ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦
「ソ連軍はエルベ川流域に兵力を
移動させている。輸送列車を襲うつもりだ。
ただちに機甲部隊を差しむけろ。いますぐだ」
「総統!
お言葉ではありますが、いま虎の子の
機甲部隊を移動させては、ベルリンの
防衛ができません。
断じてお受けできません」
「馬鹿者!
ドイツ第三帝国の崇高なる財産を守るのだ。
ドイツ死すとも、偉大なる芸術は永遠に不滅だ。
ベルリンは、ただの瓦礫の街にすぎん。
ベルリンに価値はない。
輸送列車を断じて敵の手に渡してはならない。
総統命令に従えぬ指揮官は、即刻射殺する」
「総統!」
つづく
もう一つの老舗・リンドバーグ
初期のロゴ。
チョッとインパクトがない気が…
オジサンには、モロなつかしい。
60~70年代、リンドバーグのロゴといったら、
ヤッパこれ!
第三世代のロゴ。
なつかしいアイテム一覧。
アイテムのイラストが、なかなかイイ感じに描かれている。
アレ!ミグ19のイラストがない。
偽りの機体ということがわかって、早々に引っ込めたのか。
オーロラは、けっこうしぶとく1970年代まで販売していたが、
リンドバーグは良心の呵責もあって、そんなことはできなかった
のだろうか(笑)。
トラクターのオマケ付バージョン。
でも、このトラクターはよく見ると
下のスカイホークと同じもの。
旧ソ連のトラクターの資料が無かったのだろうか。
一連のヒコーキプラモのなかで、唯一宇宙人の
乗り物が…
例のアイテム一覧に奇妙なものが載っていたので、
ずっと気になる存在ではあったが、これだったのか
…
機体に奇妙な文字が書かれているが、これが
宇宙文字なのだろうか。
どんなイミなのか知りたいところだ。
雨に濡れた滑走路の路面が、光り輝くところはなかなかイイ感じで、思わず見入ってしまう。
そういえば、マルサンがこのキットのコピーを出していたが、エンジン内蔵で値段のわりにゴージャス感があった(トラクターは付属していなかったが)。尚、ミグのボックスアートに描かれたのと同じトラクターがあるのに注意。
「青い天使たち」の神ワザが光るA4アクロバット展示飛行映像
http://www.youtube.com/watch?v=B2NkS012NcE
A4スカイホーク、空母から海へドボン映像(音声なし)
http://www.youtube.com/watch?v=7WdnpHcQn3Y&feature=related
カットラス
http://www.youtube.com/watch?v=7SdglpjIWyc&feature=related
初期のカットラス リンドのプラモはこれ 音声は雑音のみ
http://www.youtube.com/watch?v=TtddijtZBZA&feature=related
カットラス発艦シーン13秒のシーン
http://www.youtube.com/watch?v=ivyUTiEAgIw&NR=1
カットラス着艦失敗10秒のシーン
http://www.youtube.com/watch?v=9CT670dAzfo&feature=related
当時のリンドバーグの特徴のひとつに、
中身が見えるパッケージの採用というのがある。
外国製プラモというのは、現在もそうだが中身が
見れないものが多い。その中で、このような配慮は
「気配りのリンドバーグ」を感じさせる。
しかも、プラモの出来にも自信がないと、こうしたことは
とてもできないだろう。
F11Fタイガーのボックスアート2種。
同じ構図に驚かされる。
天かける青き虎の映像 ブルーエンジェルスF11Fタイガー
http://www.youtube.com/watch?v=Sf4MvIHChz0&feature=related
パンサー、クーガー、タイガー、ファントムⅡ、スカイホークなど
歴代ブルーエンジェルス使用機が登場する「青い天使たち」の映像。
http://www.youtube.com/watch?v=9c4WNXcVoZ0
モーターライズドと大書きしてあるが、別にモーター駆動で自走する
わけではない。
どんなカラクリかは、クルセイダーのところで……
「セイバーもどき」といわれるFJだが、ノースアメリカン社製の艦上機は
海軍御用達の老舗ダグラスやグラマンの艦載機がひしめく中では、
スタイルが新鮮で印象的。
FJ映像(音声なし)。
http://www.youtube.com/watch?v=yV_mneQWQ5s&feature=related
スカイレイとFJの映像(音声なし)
http://www.youtube.com/watch?v=VW1JN-qnEHI
「ジェット・サウンド」のギミック付キット。
ただし、ジェット機の爆音を録音した機器が内蔵されているわけではないので、
あまり期待するとガッカリする。
ボックスアートの右下に、そのカラクリが示されているのは良心的。
結局、何のことはない。電動モーターに取り付けたギヤが回転して、
胴体内部側面に取り付けられた金属板を引っかくことにより、
「ジェット・サウンド」が生み出される単純なカラクリだが、
お客さんを楽しませようというリンドバーグの努力は評価したい。
ただ、このモーターが難物でマブチモーターみたいな完成品が
入っているわけでなく、プラモと同じようにパーツを組み立てなくては
ならないのだ。
モーターの構造を理解するのには、いい方法かもしれないが、
これがけっこう大変だ。
よほどうまく作らないと、回転しない。
しかし、リンドバーグはこのモーターを使ったギミックがかなり画期的と考えていたみたいで、他のジェット機プラモにも採用しているし、レシプロ機プラモでは
このモーターでプロペラが回転するようになっていたキットもあった。
単なるスケールモデルとはひと味違った方向性を模索したリンドバーグではあったが、のちの日本に対しては、マブチモーターの普及もあって、モーターで
プロペラが回転する方式のプラモ開発に大きな影響を与えた……と思う。
「トンプソン・トロフィー優勝者」のタイトルが掲げられ、トロフィーと優勝者のパイロットの絵がデンと置かれている。何か権威あるモノを受賞したというのは、雰囲気でわかるのだが、はたしてこのトロフィーは何だろうか。
ヒコーキ絡みのトロフィーといえば、「シュナイダー・トロフィー」が知られているが、これは水上機が対象だ。一方、陸上機を対象とした国際エアレースのトロフィーが、この「トンプソン・トロフィー」なのだ。
1929年の開催を皮切りに、第二次世界大戦期を除き1961年まで続けられた。
第二次世界大戦後は、航空機の発達によりジェット機とレシプロ機の2部門にわけられた。とくにジェット機部門は、軍の参加によりトロフィー受賞機体がすべて
軍用機となっている。
トンプソン・トロフィー受賞に輝いたのが、この機体(ホンモノ)。
意外に地味な塗装をしている。Wikipedia
クルセイダー実機映像。最初の部分に、トンプソン・トロフィーを受賞した
機体の映像がチラッと出てくるので、注意して見てみよう。
http://www.youtube.com/watch?v=lIzP1CUrusU&feature=related
トンプソン・トロフィー歴代受賞機体(ジェット機部門)
1951年 F-86Eセイバー 最高速度1,022km/h
1953年 F-86Dセイバー 1,110km/h
1954年 F-86Hセイバー 1,114km/h
1955年 F-100Cスーパーセイバー 1,323km/h
1956年 F8U-1クルセイダー 1,633km/h
1957年 F-101Aヴードォー 1,942km/h
1958年 F-104Aスターファイター 2,260km/h
1959年 F-106Aデルタダート 2,454km/h
1961年 B-58Aハスラー 2,095km/h
※1952年と1960年は開催せず。海軍機の受賞はクルセイダーのみ。
Wikipedia
トンプソン・トロフィー画像。
かなり重厚でゴツそうなデザインだ。台座は黒の大理石でできており、
トロフィー本体はブロンズ製となっている。
巨大なタケノコを連想してしまうのは、私だけだろうか(笑)。
中央に置かれた人物は、ギリシャ神話に登場するイカロス。
人類史上初のパイロット(?)であり、人類史上初の航空機事故の
犠牲者(?)でもある…まあ、神話の中での話だが…
父親とともに幽閉された迷宮(塔とする文献もある)から脱出するため、
鳥の羽根を蝋でシッカリ固めて翼を作り上げ、それを身体につけて
大空に飛び出すことに成功したが、高く飛びすぎて太陽の熱で蝋が
溶けてしまい、翼が空中分解し、イカロスは墜落死してしまう。
悲劇的な結末を迎えた初フライトではあったが、このトロフィーをデザイン
するにあたって、大空を自由に飛びたいという人類の願望と、
翼という道具の開発でそれを実現することができたことを、イカロスという
人物にイメージさせている。
また、このトロフィーではイカロスの背後は崖があり、崖の上には雲海と昇る太陽、左右にはワシが配置され、当のイカロスはこれらを飛び越えようとしている。
まさに航空機の限りない飛躍・発達を象徴したデザインとなっている。
THE THOMPSON TROPHY STORYより
原型制作風景。
トロフィーの先端に、ヒコーキがつけられている
のに注意。
THE THOMPSON TROPHY STORYより
通常のトロフィー以外に、プロモーション用の
高さ3メートルのものがペアで制作された。
古いキットながら、プロポーションは意外としっかり
している。好みにもよるが、リベットも細かく打たれていて、
作りは丁寧。細かいところを気にしなければ、現代でも
充分通用しそうな気がする。まあ、バキュームフォームの
キットを作ることを考えれば、本キットの方が製作は
メチャ楽だろう。
大きなスピンナーの中にギアが組み込まれており、
プロペラが二重反転するカラクリは、単純ながら
オモシロい仕組みだ。
ポゴのプラモは、日本でも生産されていた。
いまから30年くらい前だが、ホビーネットワークが
リンドバーグから金型をレンタルしてもらって、生産していた。
このときはポゴ以外に、リンドバーグのF11Fタイガー(ブルーエンジェルス仕様と
ノーマルタイプの2種)も発売されていた。ポゴもタイガーも少数生産であったため、一部の模型専門店に出回っただけのようだ。
魚のマンボウをイメージするような胴体が、印象的。
パーツ数は少なく抑えられていて、アッサリした感じだが
いま新規開発したとしても、パーツ割はこんなもんだろう。
コックピット内に手を加えてパーツ数を増やすことはあっても、
エンジンなど機体の内部構造まで再現しない限り、1/48
スケールでは妥当なパーツ数だという気がする。
ポゴのWebサイトを発見。貴重な写真多数。
http://www.456fis.org/CONVAIR_XFY-1_POGO.htm
wikipedia
コンベア社が制作したポゴ・テストフライト映像。
垂直離着陸がウリの機体映像が、タップリ楽しめるのが
すばらしい。
http://www.youtube.com/watch?v=XJ1D_eiHafY
オマケ 新米パイロット着艦失敗、飛行甲板は大パニック!!
http://www.youtube.com/watch?v=BI9SjKT-oWM&NR=1
左下のオニイサンに注目してもらいたい。
彼は一体何をしているのかというと、ヒコーキの操縦桿を模した
スティックを動かすことによって、スタンド上のビクターを上下左右に
動かして遊んでいる図なのだ。
スティックとスタンドは、ピアノ線でつながっており、スティックの動きに
連動するような仕組みになっている。
なかなかオモシロいメカだが、先の「ジェットサウンド」のカラクリもそうだが、
当時のリンドバーグは、プラモを飾って楽しむ…というよりは、いろいろな
カラクリを使ってプラモを楽しむ…というコンセプトがあったように思う。
ビクター実機映像
http://www.youtube.com/watch?v=3emln37AYD4
バルカン、墜落(後半に映像収録)。消火のため、現場はテンヤワンヤ。
http://www.youtube.com/watch?v=CQzklZdhpjw&feature=relmfu
イギリス・3Vボマー(戦後のジェット戦略爆撃機ヴァリアント・バルカン・ビクター)実機映像
http://www.youtube.com/watch?v=2T9f4u5sVVw&feature=related
リンドバーグのハンターは、のちにマルサンがコピーして発売した。
さらにマルサン倒産後は、ニチモが金型を引き取って再登場させた。
このニチモのハンターは、今でもお目にかかることができる。
生涯現役というのは、このことか。
オマケ フィフティーズをなつかしむ
1950年代の香りプンプンですな。
日本でも、ときおりCMソングに使われているので
ご存じだと思う。
1958年のヒット曲で、どんな人たちが歌って
いるのかと思ったら、オバサン4人組であった。
当時の映像を見たい方は、こちらへ。
曲中、あの「ポンッ!」という音は、アンディー・ウイリアムスが
していたんだね。
http://www.youtube.com/watch?v=9-DuC0tE7V4
次回の更新は、5月15日夜の予定。
リンドバーグは、まだまだ続くヨ。