※この記事の内容は、後日行ったKeplerとMaxwellの再検証テストで「総解像度」が絡むことが判ったので、全て未確定情報です。
※マルチモニタ構成時のアイドルクロック爆上げ問題まとめ
GTX770編(Kepler/3画面/DVI・DVI・HDMI)
GTX750編(Maxwell/3画面/DVI・DVI・Mini-HDMI)
GTX1070編(Pascal/3画面/DVI・DP→DVI・DP→DVI)
R7 265編(ピトケアン/2画面/DVI・DVI)
HD7790編(ボネア/2画面/DVI・DVI)
FirePro R5000編(ピトケアン/2画面/Mini-DP→DVI・Mini-DP→HDMI)
・導入・
RX570 ARMORのレビューを見ていて、
この「マルチモニタ構成時のアイドルクロック爆上げ問題」は、
「もしかするとディスプレイポートで出力すると解決するのではないか?」
という疑念がふと持ち上がりました。
せっかく、4画面環境が手元にあるので、
ディスプレイポート出力を4つ備える、
NVIDIA Quadro NVS 510と、
AMD FirePro W4300を用意し、
これを確かめることにしました。


長くなりそうなので、結論を先に書きます。
・結論・
ディスプレイポートから出力させれば、
”DVI等へ変換を噛ませたとしても”
マルチモニタ時のクロック爆上げ問題は回避できる
・・・ということらしい。
今回のNVS510とW4300がプロ向けだから、ということではなく、コンシューマ向けもそうだと思います。
今にして思えば、この問題を回避できたケース(GTX1070&R5000)は確かにDP→DVI変換を使っていました。
同じピトケアンコアのはずなのに、R7 265がアイドルクロック爆上げで、R5000がそうではないことの説明も付きます。
迂闊でしたが、出力ポートというのは盲点でした。内蔵クロックジェネレーター絡みでしょうか?
なお、まだ未検証ですが、この話は、シングルリンクに収まる解像度に限定されるものかもしれません。
GTX1070の検証時に3枚の内、1枚をデュアルリンクに変えるとクロック爆上げが起こったので、
デュアルリンクが入るとダメっぽいです。
まだ総解像度というファクターが絡んでいる可能性がありますが、(前回は1080p×3、今回はSXGA×4)
後ほどGTX750の3画面を試してみて、これがクロック爆上げするようならまず間違いないでしょう。
・Quadro NVS 510編・
1画面 「324MHz/324MHz/0.9V」

4画面 「324MHz/324MHz/0.9V」

・・・ううむ、やはり仮説は合っているのか。
同じKeplerアーキのGTX770の時とは違って、4枚接続しても、クロックは下限まで落ちています。
ちなみに、FX1800と違って、mosaicで4枚をまとめても最低クロックまで落ちます。
(但し、クロックがすぐに上がってしまいやすくはなります。)

・FirePro W4300編・
1画面 「300MHz/150MHz」

4画面 「300MHz/150MHz」

こちらもモニタの枚数を増やしてもクロックは変わりません。
Eyefinityを設定してもクロック変わらず。

MOSAICと違って、Eyefinityはクリックセットアップを使うと、ワンクリックで設定できます。
便利です。

・Kepler再テスト編・
さて、総解像度というファクターがこの問題に絡んでいないかどうか、
Quadro NVS 510と同じくKeplerアーキのGTX650Tiを用いてチェックします。
3画面 324MHz/162MHz/0.862V

・・・おい。
オイオイオイオイいいいいィィィいィィ嫌ああァァァああ
最低クロックまで落ちてるじゃねーか・・・
お、お、落ち着け。
Maxwellアーキでも確認するのだ。
・Maxwell再検証編・
GTX750でも確認してみる。
前回はUXGA+FHD+FHDでダメだったことを確認しました。
3画面 「135MHz/202MHz/0.956V」

・・・おい。
なお、前回はこちら。

つまり、SXGA+SXGA+SXGAは大丈夫、FHD+FHDは大丈夫、UXGA+FHD+FHDはダメ。
・・・ということは、
モニターの枚数ではなく、総解像度が(もしくは総解像度”も”)絡む、
ということになります。
・・・これまでのは全部間違いで、全て検証のし直しですよ・・・
ふーむ、しかし、どうしますかコレ。
そういえば、GTX770の時は、UXGA+UXGAは大丈夫で、UXGA+UXGA+SXGAがダメだったので、
KeplerのGTX650Tiを使って、その辺りを探っていきますか。
それと、たぶん、AMDにおいては最初の「ディスプレイポートで出力すれば回避できる説」は合っていると思うのですが・・・
ピトケアンコア同士で比較すると、
R7 265 (DVI+DVI)
1画面

2画面

R5000(Mini-DP→DVI・Mini-DP→HDMI)
1画面

2画面

と、DPが関係しているような気がするのですが。
まあW4300でも出力してみれば判る話ですので、これは後日やります。
ついでに、W4300と同じくボネアコアのHD7790もメモ代わりに載せておきます。
HD7790
1画面

2画面

これで、W4300が、UXGA以上×2枚でクロックが落ちるようなら、DPが関係するかもと言えそうです。