ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦
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(注)ヒトラーが人物を描くのは、非常に珍しい。
彼は、人物画は得意ではなかったか、
それともあまり興味がなかったのではないだろうか。
それだけに、これだけシッカリと描かれた人物というのは、
ヒトラーと特別な関係(変な意味ではなく)と推測できる。
(注)姪のゲリ・ラウバルをモデルにしたと
思われるヌード画。顔はゲリにそっくり!
なお、彼女は後に謎の拳銃自殺を遂げており、
熱愛していたヒトラーは、非常に大きなショックを
受け、それ以後肉類を口にしなくなったという。
「死体を食べるようなものだ」…ということらしい。
(注)珍しくも花を描いている。ヒトラーと花、あまりにもミスマッチな感じがするが
この絵が描かれた当時、本人もドイツの総統になろうとは夢にも思わな
かっただろう。
(注)ヒトラーの絵というと、独裁者という凶悪なイメージから
「芸術的価値はない」とか、「芸術家としての才能がない」と
いわれてしまうが、彼が描く風景画は宮崎アニメの風景画と
作風が似ており、ある意味時代を超越(?)していた感がある。
ヒトラーは、建築物のある風景画を多く残しており、建築に強い
関心があったことがうかがえる。これは私個人の意見なのだが、
彼は純然たる画家というより、建築家的素養をもったな画家を
めざしたのではないかという気がする。
つまり、絵画のレベルにまで高められた究極の建築パースが、
ヒトラーの風景画だったのではないだろうか。
「絵は丁寧に扱え!国有財産だ。
荷造りが完了しだい、出発するぞ」
つづく
チョッと地味ですが…
フロッグ・ボックスアートギャラリー
ハセガワ・フロッグ提携品として、日本でも発売されていた。
地味な機体だったが、出来は意外によかった。
モノグラムのフォード・トライモータ、エアフィックスのJu52(これは軍用タイプだが)を
組み合わせることによって、3発旅客機三羽がらす(?)が再現できた。
50~60年代のSF映画に登場する宇宙人みたいな格好した人物は、
ブリストル138のパイロット。実機は1936年9月28日、高々度飛行記録
15,223メートルを記録し、大英帝国の航空技術力の高さを証明した記念すべき
機体。でも、日本ではまったくといっていいほど、無名な機体なんだよね。
ワシもこのプラモを見て、初めて存在を知ったゾ(笑)。
1944年4月、ノルウェーに配備されていたドイツ戦艦ティルピッツへの攻撃を再現
したボックスアートが、なんとも象徴的だ。
空母から発進したバラクーダは、ティルピッツを急襲し爆弾を命中させることに成功
した。これによって同艦は修理のため、2ヶ月間行動不能になってしまった。
何となくダサくて、日本ではまるで人気がないバラクーダだが、イギリスでは
表彰状モノの機体ということが、この絵によく表れている。
右上の二人の人物は、ジョン・オールコックとアーサー・ブラウン。
彼らは、1919年本機で無着陸大西洋横断飛行に成功する。
日本では、リンドバーグの陰に隠れてほとんど知られていないが、
英雄の愛機をちゃんとモデル化するあたり、誇り高きブリテンの
姿を見るようだ。
でも、冗談抜きで恐ろしく地味な機体だ。
どれだけ売れたのだろうか。
1919年、ロス・スミスとキース・スミスによるイギリス・オーストラリア初飛行を
行った機体をモデル化したもの。
さすがに無着陸飛行というわけにはいかず、イギリスを出発して各地で給油・点検を
行い、28日間を費やして、無事オーストラリアに到着したそうな。
ボックストップの写真は、上のオールコックの乗機のものと同じだ。
なぜ、同一の写真を使用したのか不明だが、こんな旧式の機体(まあ、
当時は新型機だったのだろうが)で、よくぞ冒険飛行をしたものだと
感心してしまう。
次回の更新は、10月31日夜の予定。
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