人っていうのは誰しも必ず墓場まで持って行きたい
「心の秘密」ってなもんがあるもんで
それが…自分の死後、見知らぬ人々の前で
赤裸々映像として甦るのは…大層イヤな事だと思うのだが・・
これを時と場合を考慮すりゃ~良いではないか~
っと実行してしまったのが、このお話であるのだ~
まず…
人間は「眼球」で「見て」いるのではなく
後頭部の視覚野を通して脳全体で見ているのである
一度、見たモノを脳に記憶しソレを見ておるのじゃの
んで、このお話の時代には
乳児期にウィルス予防の為、脳にチップを埋め込んでおった
後年、このチップに別の使い道がある事が解った
誰ぞが余計な発見したのである
つまり
死んだ人間の脳を取り出し生前と同じ状態に保ち
電気刺激を与えるえ、脳を120%活動させると・・・
埋め込んだチップを通して生前2年前までの
脳に記憶された映像を見る事が出来るのである
先に述べた…
「時と場合を考慮すりゃ~良いではないか~」
っと他人の脳の映像を見るコトになったソノ「場合」とは…
「凶悪殺人事件」である
この他人の脳を仕事上見てしまった人間は
死ぬ時に脳を銃で打ち抜いて死にたがる
なぜなら脳に損傷があると映像が見られなくなるからである
やっぱ、同僚に自分の脳を見られるのはイヤじゃろうね
殺された人間の脳は、もちろんだが
捕まえて死刑になった凶悪犯の脳も見る
まぁ~今後の勉強のためだわな
例えば…
私が大っ嫌いな「シュークリーム」を見る映像と
「シュークリーム」が大好き~ってな人が見る映像は
同じ「シュークリーム」だのに
見えている映像が違うのである
私が見ている映像は「マズそう~」に見えるが
好きな人が見ている映像は「キラキラ」して見える
この違いが脳をスキャナーし画像に変換すると出る
凶悪犯人の殺人シーンなんぞは「キラキラ」で
被害者の犯人の映像は「オドロしい~」
そこを考慮し読み取るのも大変な作業なのである
最悪な仕事だと思うがの~
人間は愚かな動物で
新しい玩具を手に入れると使ってみたくって仕方が無くなる
倫理問題なんぞ「屁のカッパ」
一応、人類のモラルを守る為に規定は作る
が、その規定は時代と共に変化しちまう
最初に決めた倫理規定は厳しく動かしがたいが
一度、動かしてしまうと後はユルユル~っと
間口が広がりエスカレートしてしまう傾向がある
仕舞いには…大前提な建前があれば…何でもアリになる
人類が大好きな建前は「正義」である
「正義という名の下で」どれだけの人が死んで行ったか・・・
…っと話がそれた・・・(笑)
と、いう訳で…この漫画は
「正義」の名の下で「他人の脳」を覗くお仕事のお話である
ほいでも~現実だったらイヤだけど
漫画なんで・・・面白かったがの~~(笑)