!顔色が悪いですね。下痢してるんじゃない?)
 
腹溶げといえば、思い出すのは、チビルことですが、おしっこもうんこもちびった時には、「むぐす」「もごす」を使います。今は、尿取りパッド・リハパンという便利なものがあるので、そう簡単に「むぐる」ことはなくなりましたが、昔は大変だったと思います。お酒を飲み過ぎてグラグラになって立てなくなり、「むぐり」そうになってるじいさんなんていたもんです。
 
また、この辺にはご多分にもれず昔は肥溜めがあったのですが、そこに入っている人糞のことをダラといいます。完熟のダラはそれほど臭いがなかったとは言いますが、実際撒いた後はとてもひどい匂いだったと思います。
 
便意や尿意を催すと、「ぼんこ詰まった」「しっこ詰まった」といいます。ビアガーデンなどで話に夢中になってる人が良く「わがね、しっこ詰まった」と言ってトイレに駆け込みます。もちろん尿道が尿路結石とかで詰まっているわけではありません。
 
糞、尿とくれば、「へ」も取り上げなければなりませんが、「へ」については、そのまま東北でも屁ですから、取り立てて書くことはありません。ブーブーやってると「なんたら、へったれだな」とか言われますが。
 
最後に今は亡き父が言っていたことを書いてみます。
「へには、ぶー、すー、ぴーの三種あり。ぶーは音はすれども匂いなし。すーは、音はなけれど臭い芳し。ぴーは、ややもすれば身の出る恐れあり。」失礼しました(^◇^;)
 
 
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まずら 【方言】

2020-06-24 | 岩手県奥州市の方言

私は、ブドウを食べるときに皮も種もそのまま食べてしまうのですが、ある日の事、ブドウを食べていたら、バーさんに尋ねられました。

「なんたら、ぶんど かわまずらくのが?」(あれ!ブドウ皮ごと食べるの?)

「んだ、皮まずらくど、体さいんだよ。」(そう、皮ごと食べると体にいいんだよ。)

奥州市辺りでは、(〇〇ごと)というときに「〇〇まずら」を使います。

語源は、いろいろ調べてみたんですが、よくわかりません。

北東北一帯では、「もんずら」「むんずら」「まんずら」とも表現するようで、「むんず」+「ら」が語源であれば、古語の(掴む)意味ですからあながち外れてもいないような気がします。「ら」は、卑下とかおおよその意味があります。

 

用例

「ばんつぁ デパートさ 買い物ふぐろまずら わせできたんだど」

(御婆さん、デパートに買い物を袋ごと忘れてきたそうです。)


 
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け く かね?【方言】

2020-06-23 | 岩手県奥州市の方言

よく東北弁の短い会話っていうので「け」「く」ってのがありますが、さすがに日常会話では、使いません。

「こいずけや」(これを食べなさい)

「んで、くがな」(それじゃ、たべよかな)

ぐらいですかね(^^;

前出の「け」「く」は、どちらも「食う」の活用なんですが、岩手では、語幹まで変化してしまいます。このためなんだか変な印象を与えているのかもしれません。

「け」は、「食え」が短縮されたものですから、命令形です。

「く」は、「食う」の短縮です。

否定形・疑問になると「かんね」又は「かね」です。疑問の場合には、語尾を上げますが、明確に「かんねが?」と尋ねる場合もあります。

むかしは、兄弟や従兄が集まると食べ物の取り合いでした。そのため年下の者がもたもたしていると年長者に食べられてしまいます。

「こいず、くのがかねのが?」(これ、食べるの食べないの?)

「かんねんだべ」(食べないでしょ)

「かんねおな」(食べないよね)

「んで、くぞ」(それじゃ、食べるよ)

ってな感じで、とっけされで(取られて)しまいました。

そのため早食いになってしまいました(^^;

ちなみに、さっさと食べなさいは、「わらわらど け」です。

また、蚊に刺されることを「蚊にかれる」といいます。冷蔵庫に入れてある蟹を誰かに食われる事も「蟹かれる」です。まあ、蚊に刺されることは、よくありますが、蟹を食べられることって、めったにないですよね(^◇^;)


 
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たねる 【方言】

2020-06-23 | 岩手県奥州市の方言

家のバーさん、いろいろ物忘れをするようになりました。毎日毎日探し物です。そんな時に言う言葉が、

「とげー どごさおいだが 忘れだや。しゃねが?たねでけろや?」です。

(時計をどこに置いたか忘れてしまいました。知りませんか?探して下さい?)

奥州市では、探すことを「たねる」といいます。語源はもちろん「尋ねる」で、「たずねる」の「ず」が省略されて「たねる」となったものです。

「尋ねる」を古語辞典で引くと

「ありかを捜し求める。追い求める。」が一番先にでてきて、探すことが本来の意味であることが分かります。

「たねる」は、動詞なので活用しますが、そのへんは訛っているので、ちと微妙に活用します。また名詞では、ものがついて「たねもの」(さがしもの)となります。

用例

①「あいず たねっとぎ オラのも一緒に たねでけろや」

(あれを探すときは、私のも一緒に探して下さい。)

②「なんぼたねでも たねもの ではってこねどは まんつごしょっぱらげるおな」

(いくら探しても探し物が出てこないときには、ほんとにおもしろくないです)

探し物をしなければならないときには、「たねねね」(探さなければならない)で、「ねねね」(寝なければならない)や「ででで」(建物の外に出ていて下さい)と同様に同じ音が続きます。

やはりこれもネイティブ以外には、理解できないでしょうねー(^^;


 
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6月の新茶家

2020-06-22 | 奥州市・北上市のごはん
先月に引き続き、今月もお邪魔してきました。
初夏の季節を楽しむお料理の数々とお酒。田舎暮らしもいいなー、というか、田舎にいるから食べられる料理もあります。これからがますます楽しみです。
 
☆サッポロの赤星で、のどの通りをなめらかに。
 献立を見て食欲が増したところにビールの仄かな苦みが加わって、より一層料理への期待が高まる。
 
 
本日の御献立 ワクワク(^^♪
 
☆先付 長芋素麺 蓴菜 柚子
 鞠のような形の細密に刻まれた長芋は、なんとシャキシャキした食感。そこに蓴菜のつるつる&中身はやはりシャキ!張られた出汁の旨味。柚子の仄かな香り。これからの料理への期待がより一層高まる。
 
☆初めのお酒は、花巻市石鳥谷町川村酒造店の酔右衛門山廃純米無濾過。
口当たりのいい優しいお酒でスタート。
酒米は亀の尾
 
☆凌ぎ 白アスパラすり流し 鮑 うすい豆
 カプチーノを思わせる、旨味十分でなめらかな白アスパラのすり流し。その中に割と大ぶりな鮑。柔らかくそして噛み締めれば夏の貝の風味が口の中一杯に広がる。食感の違ううすい豆が楽しい。
 
☆八寸
 鱧トマト煮凝り しゃこ白ずいき磯部和え あいこ蟹子和え 茄子田楽 青梅蜜煮 穴子白焼すし 芋 蛸 南京
 「水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命 延ぶと云うなり」
6月ということで茅の輪を見立てている。唱え詞の通り、食すことでお祓いをして健康長寿を祈る。女性の好物の芋蛸南京があるのも面白い。それと茄子田楽がアツ!(^^;
 
ここからは、料理も本格化(^^;してくるので、料理に負けないしっかりしたお酒をチョイス。
会津若松の宮泉銘醸「冩楽 純米吟醸 播州山田錦」
 
☆煮物椀
菱かに真丈 瓜 実柚子 いんげん
 一点の濁りのないお出汁に、ふわふわもっちりとした菱かにの真丈と内子 シャリっとした実柚子の食感と爽やかな香り。
それにしてもこの瓜、どうやって切るんだろ???
今日のお椀の図柄は、小茄子。
 
☆向付
星かれい 車海老 南マグロ
 むっちりつるっとした星かれい、味がないけど深い味???
一方の車海老はブリプリの食感で、海老のいい香り。
それにしても白身は、面白い。
南マグロは、軽い風味のからしで。




☆炊合せ
鱧葛揚げ 鴨茄子 パドロン 茗荷
 前回は葛を纏わせて椀になった鱧が、今回は揚げで。
もっちりとした食感が、口の中でほろほろと崩れていく。
鴨茄子の柔らかな風味が、旨味たっぷりの汁とともに酒に合う。夏の爽やかな香りの茗荷。汁の中のシャリっとしたパドロンもいい。
 
ここからは、宮城の新澤醸造店伯楽星純米吟醸 雄町
夏の料理にあう爽やかな酒。
 
青楓の中には・・・
 
☆強肴
がぜ南禅寺蒸し すだちジュレ 花穂
がぜ、かぜは、ウニの古語。私の生まれた宮古では、いまでも焼きウニのことを焼きカゼという。

殻付きウニの夏の風味とふわふわの豆乳、そこに爽やかなすだちのジュレ。それらが、混然一体となって口の中で混じり合う。ますます伯楽星が進むぅ(^Q^)
 
☆焼物
短角牛あられ ヤングコーン なるこゆり 新玉ちり酢 山椒醤油
 香ばしく焼かれたヤングコーンに夏を感じる。
お馴染みの短角牛。なるこゆりのお浸しは、癖がなくおいしい。初めて食べたかも。
 
☆御飯
雲丹枝豆ごはん すまし味噌
 ここで、ドカンと雲丹御飯登場!三陸の瓶入りウニに軽く火が入ってご飯の上に乗っている。焼きウニとも違ったフワフワの食感。爽やかな夏の香りの枝豆と茗荷。いやはや。。。
 
赤だしみそ汁にオクラ。香の物もしみじみうまい。
 
☆水物
献立のマンゴーがイマイチってことで、急遽夏ミカンと地物岩淵りんご園のサクランボに変更。
スッキリとして口が爽やかに。
 
濃厚な牛乳のソルベにルバーブのジャム。ルバーブの酸味と渋味にいろいろなフルーツの味が混じり合って面白い。


 
 
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すばで 【方言】

2020-06-19 | 岩手県奥州市の方言

美味しいものが好き&お酒も好きってことで、よく料理屋で飲んだりするんですが、江刺ではおつまみの事を「すばで」といいます。

飲んだ時の方言談議で語源を聞かれることがたまにあり、すぐに答えを出さずにいろんな意見をしばらく聞きますが、「すばで」については、

☆むかし山から柴を担いできて売って、その柴代(しばあで)でお酒を飲んだからとか

☆酒場手(しゅばて)と漢字をあてたりする説が有力ですが(^^;

私の考えでは、古語の「しはぶる」(しゃぶる)が訛ったものに「手」(もの、方法)がついたものだと思います。

むかしの酒の肴は、昆布とか煮干しとかおごご(つけもの)で、今でいう乾きものですね。まさにお酒を飲みながらしゃぶったわけです。

ものの本によれば、「しは」は「しはぶく(咳)」等の「しは」と同じく唇に関わる語根として、「ぶる」は「くすぶる」「ゆさぶる」等に共通する作用行為の接尾語と見るのが妥当か。出典 精選版 日本国語大辞典

とのことです。

用例

①「きょのすばでなんにすっぺな」

今日の酒の肴は、何にしようかな。

②「本家さいったれば、なんの取りすばでいっぺでさー」

本家に行ったら、皿盛りのご馳走がいっぱいでねー(^^♪


 
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松花堂弁当 新茶家

2020-06-14 | 奥州市・北上市のごはん
コロナ騒ぎで宴会がキャンセル!ってことで、友人に声をかけて数を集めてお弁当大会(^^♪を開催しました。
今まで、新茶家さんの料理をあまり食べたことのない人も試しに食べてみたそうですが、あまりの旨さにぶっ飛んでました(@@)
 
下の写真は、鰻小入りで特別にオーダーしましたが、たけのこご飯等もおいしくて、ついつい2度3度と回を重ねて注文してしまいます。
それぞれの食材が丹精込めて丁寧に作られており、その辺のお弁当とは比べ物になりません。いったい何種類の食材を使ってんだろ???
10個以上だと注文できるようなので、食べたことのない人は晴れの日とかに家族友人を誘って一度食べてみるといいかもしれません。
 
めっちゃうまいんだけど、問題は、酒が止まらなくなることだなー(^^;
 
 






 
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老舗料亭のカレーと短角牛すじ大根

2020-06-13 | うまいもの♪
コロナ騒ぎのさなかのとある暑い日。インスタを見ると新茶家でカレーを作るって話。これは、さっそく注文しないと。ってことで、あやういところでありつきました(^^♪
 
老舗料亭で、遊び心満載の短角牛すじ大根と短角すじカレー!
うまみたっぷり雑味ゼロ。暑い日にスパイスが心地よく香ります(^^♪
いやはや余技とはいえ、参りました。
 
サフランライス
フライドオニオン
胡瓜のナムル
セロリの甘酢漬け
大根きんぴら
半熟玉子のアチャール


 
 
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老舗料亭の作るサンドイッチ 奥州市江刺 新茶家

2020-06-07 | うまいもの♪
新型コロナの影響で飲食店は大変な状況です。
老舗料亭といえどその通りで宴会はほぼほぼ中止。でも、料理は日々作ることが大事で、休んでばかりだと腕がなまってしまいます。
 
ということで、5月の日にち限定でサンドイッチのテイクアウト販売があったのでした!
 
箱を開けたとたんに「うひょー」と声が出ること必至!
それぞれの個性的な食材が、地元江刺の天然酵母仕込みクロシェットさんのパンの間で自分を主張。そこに山椒やバッケ味噌や山葵のスパイシーな風味が変化を与え、高い次元で調和しています。
 
若主人のセンスが和をベースに自在に発揮されています。食べる方も今まで味わったことのないものを楽しむ絶好の機会を与えてもらって嬉しい限り(^^♪
コロナ禍で辛いことが多いけど、そのなかでも楽しみを見つけ続けることこそが、未来への展望を導いてくれると信じています。
 
白金豚ロース
厚切りカツさんど
特製ソースと山椒たれ
 
 
だし巻きサンド
バッケ味噌
 
 
岩手県産牛ローストビーフサンド
玉ねぎちり酢 山葵マヨネーズ
問題は、昼からwine🍷を飲みたくなることだなー(^^;



 
 
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新茶家さんで初夏のお料理

2020-06-04 | 奥州市・北上市のごはん
5月30日に奥州市江刺にある「日本料理 新茶家」で、初夏のお料理を堪能してきました。コロナ騒ぎでなかなか会食の機会を得られませんでしたが、そろそろ落ち着いてきたので久しぶりに出かけてきました。
控えていた時のお弁当やサンドイッチなどもあとで紹介しますね。
 
この日はぎりぎり5月なんで、菖蒲と蓬が乗ってました。
菖蒲の形が剣に見え、蓬の形が炎に見えるから、厄除けになります。
食べる人の健康を祈って。
 
先付け
☆翡翠豆腐 ウニ 防風 蝦蛄 干し貝柱の冷やし餡
 滑らかで程よい食感の翡翠豆腐で生ウニを包む。その上にプリッとした蝦蛄。干し貝柱の冷やし餡は、しっかりとした味と旨味。私の好きな豆もツヤツヤでよい食感。
 
 
☆田村さんの白アスパラ アオリイカ 焼き一寸豆 山椒 黄身酢掛け
 白アスパラは、焼かれていて余計な水分が抜けサクサク。しっかりとした食感のアオリイカ。優しく香ばしい一寸豆。それらをなめらかな黄身酢が包み込む。上に山椒があしらわれ心地よい夏の香り。
 
 
寫樂 純米吟醸 東条山田錦
米の旨味がしっかりしている。吟醸香は、それほど強くなく、ゆっくりと広がるタイプ。酸もそれほど感じないが、すっきりと切れる。こりゃ旨い。
 
☆八寸 鱧とパドロンのお浸し 鯛大徳寺粽 鮟肝みそ酢 南京 車海老つや煮 真子鰈一夜干し しどけ生うに

 私の大好きな靖公君の八寸。鱧とパドロンは、フワフワの鱧にシャキシャキのパドロン。お浸しの汁がめちゃ旨い。
真子鰈は、香ばしく焼かれぱりぱりの食感。車海老つや煮は、車海老独特のプリッとした食感がハンパネー。海老の良い香りに山椒が香る。

それぞれの食材の持つ味や食感や香りを十全に引き出す調理法。本当にこれで酒が何杯飲めるか分からないくらい。でも、先が長いからなー(^^;
 
 
途中で鯛の粽は、ホッとするね。
 
 
☆煮物椀
 鱧葛打ち あいこ おくら 梅
 鱧を吸い椀に。一点の濁りもない汁に、ふわっとした食感の鱧。やっぱりここの椀物が好きだなー。
軽い渋みとシャキシャキとした歯触りのあいこ。その上にとろとろのおくらと梅。なんとも素晴らしいバランス。

 椀の蓋には、桐の花。夏ですなー。
 
 
土田 生酛仕込
スッキリと軽く料理に合わせやすいお酒。でも、生酛だなー。
 
 
☆向付
 かつお藁焼き とり貝 新玉ねぎちり酢 活かじか 土佐醤油 塩 すだち
 香ばしいかつお、独特の食感のとり貝、しっかりとした食感のかじか。

かじかはのお刺身は、たぶん初めて。しっかりとした食感で、仄かな香り。夏だなー。
 
 
☆揚物
 稚鮎 姫竹 こし油 たらの芽
 さっきまでピチピチ泳いでた稚鮎を天ぷらに。かわいそう。。。なんて思う間もなく頭からガブリ。
山菜の天ぷらもそんじょそこらとは大違い。

むかし北白川の川床で、稚鮎の天ぷらを食べたことを思い出した。京料理は良いなー。
 
 
☆箸休め
 菅野さんのフルーツトマト じゅんさい 梅土佐酢
 ちょっとここで一休み。

 おいしいものの連続だと、ちょっと緊張というか、食べ疲れることもあるんだけど、そんなときに出てくるのが、箸休め。ひんやりスッキリで、つるっと(^^♪

トマトが食べられなかった人もこれなら大丈夫だとか。
 
 
☆炊合せ
 久慈市山形の柿木さんの短角牛 白髪ねぎ 茗荷 鴨茄子 白芋茎 薄くず仕立て
 いつものしっかりとした短角牛。葛の中には味のしみた鴨茄子とシャキッとした白芋茎。さらに茗荷と白髪ねぎで味と香りがより一層引き立ちます。味と香りの多重構造。凄いです。

 そこを赤ワインで洗い流す。
 
 
ただただ美しい。
 
 
☆ご飯
 鯛と筍のご飯
 素晴らしい料理の後には、この美しい鯛ごはん。
 みそ汁と漬物でいただきます。それにしてもほっこりしておいしい。
 
 
☆水物
 山路酪農牛乳ソルベ びわ びわ酒ジュレ 木の芽
 いつもの軽やかなソルベに爽やかなびわ。素晴らしい食事を軽やかに締めくくります。




 
 
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