いつもは「須川温泉」や「真湯」で素通りでしたが、かねてから一度は満喫したい温泉だった一関温泉郷の「瑞泉閣」。
冬のこの時節ながら一関ICを下りてからの道の状況も良く、私が思った以上に楽に到着できました。
今回は「ビジネスプラン宿泊」のためか、お部屋の外で鍵を渡されました。
お部屋の窓を開けた景色は良くないのですが、掃除も行き届いていて好印象でした。
案内されたお部屋の壁には「一期一会」が掲げられていました。
「瑞泉閣」は中尊寺の鎮守、山王山の麓に湧いた温泉で、いにしえより霊験の湯として親しまれ、守り伝えられてきたそうです。
平成元年に湧出したお湯は、神経痛、慢性消化器病などに効果があり、眼下に見えるの磐井川は綺麗な瑠璃色。
この時節はまるで水墨画のような風情がありました。
夕食には活性「弁慶のどぶろく」(季節限定)をオーダー。
夕食のお料理も、プランの内容としてはいい感じです。
釜めしが、絶妙な加減を実現でき、なぜかすごく美味しかったです。
茶碗蒸しなども温かい状態で運ばれてきました。
朝食もとてもナイスな味付けでした。
「東北の味はしょっぱい」と不安に思う方がいたとしたら、このお宿は心配無用だと思います。
さて・・・
夜の間しんしんと雪が舞いおり、私の車にも雪が積もりました。
チェックアウトの朝、まずは雪払いから旅の続きが始まるかと不安に思いきや、早朝からどの車の雪も旅館の心遣配りで、雪が綺麗に払われていました。
ごく普通のサービスが何故か実現できていない旅館が多いと個人的に感じている中で、「瑞泉閣」さんのさりげないサービスは、一つの旅が終わって、時間が経っても、ジワリジワリとまた行きたいと思う気持ちに浸透していくのでした。
思えばそれこそ、案内されたお部屋に掲げられていた「一期一会」の精神なのかな~って。
「費用対効果」なんて考え方が企業精神にも巷にもあふれている昨今、「一期一会」の本当を肌で感じた私でした~♪