しこたまらいふ

岩手県奥州市で、スローライフを実践中♪ 田舎暮しや食べ物の話題。

東京家族 【2013年】

2021-05-22 | この頃見た映画とか



この頃アニメばかり見ていたのですが、久しぶりに映画でも見るかと選んだのは山田洋次監督の「東京物語」~「家族はつらいよ3」までの作品。これらの作品は、配役がだいたい一緒でわかりやすいです。一回死んだ人が次回作で生き返ったりして面食らいますが(^^;

あらすじとか
「男はつらいよ」「学校」シリーズの山田洋次81本目の監督作。映画監督生活50周年を機に、名匠・小津安二郎の「東京物語」(1953)にオマージュをささげた家族ドラマ。

瀬戸内海の小さな島に暮らす平山周吉と妻のとみこは、子どもたちに会うために東京へやってくる。品川駅に迎えにくるはずの次男・昌次は間違って東京駅に行ってしまい、周平はタクシーを拾って、一足先に郊外で開業医を営む長男・幸一の家にたどり着く。すれ違った周平も遅れてやってきて家族が集い、そろって食卓を囲む。

「東京物語」の舞台を現代に移し、老夫婦と子どもたちの姿を通じて、家族の絆と喪失、夫婦や親子、老いや死についての問いかけを描く。
2012年製作/146分/G/日本
配給:松竹

キャスト
  • 平山周吉:橋爪功 - 広島県大崎上島町在住の72歳の老人。元教員。
  • 平山とみこ:吉行和子 - 周吉の妻。68歳。
  • 平山幸一:西村雅彦 - 周吉・とみこの長男。小児科医。東京郊外の開業医。
  • 平山文子:夏川結衣 - 幸一の妻。
  • 金井滋子:中嶋朋子 - 周吉・とみこの長女。美容師。都内で美容院を経営する。
  • 金井庫造:林家正蔵 - 滋子の夫。
  • 平山昌次:妻夫木聡 - 周吉・とみこの次男。都内で舞台美術のアシスタントとして働く。
  • 間宮紀子:蒼井優 - 昌次の恋人。書店員。
  • 沼田三平:小林稔侍 - 周吉の旧友。元会社役員。
  • かよ:風吹ジュン - 沼田の通う居酒屋の女将。
「東京物語」のリメイクだけどいちいち俳優を比較せずに別な映画として見たほうが楽しめそう。島では濃い人間関係が一旦東京へ出てしまえばそれぞれの家族があり暮らしがある。それぞれの思いを丹念に描く。日本中のどこにでもあったような家族の物語。それが懐かしく愛しくもある。
 
このキャストが次回作の「かぞくはつらいよ」では、ちょっとだけ変化してホームコメディになっています。監督っていろんなことを考えるものですね(^^♪
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三度目の殺人(2017)

2021-03-23 | この頃見た映画とか
        

是枝裕和監督の作品でまだ見ていなかったのでクリックしてみました。さすがにホームドラマじゃなかった・・・

あらすじとか
「そして父になる」の是枝裕和監督と福山雅治が再タッグを組み、是枝監督のオリジナル脚本で描いた法廷心理ドラマ。

勝つことにこだわる弁護士・重盛は、殺人の前科がある男・三隅の弁護を仕方なく担当することに。解雇された工場の社長を殺害して死体に火をつけた容疑で起訴されている三隅は犯行を自供しており、このままだと死刑は免れない。しかし三隅の動機はいまいち釈然とせず、重盛は面会を重ねるたびに、本当に彼が殺したのか確信が持てなくなっていく。

是枝監督作には初参加となる役所広司が殺人犯・三隅役で福山と初共演を果たし、「海街diary」の広瀬すずが物語の鍵を握る被害者の娘役を演じる。第41回日本アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本、助演男優、助演女優、編集の6部門で最優秀賞を受賞した。
2017年製作/124分/G/日本
配給:東宝、ギャガ

一回目を見た時は、何が何だかわからないというのが本音。その時に気にかかっていたことを2回目で確認。それでやっと全体のストーリーや映画の作り込みが理解できた。面白いというか人生の不条理、理不尽を法廷を通じて描きつくしている。

キャストとしては、やはり役所が面白い。変幻自在の怪優ぶりで、どこまでも事実をわからせない。見ている方まで騙されてしまう。福山もそれに振り回される弁護士の苦悩をよく表現している。

刑事裁判の仕組みや争点整理等の仕組みや問題点がよく理解できた。裁判には、刑事はもちろんのこと民事でもかかわりあいたくないなー(^^;

 
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ビリギャル(2015)

2021-03-17 | この頃見た映画とか

        

有村架純の撮休の第一話で、実家に帰った時に居間にビリギャルのポスターが置いていたので、気になって見ることにしました。この頃重い映画ばかり見ていたので、有村の映画で少し気楽に楽しもうかと。。。

あらすじとか
投稿サイトに掲載された実話を書籍化しベストセラーとなった「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」を、ドラマ「あまちゃん」の有村架純が金髪ギャルに扮して映画化。

名古屋の女子高に通うさやかは、偏差値30の学年ビリという成績。見かねた母に塾へ通うことを提案され、入塾面接で教師の坪田と運命的な出会いを果たす。金髪パーマに厚化粧、耳にはピアス、極端に短いミニスカートというギャル全開なさやかに面を食らう坪田だったが、さやかの素直な性格に気付き、ふたりは慶應大学への受験合格を約束することに。偏差値30のギャルが、偏差値70の慶應大学現役合格を果たすまでを、笑いと涙で描いていく。

監督は「いま、会いにゆきます」「涙そうそう」「ハナミズキ」などを手がけた土井裕泰。
2015年製作/117分/G/日本
配給:東宝
  • 工藤さやか - 有村架純
  • 坪田義孝 - 伊藤淳史:塾講師
  • 森玲司 - 野村周平:さやかが通う塾の同級生
  • 工藤徹 - 田中哲司: さやかの父
  • 工藤あかり - 吉田羊: さやかの母
  • 峰岸誠 - あがた森魚: 塾長
お気楽映画なんで肩がこらずに楽しめる。ストーリーの展開もわかりやすく、中だるみすることもないので飽きずに見ることができた。

それと、なんといっても有村のギャルぶりが面白い。似合うような似合わないようなちと微妙だけど。吉田が演ずる母親の無償の愛もどことなく軽い感じで描かれている。「巨人の星」みたいな田中演じる父と息子も取ってつけたような感じ。まあ、家庭環境を描く必要があるので入れてるんだろうけど、あまり欲しいシーンとは思わなかった。一方、伊藤の塾講師の一生懸命さはよく出ている。彼のセリフを聞いていて、「世有伯楽 然後有千里馬 千里馬常有 而伯楽不常有」を思い出した。それと塾長があがた森魚ってのがいい味出してる。

全体には、慶応大学合格は本当は生きていくための手段なんだけど、それが目的化しているところがどうなんだろうと思うけど、まあそういう映画だしなー。私も若い頃もうちょっと真面目に勉強すればよかったのかなー(^^;

 
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有村架純の撮休(2020)

2021-03-15 | この頃見た映画とか
        
是枝裕和監督の撮った作品を見ていたらなにやら異色の作品が・・・
有村架純って岩手を舞台にした「あまちゃん」に小泉今日子の若い頃で出演してましたね。謎めいた強い印象を残したので注目しているんですが、それ以降は大活躍です。撮休というのは、ドラマや映画の撮影期間中に何らかの理由で撮影がなくなった日のことです。

この作品は、WOWOWプライムで放送されたもので、全8話各30分のオムニバスです。それぞれの作品を次の監督が撮影しています。
(第1話・第3話)是枝裕和
(第2話・第6話)今泉力哉
(第4話・第8話)山岸聖太
(第5話)横浜聡子
(第7話)津野愛 

主人公有村架純(本人) - 有村架純
第1話「ただいまの後に」
 誠(架純の実家を訪れる男) - 満島真之介 由美子(架純の母) - 風吹ジュン

第2話「女ともだち」
優子(架純の親友) - 伊藤沙莉 田中(優子の同僚) - 若葉竜也

第3話「人間ドック」 
近藤(検査技師) - 笠松将 日村(映画監督) - リリー・フランキー

第4話「死ぬほど寝てやろう 」
ケビン(架純が夢の中の古書店で出会う男) - 柳楽優弥

第5話「びん」
 遠藤(中学生) - 蒼井旬 沢田(中学生) - 水野哲志

第6話「好きだから不安 」
澤本精一(架純の彼氏) - 渡辺大知 星育子(澤本の元カノ) - 徳永えり

第7話「母になる(仮)」
心 - 福島星蘭

第8話「バッティングセンターで待ちわびるのは 」
二郎(職業不詳の男) - 前野健太 キヨシ(バッティングセンターの従業員) - 田村健太郎

やはり、それぞれの監督の特徴が出ているようで、シナリオの面白さや微妙な表情の変化、子役の使い方、セリフ以外の怪しげな雰囲気等々。オムニバス作品で軽めに作っているので、出演者が少なく関係が分かりやすいです。有村も割と楽に演じている感じがあって、一人の俳優を追いかけて何本も映画を見るのとは違った楽しみがあります。

丁度、米の種類を決めていろんなお酒を飲んでみるとそのお米の特徴がよくわかるのと同じようなー(^^;


 
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悪人(2010)

2021-03-13 | この頃見た映画とか

         

直前に見た映画の深津絵里が良かったので、よくわからずにAmazonプライムでクリック。大好きな希林さんや柄本明も出てるし。

あらすじとか
芥川賞作家・吉田修一の同名ベストセラーを妻夫木聡&深津絵里主演で映画化した人間ドラマ。

長崎の外れの小さな漁村に住む祐一(妻夫木)は出会い系サイトを通じて佐賀在住の光代(深津)と出会う。逢瀬を重ねる2人だったが、祐一は世間を騒がせている福岡の女性殺人事件の犯人だった……。監督は「69」「フラガール」の李相日。共演に岡田将生、満島ひかり、柄本明、樹木希林。 
2010年製作/139分/PG12/日本
配給:東宝

んー、人生って不条理。やりきれなさを覚える。怒りや絶望、恐怖、悲しみ、ありとあらゆるマイナスの感情がこの不条理から生み出されていく。人生、とりわけ若い時代には誤りを犯しやすいものだが、どう行動すればよかったのか。難しい課題を突き付けられている。

どの出演者も素晴らしい演技。このシナリオで気持ちを作っていくのにどんなに苦労したか分からない。特に深津は、同じ洋服屋の店舗でロケをするため、短い時間で事件の前後の設定で気持ちを入れ替えて演技する必要があり、かなり困難だったのではないだろうか。

灯台シーンを見たときにその明かりのように一条の光が射せばいいと思ったのだが。映画を見た後、玉置浩二のサーチライトが聞きたくなった。


 
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博士の愛した数式(2006)

2021-03-10 | この頃見た映画とか

         
Amazonプライムのおススメを見ていたら数学の映画が出ていたのでクリック。以前BSで見た「ビューティフル・マインド」からの連想です。

あらすじとか
「阿弥陀堂だより」「雨あがる」の小泉堯史監督、寺尾聰主演で小川洋子の同名小説を映画化。

家政婦として働くシングル・マザーの杏子が、今度お世話をすることになったのは、ケンブリッジ大学で数学を学んでいたが、交通事故の後遺症で記憶が80分しかもたなくなってしまった老博士。杏子とその息子は博士の人柄と、彼の語る数式の美しさに魅了され、3人は次第にうち解けていくが、やがて博士の痛ましい過去が明らかになっていく。
2005年製作/117分/日本
配給:アスミック・エース
  • 博士 - 寺尾聰
  • 杏子(私) - 深津絵里
  • ルート - 齋藤隆成
  • 先生(19年後のルート) - 吉岡秀隆
  • 未亡人 - 浅丘ルリ子
高校時代にあれだけ苦しんだ数学が美しいということを教えてもらった(^^;
そういえば同級生でバツグンに数学ができるやつは、授業中に指されるととても楽しそうに解答してたっけなー。友愛数や完全数とか言われてみれば調和していて美しい。もっとまじめに勉強しとくんだった。

淡々とした寺尾の演技、先生役の吉岡の静かな授業風景。深津のチャーミングな家政婦さん。どれも好感が持てた。浅丘は、ちょっと謎めきすぎて違和感があった。どうなんでしょうねー。加古隆の音楽が美しい。

全体には大好きな映画だけど、人による好き嫌いは激しそう。

この映画を食べ物に例えると子持昆布
 
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後妻業の女(2016)

2021-03-08 | この頃見た映画とか
        

ディアドクターで怪演を見せた鶴瓶繋がりでAmazonプライムでクリック。

あらすじとか
直木賞作家・黒川博行の「後妻業」を、大竹しのぶと豊川悦司の共演で映画化。「愛の流刑地」「源氏物語 千年の謎」の鶴橋康夫監督がメガホンをとり、資産を持つ独身男性の後妻に収まり、多額の金品を貢がせる「後妻業」を生業とする女の姿を描く。

結婚相談所主催のパーティで知り合い、結婚した小夜子と耕造。2年後に耕造は死去するが、娘の朋美と尚子は、小夜子が全財産を受け継ぐという遺言証明書を突きつけられる。小夜子は、裕福な独身男性の後妻となり、財産を奪う「後妻業の女」で、その背後には結婚相談所所長の柏木の存在があった。一方、父親が殺害されたと考える朋美は、裏社会の探偵・本多を雇い、小夜子と柏木を追いつめていく。

小夜子役を大竹、柏木役を豊川が演じ、尾野真千子、長谷川京子、永瀬正敏らが共演する。
2016年製作/128分/PG12/日本
配給:東宝

大竹、豊悦主演だけあってテンポよくストーリーが展開していく。騙される老人もいい味だしてる。男と女のドロドロの欲を軽いタッチで描いていてコメディとして成功している。

大竹はいつものマシンガントークでセリフを展開しているがやっぱり上手い。豊悦もちょっと間抜けな悪役ぶり。

全体的には、暗いはずの犯罪を明るく楽しく描いているが、それでいいのかなーって感じ。カミさんに先立たれるとグダグダになってしまう男性の哀れな末路がちょっと悲しい。それと詐欺師って言うのは自分を詐欺師だと思ってないんだよね。最後の部分は、容易に想像できたのでちょっとマイナス。


 
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ディア・ドクター(2009)

2021-03-07 | この頃見た映画とか

         

Amazonプライムで西川監督繋がりでクリック。笑福亭鶴瓶主演ってのが面白そうだったし。

あらすじとか
「蛇イチゴ」「ゆれる」の西川美和監督が、笑福亭鶴瓶を主演に迎え、僻地医療を題材に描いたヒューマンドラマ。

都会の医大を出た若い研修医・相馬が赴任してきた山間の僻村には、中年医師の伊野がいるのみ。高血圧、心臓蘇生、痴呆老人の話し相手まで一手に引きうける伊野は村人から大きな信頼を寄せられていたが、ある日、かづ子という独り暮らしの未亡人から頼まれた嘘を突き通すことにしたことから、伊野自身が抱えいたある秘密が明らかになっていく……。
2009年製作/127分/日本
配給:エンジンフイルム、アスミック・エース

ストーリー的にはとても面白く、飽きずにみられる映画。芸達者が揃い密度が濃く展開していく。村人とのからみもコミカルでとても楽しめた。最後のカットがちょっと蛇足感があるが、八千草薫の表情の変化がとてもいいから許す(^^;

主演の笑福亭鶴瓶は、初主演とは思えない怪優ぶりで、時に怒り時に悲しみ時に困惑し、自身なさげにするときの表情がいい。余は、さすがにうまくおばちゃんらしい存在感を出していた。八千草は一つ一つ大切なもののようにセリフを語るし、言葉以外の演技で楽しませてくれる。あの独特の間合いがいい。それとほんのちょっとだけ出てきた中村勘三郎がほんとに医者らしくてびっくりした。

医療の偏在性って本当にどうにかならんのかな。


 
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永い言い訳(2016)

2021-03-04 | この頃見た映画とか

       

Amazonプライムで「次は何見るかなー」と思ってたら、一番最初に出ていたのでクリック。

あらすじとか
「ゆれる」「ディア・ドクター」の西川美和監督が、第153回直木賞候補作にもなった自著を自身の監督、脚本により映画化。

人気作家の津村啓こと衣笠幸夫は、突然のバス事故により、長年連れ添った妻を失うが、妻の間にはすでに愛情と呼べるようなものは存在せず、妻を亡くして悲しみにくれる夫を演じることしかできなかった。

そんなある時、幸夫は同じ事故で亡くなった妻の親友の遺族と出会う。幸夫と同じように妻を亡くしたトラック運転手の大宮は、幼い2人の子どもを遺して旅立った妻の死に憔悴していた。その様子を目にした幸夫は、大宮家へ通い、兄妹の面倒を見ることを申し出る。なぜそのようなことを口にしたのか、その理由は幸夫自身にもよくわかっていなかったが……。
2016年製作/124分/PG12/日本
配給:アスミック・エース

んー、ちょっとストーリーに納得できないところが多いし、本木のセリフにも唐突なものが多くて、私には感情移入しにくかった。なんだかモヤモヤが残る。セリフで語りすぎるところもなんだかなー。

俳優では、本木は頑張ってるんだろうけど、あまりよくは見えない。竹原は、緩急自在という感じでとてもよい。子役は、自然にやっているようでとても伸び伸びと演じていた。女の子がテレビで見てたオリジナルアニメのチャプチャプローリーの歌が頭の中でグルグルするー(^^♪

全体には、消化不良。それに女優さんが最初にちょこっとだけしか出てこないのも不満。。。そこは好みの問題か(^^;

この映画を料理にたとえると生煮えの讃岐うどん


 
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武士の一分(2006)

2021-02-28 | この頃見た映画とか

       

山田監督の時代劇3部作シリーズということでAmazonプライムでクリック。キムタクの映画ってあまり見たことがないので、興味もあったし。

あらすじとか
「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続く、原作・藤沢周平×山田洋次監督による時代劇3部作の最終章。

東北・海坂藩の下級武士、三村新之丞は剣術の腕を認められながらも藩主の毒味役に甘んじていた。そんなある日、新之丞はいつも通りに昼食の毒味をしたところ、赤貝の毒にあたり、失明してしまう……。原作は「隠し剣秋風抄」所収の「盲目剣谺(こだま)返し」。
2006年製作/121分/日本
配給:松竹

映画の出だしからセット感が出ていて、ちょっと興ざめ。前半はストーリーもわかりやすいといえばいいんだけど、なんか容易に展開が想像できてつまらない。それと毒見役だったら目が見えなくてもできそうな。。。

後半は、時代劇らしさ?が出てきて面白くなってきたけど、盲目の主人公が周囲の気を鋭く感じることができるところをもっと描く方がいいような気がした。いきなり剣が強くなるのって変だよね。それとストーリー的にちょっと納得のいかないところがあった。まぁ、細かいところを考えなければそれなりに楽しめるかも。

俳優では、冴えない下級武士を木村が好演しているもののアドリブっぽい動きやセリフが邪魔かも。山田監督が使わないようなセリフがあって、ほんとにそんなの脚本にあるの?って感じ。立ち回りは見事。モソモソした話し方もかえって効果的かも。それにしても、月代って貧乏だとあまり剃らないんだね。貧乏感が出ていいんだけどね。一方、妻の壇は着物姿が美しくあまり貧乏に見えない。また、本来複雑であるはずの感情変化をあまり表現できていないように感じた。このドラマで一番は笹野の飄々とした中間ぶり。コミカルでとても良い。狂言廻し的なところも。

この映画を食べ物に例えると芋柄の煮物

おまけ
そういえばむかーし「えさし藤原の郷」にキムタクが来て、信長のテレビドラマを撮った時のこと。朝早く宿泊しているホテルに迎えにいったらこわーい顔をして、私があいさつをしてもぜんぜん無視。「なんだ!こいづ」って思ってたんだけど、ロケが終わったらニコニコしてスタッフみんなに挨拶してたんだよね。私にも挨拶してくれたんだけどたぶん役作りに入ってたんだね。ってことは、信長って性格が悪い設定だったのかな。まあそりゃそうだよね(^^;
 
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隠し剣 鬼の爪(2004)

2021-02-27 | この頃見た映画とか
       

山田監督と松たか子が出ているので、Amazonプライムでクリック。前作の「たそがれ清兵衛」が良かったので、まだ見ていないこの作品を鑑賞したかったのでした。

あらすじとか
人気時代小説作家、藤沢周平の剣豪小説「隠し剣」シリーズの「隠し剣鬼の爪」と、人情時代小説「雪明かり」を原作に、「たそがれ清兵衛」の山田洋次監督が映画化。

幕末の東北の小藩。秘剣を身につけた下級武士、片桐宗蔵は、かつて好意を抱いていた奉公人きえが病に倒れたと知って引き取り、心を通わせていくが、藩の江戸屋敷で謀反が発覚し、お家騒動に巻き込まれる。共演は高島礼子、小林稔侍、田中邦衛、倍償千恵子ら。
2004年製作/131分/日本
配給:松竹

ふぅむ。山田監督の作品って、一見関係の薄そうなストーリー(恋愛・武士社会・練兵・友情等)が同時展開して、最後にはそれが収斂するハズなんだけど、この作品はちょっとバラバラなイメージ。

幕末の練兵とかは、時代背景としては必要だと思うがちょっとくどかった。ていうか、斜対歩と側対歩とかにめっちゃ興味のある私としては、兵隊の歩き方の変化に注意が向いてしまって、ストーリーがあまり頭に入ってこないんだよね。

長瀬のじっくりと抑えた演技や松のしっとりとした愛情表現、緒方の憎々しさ。小林の中間管理職的態度。小沢の鬼気迫る演技、剣の師匠・田中泯の迫力。みんないいんだけどなぁ。

それにしても当時の仁義礼智信を守って、武士として暮らすのはなかなかに大変です。それに当時の農家の娘にしては、松たか子は、なんたらめんけんだべ(^^;

この映画を食べ物に例えるとおでんかな。
 
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小さいおうち(2014)

2021-02-25 | この頃見た映画とか
       

Amazonプライムでこの前見た「日日是好日」の演技が印象的だった黒木華。彼女が出ているのでクリック。この映画、何年か前テレビでやっているのを見たんだけど、その時はあんまり印象になかったんだが・・・

あらすじとか
名匠・山田洋次の82作目となる監督作で、第143回直木賞を受賞した中島京子の小説を映画化。

昭和11年、田舎から出てきた純真な娘・布宮タキは、東京郊外に建つモダンな赤い三角屋根の小さな家で女中として働き始める。家の主人で玩具会社に勤める平井雅樹、その妻・時子、2人の5歳になる息子の恭一とともに穏やかな日々を送っていたある日、雅樹の部下で板倉正治という青年が現れ、時子の心が板倉へと傾いていく。それから60数年後、晩年のタキが大学ノートにつづった自叙伝を読んだタキの親類・荒井健史は、それまで秘められていた真実を知る。

時子役を松たか子、晩年のタキを倍賞千恵子が演じた。若き日のタキに扮した黒木華は、第64回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(女優賞)に輝いた。国内でも第38回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。
2014年製作/136分/G/日本
配給:松竹

印象的な小さな赤い屋根の家を中心に物語を展開し、戦前の雰囲気や人々の考え方をとてもよく感じさせてくれる。平和に暮らしている人々に、知らぬうちに忍び寄る軍靴。そしてそれによって大きく左右される生活。安閑として暮らしている現代社会にも通じるものがあると思う。やはり監督が良くて本がいいと映画が締まるなー。

演技では、黒木華の女中さん姿がハマってる。甲斐甲斐しく働いたり子供の世話をしたり、おじいさんの足を踏んでマッサージしたり。少し恥ずかしそうな表情だったり、困ったような表情もよく出ていて素晴らしかった。松との絡みの意を決した姿がとても印象的。

一方、松たか子も凛とした美しさの中に、苦しさや悲しさが良く表現されていた。やはり梨園で育っているからか、所作とか立ち居振る舞いが抜群にいいと思う。

そして、最後に出てくる米倉斉加年!うま過ぎる。ほんの少ししか出てこないんだけど、いろんな感情を顔だけでなく体全体で表現している。それも車いすに乗りサングラスを掛けて。でもあの可愛い少年があんなふうになるのかってのはあるよね。まさかねー(^^;

 
 
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ツナグ(2012)

2021-02-24 | この頃見た映画とか
       
Amazonプライムで希林さんの出演映画なんで何気にクリック。

あらすじとか
直木賞作家・辻村深月による同名小説を映画化したヒューマンドラマ。大切な人を亡くした者と死者を一度だけ再会させる仲介人「ツナグ」という職業を通じて、他人の人生に深くかかわっていく青年の葛藤と成長を描く。

一見するとごく普通の男子高校生・歩美は、祖母アイ子からツナグを引き継ぐ見習いとして、死者との再会を望むさまざまな人と出会っていく。しかし、死者との再会が救いになるのか、人生は変わるのか、次第に自身の行為に疑問を抱くようになる。

映画「麒麟の翼」、NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」など話題作への出演が続く注目の俳優・松坂桃李が、初の単独主演。祖母アイ子役の樹木希林のほか、佐藤隆太、桐谷美玲、橋本愛、八千草薫、仲代達矢らが共演。監督は「ROOKIES 卒業」の平川雄一朗。
2012年製作/129分/G/日本
配給:東宝

実質4本のオムニバスみたいな映画。豪華な出演者にビックリ!(@_@)
ところが、一本目の八千草薫の演技が抜群にうまいので、後が弱く感じられてしまう。橋本愛ちゃんとかすんげー頑張ってるのに。。。

それと脚本がなんだかイマイチ。あまり意味のないセリフがあるような気がする。希林さんもなんだか気持ちが入らないような感じ。なんだかなー

この映画、食べ物に例えると幕の内弁当かな。

 
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今更ですが映画のGとかRとかってなに?

2021-02-23 | この頃見た映画とか
この頃よく映画をAmazonプライムで見るようになったのですが、映画の題名のところにGとかR15+とか出ています。なんとなくはわかるのですが、この際なんで調べてみました。

毎度おなじみのGoogleで「映画 G R指定」とか適当にいれて検索をかけてみるといろいろと出てきますが、とりあえずWikipediaを見るとこんな風に書いてます。

「映画のレイティングシステム(えいがのレイティングシステム、英語: film rating system)とは、映画鑑賞の際にその映画を見ることができる年齢制限の枠、およびその規定。」とあり、1から18+までの段階があるようです。性・暴力・残酷・麻薬などの描写の度合いで決めているようです。

Gは、全年齢が見ることができる映画。General Audience(全ての観客)の略号 だそうです。「ライオン・キング」や「リトル・マーメイド」
なんと!「蜜のあわれ」も。室生犀星だがらなんだべが?(@_@) 

次に、PG12は、「12歳未満(小学生以下)の鑑賞には、成人保護者の助言や指導が適当とされる区分 」だそうです。PGはParental Guidance(親の指導・助言)の略号。未成年役の飲酒・たばこ・自動車運転、ホラー映画など、小学生が真似をする可能性のある映画がこの区分の対象だそうです。(アニメ映画に関しても同様)「鬼滅の刃 無限列車編」とか 

R15+は、15歳未満禁止で、RはRestricted(観覧制限)の略。PG12より刺激が強いものに加え、いじめ描写や暴力も審査の対象だそうです。この前のリバーズエッジもだな。

R18+は、もうお分かりの通りいわゆる18禁や成人映画ですね。広告ができず地上波のテレビでは放送不可だそうです。

ここまでかな?と思ったら、まだあるそうで、
審査適応区分外は、R18+以上の過激な内容のものでオリジナルビデオで発売されたり、ミニシアターでの上映になるそうです。

さらには、成人向けビデオアニメやアダルトビデオ、残酷ビデオ、児童ポルノを含む作品の上映は映倫の規定により禁止だそうです。そりゃそうだ。

と!調べていて思ったのですが、NHKの朝の連続テレビ小説「おちょやん」ですが、性的表現、飲酒・暴力・脅迫・人身売買等々の他、反社会的勢力までも出てきています。朝に見る雰囲気でもないので、たまにしか見ませんが、あれって映画ならR15+指定ぐらいにはなるんとちゃうか?(^^;

 
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君の膵臓をたべたい(2017)

2021-02-23 | この頃見た映画とか
       

この頃重い映画ばかり見ていたので、なんとなく甘そうな映画をクリック。題名も面白いし、いま売れに売れている浜辺美波ってどんな演技をするのか興味深々。 

あらすじとか
タイトルとストーリーのギャップで話題を集めた住野よるの同名ベストセラー小説を実写映画化した青春ドラマ。

高校時代のクラスメイト・山内桜良の言葉をきっかけに教師となった“僕”は、教え子の栗山と話すうちに、桜良と過ごした数カ月間の思い出をよみがえらせていく。高校時代の“僕”は、膵臓の病を抱える桜良の秘密の闘病日記を見つけたことをきっかけに、桜良と一緒に過ごすようになる。そして桜良の死から12年後、彼女の親友だった恭子もまた、結婚を目前に控え、桜良と過ごした日々を思い出していた。大人になった“僕”役を小栗旬、恭子役を北川景子がそれぞれ演じる。

「黒崎くんの言いなりになんてならない」などの新鋭・月川翔監督がメガホンをとり、「ホットロード」「アオハライド」など青春映画に定評のある吉田智子が脚本を担当。
2017年製作/115分/G/日本
配給:東宝

冒頭の教室で12年後の「僕」役の小栗旬がサンテグジュペリ「星の王子様」を教えていて、これがこの映画のモチーフになっている。この映画って浜辺と北村の青春ドラマかと思ったら、主役は小栗旬だなー。微妙な心理描写や謎?を解いていくときの表情がとてもいい。

小栗と言えばむかし「えさし藤原の郷」で「TAJOMARU 」を撮影したときの主役で、小栗の子供の頃の役がなんと!北村匠海だったんだよね。どこか似た雰囲気があるのかな?
浜辺は、笑顔がかわいい・・・てか、シリアスな場面でも笑っているように見える。映画を撮影した当時は16歳でほとんど素でやってるのかも。北村はさえない高校生の役なんだけど、どう見ても冴えなくない。ちょっと無理してぼんやりしているような感じ。

ストーリーは、いろいろ細かな展開があり、またメッセージもいろいろ込められていて、青春ドラマを考えているといい意味で裏切られる感じ。筋立てとしてはちょっと意外な展開もあったが、それはそれで楽しめた。それと全体を彩る「松谷卓」のピアノが美しい。

星の王子様の「大切なものは、目には見えない」 「相手を悲しくさせるのなら、仲良くなんかならなければ良かった」などの意味を再確認させられた。
それにしても、おじさんこーゆーのに弱いんだよな。年取ると涙腺がゆるくてゆるくて(^^;

この映画を食べ物に例えるとイチゴ大福かな?

 
コメント
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