れっつ、すっぴん、トーク

晴れたり、曇ったり、時には雨に降られたり。
空模様と心模様って似ているかもしれません。
すっぴんな思いを綴ります。

文化的遺伝とは何ぞや

2009-02-06 12:30:47 | Weblog
節分も過ぎ、今日はうららかないいお天気。
まだ、吹く風は冷たいけれど、春は近い感じがしますね。

先日、家族からの「帰っておいでコール」を受け、息子がようやく帰省した。
一人暮らしも大分慣れてきたのだろうか。
まあ、親としては少し寂しいけれど喜ぶべきことなんだと思う。

少し前に夫が一人で台湾旅行をしてきた際のお土産を皆で食べていた時のこと。
なぜだか、台湾のお菓子はゴマがふんだんに使われている物が多い。
当然、ぼろぼろとこぼれ落ちる。
私は、それを見て無性に気になり、親指の腹に力を入れて拾い出した。

すると、それを見た息子が一言。
「それ、文化的遺伝なんじゃない?」
私が「何、それ?」と聞くと「おばあちゃんもそういうことする」と言う。
それは、私の母のことで、言われてみればそうだと思った。

また、別のある時。
母から送ってもらった荷物の中に、頂き物の佃煮のセットがあった。
それは、可愛い巾着袋に入っていた。(袋は不織布製だと思う)
中身を出して袋を捨てようとしたら、夫が巾着袋の紐をしゅるしゅると抜き取った。
そして、「これ、何かに使えないかな?」と言う。
そこにも居合わせた息子は「それも、一つの文化的遺伝だよ。」と笑った。
夫は「何で?」と首を傾げていたが、私にはピンときた。

義母は、頂き物の包みを開ける時に、細心の注意を払う。
包装紙をビリビリ破かず、そうっと上手にはがしていくのだ。
孫である息子や娘はそれが不思議だったようで
「ねえ、おばあちゃん、何で破いちゃいけないの?」と問うた。
義母は「何かに使えると思ってさ。。。」と答えたのだ、確か。

でも、台所の隅にストックされているその包装紙が、再度使われたのを誰も見た者はいない。
コメント (4)
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