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満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

ファラオの墓 竹宮恵子

2009-12-22 | 漫画紹介
1974年から76年にかけて「週間少女コミック」で連載された作品である

 

 
            竹宮恵子作「ファラオの墓」全4巻

別々の地に産まれ、何の繋がりもない二人が
後に向き合い、戦わざるをえない状況となっていく…
そんな二人の関係がよく表れている表紙絵だと思う

4千年前のエジプトのお話だから、壮大で豪華で美しく、そして残酷でもある
簡単に言うと…(地名や国名を書くと、読む気が失せると思うので…笑)
A国の若い王様スネフェルが、隣のB国を攻めて滅ぼしてしまう
滅ぼされたB国の王子サリオキスが、捕虜にまぎれて捕まり
その顔の良さから、スネフェル王の許嫁アンケスエンの土産物にされてしまうのだ

B国王子のサリオキスは出生・身分を隠しサリオと名を変え
隙を狙ってスネフェル王を襲うが、あっさりと捕まり奴隷となってしまう
奴隷として囚人村へと連れていかれたサリオはある事件をキッカケに
奴隷暴動の発端となってしまい、処刑されてしまうのだが…
囚人村の責任者イザイによって密かに助け出される

実は囚人村のイザイもスネフェル王に反感を持っており
エジプト全土に言い伝えられていた救世主「砂漠の鷹」が
サリオキス王子ではないかと思い、助けたのであった

その後、サリオキス王子は、伝説の「砂漠の鷹」だけが抜けるという剣を抜き
名実共に困窮や戦争であえぐ国民を救う救世主「砂漠の鷹」として
スネフェル王と対峙して行くのであった~~

はなはだ簡単ではあるが…概略は解ったであろうか?(笑)

連載されたのが昭和で言えばS49年。
対象中学生以上のお話だから…現在45歳以上の方でなければ知らんだろう

絵を見ていただければ解るのだが、エジプト人の話であるのにもかかわらず
金髪で青い目の面々が主人公となっておる
だもんで私はファラオの墓の連載が終わるころに始まった「王家の紋章」で
主人公のキャロルが古代エジプトへタイムスリップしたとき
キャロルの容姿、金髪碧眼で白い肌が、エジプト人にとって大変珍しく
エジプト人達が彼女を女神と崇めたシーンを読むまで、ズーっと…
エジプト人にも金髪碧眼の人が居るもんだと思っておった(笑)

「週間少女コミック」1976年8号まで連載されていたファラオの墓の後
同じ雑誌の同年10号から、同じく竹宮恵子作「風と木の詩」の連載が始まった
この2作品を当時多感な少女時代に続けて読んでいた私は
竹宮恵子さんって…「サド」だろう。っと思ったもんである(笑)

ファラオの墓で…
何かにつけ肌を傷つけられ、痛めつけられていた主人公サリオキス王子
これが読者に大うけしたのか…
「コレは行ける!」っと編集さんが思ったのか…
はたまた大泉サロンの増山法恵さんにソソのかされたのか…
それとも、竹宮恵子自身が描きたいと思い、ファラオの墓で複線を張り
読者の目を慣れさせたのかは解らんのだが…

これでもかとイジメ抜かれたサリオキス王子
根本は男女の愛を描きつつも…
そこはかとなく腐女子めいた雰囲気を見せていた遠慮深い出来事の数々が
一気に次作の「風と木の詩」で、爆発したんでないかい?っと
当時、真剣に少女コミックを読んでいた私は、思ったもんである

多分、突然に「風と木の詩」を読んだとしたら
「ウソ~~~」っと驚いたと思うのだが、
ファラオの墓で基本的情操教育を受けた後であったので
すんなりと「風と木の詩」が読めたのだと思う(勘違いか?…笑)

ま、それほど当時のこの流れは奇異であったのだ

竹宮恵子を読みたいのなら、このファラオの墓は外せないだろう
そして、出版は前後するが「変奏曲」を読み
それから「風と木の詩」が流れかの~(笑)
これらの作品を読み終わってから、竹宮恵子SF作品に流れるのが
一番面白いんでないだろうか(私の偏見だけどね)

もともと少年雑誌に漫画を描きたかったと聞いたことがあるので
彼女のSF作品は生き生きとして面白い
また、少年合唱団への想いからBL系な走りへもなったので
どちらも彼女の漫画を知る上ではハズせない作品だと思う

是非、機会があれば一読してくだされ~(笑)

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