「クソッ、対空砲火が激しくて、モスキートに接近できない」
「戦闘機は何をしとるか!
ただちに撃墜しろ」
つづく
オーロラ・キャラクターモデルの世界
オーロラというと、スケールモデルを相当数
リリースしているにもかかわらず、モンスター
ものや、テレビやコミックのキャラものの
メーカーというイメージが強い。
しかも、スケールモデルの出来がパッとしないのに、
キャラものはやたら良く出来ているという、あまりにも
奇妙なアンバランスが目立つメーカーでもあった。
これは、担当するスタッフが違うためか?
それとも、キャラものとスケールモデルとでは、
ヤル気が違うからか?
よくワカランところが、オーロラの魅力だった。
日本では、プラモのコミック風広告というのはほとんど
見かけないが、アメリカでは割とメジャーな存在で、
オーロラばかりでなく、レベルやモノグラムなどの
大手も手がけている。
カラフルな絵は、見ていて楽しいばかりでなく、子ども
たちの購買意欲を高めるのにも、大きく貢献したこと
だろう。
こちらは、相棒のトント。
コウモリや枯れ木など、ドラキュラ風モンスター
プラモのノリだ。
レベルで、メデタク復活!
オーロラ倒産後、流転の人生を
歩んだバットマンだが、新しい会社で
元気に活躍する姿が、メチャうれしい。
日本のサラリーマンにも、
相通ずるものがあったり…なかったり……
ワンダーウーマンを襲う大ダコが、グロくて
オモシロい。
オーロラのキャラものプラモは、場面設定に
いろいろ知恵を絞ったものが多く、置物(?)と
して見ていて楽しい。
担当者のセンスの良さが、メチャ感じられる。
ブルース・リーの出世作が、この
『グリーンホーネット』
日本でも、1967年にテレビ放映されていた。
ハデなアクションで悪人どもを叩きのめす
運転手カトーがよかった。
のちの映画ドラゴンシリーズの片鱗が、
ドラマのあちこちにうかがえる。
いつもラットパトロールの連中に邪魔される、ドイツ軍指揮官デートリッヒさん。
その後、責任を問われて東部戦線に左遷されたのだろうか。
ドイツ軍は、装甲車から戦車まで装備しているのに、たった2両のジープに
振り回されて、結局は取り逃がしてしまうアホ役として描かれていたけれど、
こんなトホホな状態では、ボスのロンメル将軍も激怒してしまうゾ。
唐突ですが…
「ラットパトロール」のモデルは、SASジープ特攻隊がモデル
なんでしょうね。
「アラビアのロレンス」風の兵士が、カッコいい!
タミヤのキットは、ジーププラモに新しい生命を吹き込んだ。
砂漠を横断するための、さまざまな装備を無理矢理積み込んだ
スタイルは、従来の軍用車両プラモとは一線を画すもので、
感動したものだ。
脱線したついでに、タミヤのジープをもう一点。
新作が発売された関係で、影が薄くなってしまったが
ジーププラモといえば、忘れてならないのがコレ。
エンジンルーム内が見事に再現され、トレーラーや
人形、その他ジェリ缶・無線機・迫撃砲などのアクセサリーが
多数付属して、お買い得感満点のキットだった。
しかも、大西先生のリアルなボックスアートが素晴らしかった。
オジサンモデラーには、なつかしの逸品だ。
次回の更新は、7月15日夜の予定です。
キャラものは続くゾ!
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