2005年にリュック・ベッソン監督が
6年の沈黙を破り発表したのがコレなのだ~
構想に10年の歳月をかけ~監督作品10作品目
主演のアンドレを演じた「ジャメル・ドウゥブーズ」
片腕を無くしたフランス人コメディアンさんです
(写真右の背の低い男性)
主演のアンジェラを演じた「りー・ラスムッセン」
GUCCI専属スーパーモデルさん。スタイル抜群どす~
(写真左の背の高~い女性)
48時間までに借金を返さないと殺される…
追い詰められたアンドレは自分の人生を悲観し
アレクサンドル三世橋からセーヌ河に身を投げようとする
橋をまたぎ身を躍らせようっとした時
アンドレの視界にスグ横から同じく身を投げようっとしている
アンジェラが見えたのだ~
「な・何をしてるんだ!」
思わず陳腐なセリフを投げかけてしまうアンドレに
「あなたと同じことをするの」
っと言って、さっさと川に身を躍らせてしまったアンジェラ…
アンドレだって…自殺をしようとしていたハズなのに…
思わずアンジェラを助ける為にセーヌ河に飛び込み彼女を助けてしまう
「助けてもらったんだもの、この命はアナタのもの
あなたの命令なら何でも聞くわ」
そういいながらアンドレから離れようとしないアンジェラ
背も低く、見てくれも悪く仕事も上手く行かず
自分に自信が持てないアンドレは…
何時も何かに怯え誰かの顔色を伺い
思った事を真っ直ぐに相手に言えないのだ
それは…相手に何かを言ってしまって
相手から返ってくる言葉を想像し…
自分が傷つくのを恐れたからだ
全ての源は… 自分自身を真っ直ぐに
見つめる事が出来ないことに起因している
「自分自身を見て」 アンジェラは彼に言う
アンドレが恐る恐る見つめる鏡には
しょぼくれた冴えない男が映っている
「違うわ、内面を見るのよ アナタの内面は誰よりも美しいのよ
自分にウソをつかないで」
そうアンジェラは言い続ける
美しいアンジェラ。聡明で強く何者をも恐れないアンジェラ。
そして…不思議なアンジェラ。
君は…いったい…何者なんだい?
ってな映画でごじゃります~(笑)
アンジェラの正体は…タイトルにあります~
まぁ~正体は最初っから薄々と観客は気付きますね~
この映画は「面白くない!」ってな評価が多いです
全編モノクロ映画なんです
「純愛映画」と「SF映画」の狭間の作品で
今までのリュック・ベッソン監督の映画とは少し違います
この映画の良さは…多分…子供には解らんだろうな~
これは大人の映画ですね
酷評の中には
「これは客を無視した監督自身の為に作った映画」ってのもあります
むしろ…リュック・ベッソン監督の作品は…
「こうでなければならない」っと思っていた観客の
「望む物を作らなかった作品」っと言った方が正しいかもです(笑)
しかし…現在アンドレでない人間ってどの位居るでしょうか?
自分に自信を持って生きている人達の中にも
つい、人の顔色を伺いながら言葉を発してしまうものです
「自分にウソを付かずに誠実に生きる事は難しい」
「でも…諦めずに…そんな生き方を心がけたい」
そういう風に人生を見つめている人にお薦めの映画です~
しても…内面の美しさだけ…を褒められてもの~~~
(ガハハハハハハハ)