満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

JINとオルフェイスの窓(関連は無いっす!)

2007-01-10 | 漫画紹介


たれぞ~さんから
ダンボール一杯分のマンガの本が届きまして…
正月に読ませて頂きました~(笑)

あの懐かしい池田理代子さん作品の「オルフェイスの窓」と
村上ともかさん作品の「JIN(仁)」です。

「オルフェイスの窓」
南ドイツのレーゲンスブルクにある音楽学校に、
古ぼけていまにもくずれそうな塔があります。
この塔の窓には古くからの言い伝えがありました。

それは…この塔に登り、一番上の窓から地上を見下ろし
最初に視界に入った女性との宿命的な出会いが
運命的な恋に発展し、そして…悲劇的な結末を向かえてしまう
っという悲しく辛い言い伝えです。
その窓は誰が伝えたのか…
「オルフェイスの窓」と呼ばれていました。

訳あって男として育てられたユリウスと言う少女は
この学校のピアノ科に入学し、この窓の下を通り
イザークと言う少年と話しを交わし
そしてまた別の日に
クラウスと言う少年とも言葉を交わしてしまいます。

時はあと数年で大きな世界大戦を向かえようとしている
あの混沌とした時代です。

ユリウス自身の生家の財産争い
イザークのピアニストとしての成功から破滅
クラウスの出身国ロシアの国内紛争
身近な小さな事件から殺人事件に国家存亡の事件までを
池田理代子氏の絶妙なプロットが読み手を飽きさせない
呪縛の世界へと誘って行くのです。

っとまぁ~こ~んなお話です。
私が中学・高校時代に出会った時は…
な~んと全体のホンの触り部分でした~(笑)
まぁ~長いお話ですが…当時のドイツ・ロシア貴族の
ノラリクラリとした話のテンポが…実に良く出ていまして(笑)
多分、現代をアセアセと生きている人には…
「ハッキリしなさいよ~!!!」っとイラっとくる話かも…(笑)
面白かった~っと言うよりは
私にとっては…へ~っ!こんなお話だったんだ~っと
驚きの方が強かったですね~

さて、もう一つの「JIN(仁)」の方は
こっちは面白かったですよ~
作者の村上もとかさんと言えば…
「ビックコミックオリジナル」にて「龍(ロン)」を発表しており
こちらは全作読んでいたのですが
この新作「JIN」は知りませんでした
「村上もとか叙情傑作選」という本も発売されており
こちらには原作浅田次郎さんの「ピエタ」もマンガで収録されています。

さて「JIN」の内容をチョロリと…。
時は現代! 最先端技術の導入された大学付属病院に
南方仁という「脳外科の医局長」が勤務しておりました。
彼はその夜当直医として病院につめていたのですが…
そこへ救急車によって運ばれてきた
ある不思議な脳腫瘍を持つ男性患者と出会います
その腫瘍の形は「胎児」
奇形腫瘍は良くある話ですが「胎児」の形をした腫瘍は珍しく
南方仁を含めスタッフ一同は驚愕します
しかし、患者の命を救う仕事に従事している彼らの躊躇は一瞬でした
即断即決で奇形腫瘍を摘出し…
その「胎児形の腫瘍」により南方仁は不思議な出来事を体験し
そして…あろう事か…次元を飛び超えて…
彼は…大政奉還前の日本へと飛ばされてしまうのです。

時は黒船到着後の日本。
そこで南方仁は現代の最先端医療技術を取り入れながら
脳挫傷・コレラ・梅毒・乳癌と戦って行くっというお話です

さて、現在の医療は…
分割治療です。つまり…
頭部・耳・目・鼻口腔・各部内蔵と別々の医師が専門で治療するので
他部の治療に関しては…良く解らない…訳でして…
明治維新前の日本に置いては
総合治療がメインですから…あらゆる事態に対処しなければならない
南方仁の苦労が監修の各医学部教授により
事細かに描かれているのです。
大変、興味深く面白い内容となっています。
実際にこういう事態になれば…ほとんどの現代医術は
通用しないのだろうっと思われますが
(医術用具も薬も無い世界)
でも投げ出さずに、たえず病人を救いたいっとの
南方仁の姿勢がこのマンガを引張って行っていると思いました。

一つ興味深いのが「癌」について
当時の日本でも「癌」はありましたが…呼び名は「岩」でした
つまり「ガン」。
英語では「キャンサー」っと呼ばれていて
どうして日本では「ガン」っと言うのか不思議に思ってましたが
もしかしたら…昔の「岩」という呼び名の名残でしょうか?

今回1から5巻までをお借りしましたが
「たれそ~さん解説JIN6巻」←の様に6巻も出ているようです。
早速、手に入れて読んでみたいと思っています(笑)

ちなみに…「村上もとか」さんって…男性ですよ~
名前が女性っぽいので女性が描いてるのか~スゴイの~っと
相変わらずのボケを発揮した満天さんは…
今回、初めて…男性だと知りました(ガ~ン!)
マンガに写真が載ってまして…どう~見ても…男だったのだ…。
(ハハハハ)←半泣き
今年も…あいも変わらず…ボケまくりで~す(笑)








最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしい題名が・・・ (長友)
2007-01-10 09:23:05
「オルフェイスの窓」はるか昔に
読んだ記憶があるんですよ。
ただし、内容はうろ覚えです。
途中で止めたのかも・・・。
JINの方が面白いかもで、これは
要チェックですね。メモしときます。
返信する
私も大好きです! (くま)
2007-01-10 10:41:37
満天さんも「仁」読まれたんですね~。
実はアッシも村上さんの漫画は大好きで、この「仁」も「龍」も「六三四の剣」も、余り漫画を読まない家の旦那さん共々愛読しておりますダ。
さっきたれぞ~さんのところで拝見したんですが、2月に7巻も出るらしいですよ!嬉しいでありんす~。


「オルフェウスの窓」は実家に旧版で全巻置いてますダ…。確かに読んでる間はドラマティックな展開に次々とページをめくっていってしまうんですが、何か人間関係がじれったかったような…?

あ~でもアッシも長編漫画を一気読みしたくなってきましたよ~!
お正月に旦那さんが臨時のお小遣いをくれたので、早速古本屋さんに物色しに行こうかな~。 
返信する
楽しんで頂けたようで(笑) (たれぞ~)
2007-01-10 12:37:26
読み終われたんですね~
「仁」面白いっしょ~?
なんか村上もとかさんのストーリーは私の好みなんですわ
しかもフィクションでも史実は忠実に再現しているから歴史ものとしても楽しめる。「龍」の時も甘粕さんとか調べたらもう面白い位にぴたっぴたっとハマる。

村上さんの連載がこれ1本になったせいかもう7巻がでるのよ。以前なら年1ペースだったのに。
これで一気に話が進むのかしらね、楽しみです

>オルフェウス
そっか~確かにじれったいよね
でもねロシア編で目の前で亡くなるシーンで泣いたわ、私(苦笑)
年取ったせいか涙腺が弱くなっているかも

ただね、ラストがイマイチなのよね
「犯人はあんたかい!」とも思ったけど、読後感がねー(苦笑)


返信する
早く読みたい! (トミー。猫とマンガとゴルフ~の管理人)
2007-01-10 17:09:54
 オル窓 早く読みたいでしゅ~全然予備知識なかったので、これを読んでこんなお話だったのかーという感じです。
 私も村上もとかさん好きなんですよ。「龍 ロン」は多分満天さんと同じく、リアルタイムでちらちらと連載を読んでました。そして同じくラストを読んでない(泣)最終巻だけ誰かに借りて読みたいですねー。
 「仁」うわさには聞きましたが、面白そうですね。
返信する
お願い (ダイナ)
2007-01-10 19:05:07
満天さんの新年早々の力作ブログにうなされております。さすがにやりますね!読んでいてとても面白いと思います。ボクは、過去記事を良からぬ奴らに利用されたので現在、過去記事は一切掲載をやめました。世に出るのは、今しばらく時間がかかります。
そこで、お願いがあるのですが、ボクのブログのキャッチの紹介文からゴルフ場支配人というのを削除していただけるとありがたいのですが、事実現在は、現役を退き、マスコミ関係の仕事をしています。
新年早々のお願いで申し訳ございません。
返信する
いや~んごめんなさい~ん(笑) (なごいく)
2007-01-10 21:13:56
たれぞ~さんの6巻、私が現在お借りしているの~。私の手違いでたれぞ~さんからお借りするのが遅れちゃって、ホントなら満天さんに6巻も一緒に送れたかも知れないわ~。
待てるなら、6巻を帰省する時に持っていって直接手渡ししましょうか?(爆)

そして7巻も出るんですね!?わあいわあい♪いい事聞いちゃった(笑)。

「癌」って、病気のガン以外に意味があるんですかね?もしないのなら、なんでこの字になったんだか分からないんだけど…。やはりしこって固くなるという事から「岩(ガン)」なんでしょうけども。
返信する
長友さんへ (満天)
2007-01-10 23:01:51

そうなの~オルフェイスの窓は長かったのよ~
私も始めの方を月刊誌か何かで読んでいて
第一部終了で終わりかと思ってましたです。
今回読んでみてビックリです(笑)
これから、あ~なって、こ~なって、え~っ!
で、終了なのです(ハハハハ)
いや~驚きました!

もちろん仁の方が面白いと思います!
オルフェイスは懐かしく
仁は面白くってな感じですよ~
機会があったら読んでみてくださいね~
返信する
くまちゃんへ (満天)
2007-01-10 23:07:53

>確かに読んでる間はドラマティックな展開に次々とページをめくっていってしまうんですが、何か人間関係がじれったかったような…?

くまちゃん、その通り!
いや~旨い事表現するね~
これが言いたかったんよ~(笑)
じれったい!のだ(猪年の共通感情だろうか…?)

その…お正月に臨時のダンナさんから頂いたお小遣いって…?イイナ、イイナ~私なんて…
サイフから2万円も奪われてしまった…(泣)
まっ、新年会へ行くのに財布の中がカラッポじゃ~
寂しいもんな~(ハハハ)私がダンナの小遣いを、銀行から下ろしてくるのを忘れていたのだ(笑)
返信する
たれぞ~さんへ (満天)
2007-01-10 23:14:55

いや~面白かったよ~(笑)
北海道人で猪で射手座の私からすれば…
じれったいの~っとロシアに入ってから
ず~っと思ってましたがな(笑)
で、橋で死んじゃう彼・・・
泣く彼女・・・
「あんたが呼んだからだろ~!!!!!」っと
叫んでしまったのは…私だけだ~ね(ハハハ)
年を取っても人の満天どす(トホホ)

仁は続きをブック●フで買うよ~(決定!)
続きが読みたくってしかたないもん(笑)
オモロイね~ペニシリンの作製は昔、本で読んだ事があってね~実際に絵で見るとヨリ解りやすくって良かったです!楽しい本をありがとう!
続いてトミーさんへ送りま~す!
返信する
トミーさんへ (満天)
2007-01-10 23:19:29

オルフェイスの窓は私はじれったかったんですが
ページを進む手は止まりませんでしたヨ~
それだけ面白いってことです!
登場人物の行動がじれったいんですが当時の貴族は
こんなもんじゃろうっと思えるので
流石は池田先生です(笑)

龍は私は最終回を読んだのですが…
何だか解らないのです(ハハハ)
生きてたのか死んだのかどうなったのかが
うやむやのボンヤリでして…
想像におまかせ致しますってな終了の仕方でした~

で、今週中には送りたい!っと思ってますが…
頑張ります!乞うご期待!
返信する

コメントを投稿