グラフィックカードが高~い(>ω<;)
とても今日日の狂瀾怒濤な相場でVR用を新調する気にはなれないので、
安価なRadeon HD7850でVR(VRChat)を試します。
シングルとクロスファイアで。
実は、「”デスクトップモードの”VRChat@WUXGA」なら、
FirePro W4300でも4GBメモリが効いて”そこそこ”動いてしまうのですが、
果たしてHD7850はどうなのでしょうか。
まずはMSIのTwinfrozrな方からインストール。
ついでに3画面接続を試して、
アイドル時のクロック爆上げ問題も検証しておきます。
0.825V/300MHz/150MHz。
やったぜ。3画面でも最低クロックまで落ちてるぅっっ!!
ちなみに前回のSapphire製HD7850はこちら。
やっぱりメーカーの方針次第、BIOS次第・・・なのでしょうか。
ただ、今回は「 DVI + MiniDisplayPort→DVI + MiniDisplayPort→DVI 」という接続なので、これが原因の可能性は否定できません。
(3画面で大丈夫だったHD7950リファレンスもこの接続パターンだったんだよね・・・何かあるかも。なお、前回のSapphire製HD7850は「 DVI + DVI + DP→DVI 」。あと、1番のモニタが横配置だとクロック爆上げ問題が回避できる可能性も。→これは後述のGIGABYTEでダメだったので関係ないみたい。)
が、SapphireはR9 280XとR7 265とHD7850で爆上げを確認しているので、なんとなく今後はご遠慮申し上げたいです。個人的には。
2018/2/26追記
性能は・・・
うん!HD7850一枚でVRChatは無謀(^ρ^)
そりゃあ・・・WUXGA×3画面出力した上に、さらにヘッドセットにも出すというのは2GBメモリに厳しいかも。
3.5GB弱持っていかれてますし。
最初のワールドであるところの「HUB」で40FPSも出ない上に、描画もガタガタ。
おまけにリセットまでかかる始末。
ですが、
Oculus Riftのチュートリアル(トレーラーの中でロボットの指示に従ってディスクを次々入れていくアレ)は
HD7850でも不満なくスムーズに行えました。
HD7850のようにVR判定が不可のGPUであっても、実際には「できる」わけで、
あくまで”ごく軽い”ものに限定すれば、あるいは”リッチな体験”を望まなければ、
「VRができない」かというとそうではない・・・のかもしれませんね。
(あのチュートリアル・・・未来を感じました。
蝶を人差し指に載せるやつと、ロケットの紐を引っ張って点火させるやつが楽しい。もう一回やりたいです。)
これが、CrossFireだとどうなるのか、という話ですね。
VRChatは十中八九まだ対応していないと思いますが・・・(あな恋しやLiquidVR。もっと広まれ。)
もっとも、Radeon HD4870X2やFireProV7900でも書いた通り、
CrossFireが効かずとも、セカンダリーカード側の「メモリは」無駄にならないので、
多少フレームレートも伸びてくれることでしょう・・・伸びてもらわねば困る(^_^;)
2018/2/27追記
VR生活2日目にして、早速「ネコぱらいぶ」に40分も吸われたww
VR、コワイ。
液晶モニタで見る分には感じなかったけど(ついでにVR空間中のスクリーンを見ても感じない。)、
彼女たち、細いのね。胴まわりとか頼りないくらいだし、足もスラッと伸びて手も長いし。
そういう”実物感”が面白い・・・面白すぎる。面白すぎてキケン。
で、この「ネコぱらいぶ」もHD7850シングルで大丈夫でした。
重箱の隅をつつけば、左右の出入り口にパッと頭を振ると水平方向の描画が少々遅れるのですが、(ゆっくり首を振れば大丈夫)
ステージを主に注視するはずで、視聴においてはあまり問題ではないかと思います。
ネコパライブに関して、HD7850は、可か不可かで言えば「可」と言えるでしょう。
しかしこのHD7850は熱い。ミドルレンジで80℃って・・・
2018/2/27追記
2枚目のGIGABYTEを投入。
動作確認も兼ねてまずシングルで。
3画面出力をこちらでも試します。
0.9V/300MHz/1200MHz。
GIGABYTEのHD7850は「爆上げあり」のカードでした。
今回はモニタの配置も接続方法もMSIの時と全く同じなので、これはカードの仕様だと断じても良さそうです。
クラシックテーマなら大丈夫でしょうか?
特に変わりません。
しかし、80℃に達したMSIのHD7850と打って変わって、GIGABYTEのHD7850は最高61℃です。
こちらの方が高クロック動作なのに・・・もっとも、これくらいがHD7850の普通の温度かと思います。
ちょっとMSIのHD7850については、後日、
グリスを、非金属最強の「ThermalGrizzly TG-K Kryonaut」に塗り替えて、再テストしたいと思います。
さすがに4000rpmオーバーで回られると厳しいものがあります。
2018/2/28追記
というわけでパカっと。
ミドルレンジだと、大抵ネジ4本だけなので楽で良い(*´∀`)b
うん?
これはまさか・・・
なんかシルバーグリスに塗り直されていたっぽい。
塗り直すのは良い。それは良い。
だが、”ヒートスプレッダが無いのに”、
導電性のある金属系グリスはヤメレ!!(#・∀・)
これ、キャパシタにグリスが触れてるんだけど(;・∀・)
しかも安物銀グリスなんだけど(´;ω;`)
(この独特の柔らかさと光沢は、たぶんSG-77010だと思う。)
どうりで80℃に届くわけだよね・・・
非導電最強のクマグリスに、きゅうそくへんこー
室温22℃で揃えて再テスト。同じくネコぱらいぶで。
もうのっけから明らかに動作音が違う。
結果。-12℃。
ファン回転数も1500rpm以上下がって、温度もHD7850として標準のものになりました。
こういうことがあるから中古は怖い・・・ご注意を。
2018/3/1追記
CrossFire!!
案の定・・・VRChatはCrossFire非対応。ネコパライブもね。
CrossFire非対応だからなのか、
プライマリGPUのメモリ容量であるDedicate/2GBまでしか使ってくれず、
あとはDynamicの方にキャッシュされてしまいます。
VRChatは相変わらずHUBで30FPS台をウロウロ。
ただ、ウィンドウズが占有していたメモリが解放されて、
使えるGPUメモリが多少増えたせいなのか、
動作自体は軽くなって、落ちることはなくなり、
FPSに目を瞑れば、プレイできなくはありません。
じゃあ、CrossFireはVRで全く効かないの?というとそんなことはなく。
「SteamVRのホーム画面」で有効でした。(๑´ڡ`๑)テヘペロ♡
・・・そこで効いても意味がないいぃィィィ(ʘдʘ;)
スクショの3648MB食っているのがまさにその時のものです。
ただ、HD7850シングルの時と比べれば、確かにかなり軽くなっていました。
なので、CrossFireが有効だったら、もといLiquidVRの実装が各アプリケーションにあれば、
例えば、HD7900系や、RX560クラスなんかでも、
「2枚なら」結構良い性能が出そうなのに・・・(よくよく考えれば、片目あたりならSXGAにも満たない解像度なワケで)
・・・惜しいです。口惜しいです。
2018/3/5追記
というわけで、HD7850でOculus Riftを試してみました。
結論。
案外、動く。
試す前は、「まともに動かせるものは無いだろうな・・・」と思っていたので、
Oculus Riftのチュートリアル然り、ネコぱらいぶ然り、
「HD7850クラスでもスムーズに動かせるものがある」ことを
発見できたのが今回の大きな収穫でしょうか。
グラフィックカードに関しては、
メモリ容量2GB以上が最低限の必須装備となるでしょう。
HD7850でも動かせる軽量級コンテンツでさえ、
・Oculus Riftのチュートリアル(1900MB台)
・ネコぱらいぶ(1700~1800MB台)
と、2GB弱消費するので、
グラフィックメモリが2GBを切るカードだと、
フレームレートがガタッと落ちて苦しくなるのでは無いかと思います。
逆に、”メモリ2GBを満たしてさえいれば”
・GTX660(GTX650TiB)
・GTX750Ti(GTX750)
・HD7850(=R7 265=R7 370)
クラスから動かせる・・・
どころか、Oculus Riftの場合、HDMIはVer1.3で良いので、
性能自体はHD7850より上な40nm世代のハイエンドクラス
・HD6970(HD6950)
・GTX580&GTX480(の3GBモデル)
でも、今回のような軽量級なら動かせるかもしれません。
そんなわけで、サクッとVRかMRヘッドセットを買ってしまっても良いのではないかと思います。
(新型VIVEを挙げるまでもなく、VRヘッドセットとMRヘッドセットの垣根は無くなりつつあるので、
「内蔵GPUでも」”とりあえず”動かせてしまう、MRヘッドセットが良いかも。
HPのMRなら4万切ってるし。但しフルボディトラッキングならVIVE一択。)