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墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

平成マシンガンズを読んで 213

2006-12-28 20:25:41 | 

「優越感。
 人間には、どうしてもこいつと同じ人間だとだけは思われたくないよって同類が必ずいるもんだ。
 こいつと同類と思われるだけで自分の価値が下がりそうだっていう同類が必ずいる。だから、線引きをする。
 あいつと自分は明らかに違うと線引きをするのだ。
 そこにズルが生まれる。
 なぜなら、しょせん同類。
 そんなに違いやしない。
 同じ同類同士の些細な差異を問題にしても、お姑さんのイヤミにしかならない。自分の欠点を棚上げして他人の欠点をあげつらうような事をしても、根本は嫁も姑もそんなに変わらない。
 ブスって言葉を発明したのは男だか女だか分からないけど、たぶん発明者は男だろう。そして一部の女が、同類の自分より容姿が劣る女を自分以下の人間だと決めつけたいが為にブスという言葉を利用しだした。
 女は自分がブスより美しい女だと言いたいが為に他人をブスと言うのだ。
 男は無邪気な残虐性でブスと言っているだけだ。
 それだけ違いながら、ブスが女と男で同じ意味の言葉とは考えにくい」


平成マシンガンズを読んで 212

2006-12-28 20:03:13 | 

「女の言うブスと、男の言うブスは、同じブスって言葉だが、女と男では同じ意味でブスという言葉をつかっているのだろうか?
 もしかしたら、女と男では、ブスという言葉の意味が根本から違う可能性もある。
 女が自分以外の女をブスと呼ぶ時に、その心の底に隠れてるのは、自分がこいつと同類な人間のワケはない。自分の方がこいつより容姿的に優れているという優越感だ。
 男が女をブスと言うのは、こいつは女とは思えないほど醜いよなという、ただの侮辱的な感想であって、男は女をブスと言っても自分が優越感は感じる事はない。ただ無邪気に面白がって馬鹿にしてるだけだ。
 女は無意識にブスを自分より格下の人間と位置づけている。おばちゃんが若い子をブスと言う時は自分の一番きれいだった若い頃を基準にしているのだろう。
 女の言うブスは、序列の問題だ。私はこいつ以上だ。こいつと自分が同じ女であるわけがないという心がブスと言わせるのだ。
 男は、猿でも見るような目で、不細工な女を無邪気にブスと言う。男は女と性別が違うから、女の序列とは無関係なのだ。だから好き放題言う」


平成マシンガンズを読んで 210

2006-12-27 20:37:53 | 

「おかしーよ!
 絶対に死神の言う事はおかしい!
 だって、明らかにブスっているじゃん!
 誰がどう見てもブスとしか言いようもない女が!
 なんで、そういう女がいるのにブスがあり得ないとか言うのさ!」

「我々がブスと呼ぶ女。
 そんなブスな女が1人しかいない世界なら、ブスはいないだろう。
 そのブスが女の基準となるからだ。
 そのブスよりも容姿が上の女が現れてはじめてブスと呼ばれる。
 人間は悲しいかな『同類』で潰しあう傾向がある。
 他の女より美しくなりたいという心がブスを生む。
 人より上に立ちたいという浅ましい欲望がブスを生むのだ。
 男にとって、やらせてくれるブスは良いブスだ。
 やらせてくれない美女の何倍も価値がある。
 実際問題、男はチンコを挿入出来れば容姿はあんまり問題としない傾向がある。女と男では価値観が違うのだ。
 歴史を振り返ると、常に価値は男がつくってきた。
 根本的に男は責任がないから自分のやりたいようにやる。それが人類の価値になった。女はその価値にのってやってきた。
 男は色んな価値をつくったけど、女はあまり実際に役立つような価値をつくれなかった。家という制度のもとで家事や育児などに従属させらえた結果だろう。
 過去の女が唯一つくった価値は『女の価値』だけだ。女に上下があるという価値観は、女自身の手でつくられたのだ。自分を高く男に見せたいが為に、自分以下の女を軽んじて『ブス』と呼ぶ。
 だが、恋した男にとって、恋した女は最高の女だ。
 この世にブスなんていない。
 恋した男なら、その相手がブスなわけないだろうと叫ぶだろう。
 抱きしめられる自分にはない柔らかい体と、チンコを入れさせてくれるマンコさえあれば、どんなブスだって男にとっては美女となる。
 この世にブスはいない!」


平成マシンガンズを読んで 209

2006-12-27 19:56:01 | 

「まぁさ、死神の言う事は解るけど、なにも『本当のブス』の反対語である『偽物のブス』なんてあり得ない言葉を持ち出す事ないんじゃないのかな?」

「偽物のブスはあり得ないのか?」

「あり得ないよ。だって普通言わないよ。あきらかに変じゃん」

「じゃあ『本当のブス』って何だ?」

「本当にブスって事でしょ!」

「『偽のブス』がダメなら、『嘘のブス』なら存在するか?」

「それも言葉としてや可能性としてならあり得るけど、普通の言葉じゃない。普通は言わないよ」

「それはおかしくないか?
 本当を語る以上は、本当でないモノが存在するはずだ。
 そして、本当でないモノは『偽』とか『嘘』とか呼ばれるはずだ。
 なら、『本当のブス』を語る以上は、『嘘のブス』や『偽のブス』がいて良いはずだ」

「死神の言う事はおかしーよ。ただの言葉遊びだ。みんなが『本当のブス』と言うなら本当にブスなんだよ!」

「俺がおかしいのだろうか?
 言葉遊びをしているのは、『本当のブス』を語る世間の方なのではないか?
 本当にブスってどういう状態だ?
 誰もが『本当』と認めざる得ないほどの不細工なんてあり得るのか?
 良く恋は盲目と言うが、ブスの瞳に恋した男の目に、世間の言う『本当のブス』は本当にブスに見えるだろうか?」

「何が言いたい?」

「本当のブスなど存在しない。
 てか、ブスすらただの世間の価値基準でブスなんかそもそも存在しない!
 男にとって、女はチンコが立つか立たないか、それだけだ!」