めなもみといふ草あり。くちばみに螫されたる人、かの草を揉みて付けぬれば、即ち癒ゆとなん。見知りて置くべし。
<口語訳>
めなもみという草ある。まむしにさされた人、その草を揉んで付ければ、すぐ癒えるそうだ。見知って置くべき。
<意訳>
めなもみという薬草がある。マムシに噛まれた時、その草をもんでつけたならすぐに治るそうだ。どんな草であるのか知っておくべきだ。
<感想>
兼好豆知識みたいな段だが、兼好がそういうつもりでこの九十六段を書いているかどうかは不明。どうも、ここまで解読してきて思うのは、兼好はあまり読者を意識して徒然草を書いていないようだ。そもそも兼好は、誰を読者と想定して徒然草を書いているのかがわからない。だから、この段は兼好の覚え書きみたいなものであろう。
それにしても、かって出てきた「へなたり」と言い、今回の「めなもみ」と言い、なんと体中から力が抜けきるような、脱力系の言葉であろうか。
昔の言葉は柔らかくっていいよね。
原作 兼好法師
<口語訳>
めなもみという草ある。まむしにさされた人、その草を揉んで付ければ、すぐ癒えるそうだ。見知って置くべき。
<意訳>
めなもみという薬草がある。マムシに噛まれた時、その草をもんでつけたならすぐに治るそうだ。どんな草であるのか知っておくべきだ。
<感想>
兼好豆知識みたいな段だが、兼好がそういうつもりでこの九十六段を書いているかどうかは不明。どうも、ここまで解読してきて思うのは、兼好はあまり読者を意識して徒然草を書いていないようだ。そもそも兼好は、誰を読者と想定して徒然草を書いているのかがわからない。だから、この段は兼好の覚え書きみたいなものであろう。
それにしても、かって出てきた「へなたり」と言い、今回の「めなもみ」と言い、なんと体中から力が抜けきるような、脱力系の言葉であろうか。
昔の言葉は柔らかくっていいよね。
原作 兼好法師
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