晴天に恵まれて、小田原の「坂東三十三観音巡礼 第5番勝福寺」にツアーバスは到着しました。
仁王門の天井を見上げると、歴史を感じます。
仁王門は宝暦8年(1758年)に造営されたもので、八脚門構造で格調の高い門です。
老朽化のため昭和38年(1963年)解体修理され、屋根も茅葺きから銅板葺に改変され、2体の仁王像が安置されています。
勝福寺は、神奈川県小田原市飯泉にある真言宗東寺派の寺院。
山号は飯泉山。本尊は「十一面観世音菩薩」、飯泉観音とも称されています。
この寺は、奈良時代765年に弓削道鏡により開創。
応永25年(1418年)に小田原城の鬼門鎮護の寺となり、寺号を「勝福寺」に改めたそうです。
お手水場は青銅水鉢と呼ばれ、青銅製で、宝永元年(1704年)の作。
龍頭船の形をしていて、船尾に十一面観音菩薩の坐像が印象的です。
境内の大イチョウは高さ30メートル、推定樹齢700年、雄の銀杏。
観音堂。
彩色が美しく、造形も素晴らしいです。
大日堂には東向きに大日如来、北向きには北向大師の2つの向拝を持つ、ちょっと変わった造りになってます。
晴天の昼下がりのその日、巡礼のはずが、まったりとした心地よい気分に包まれたのでした。