山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

猿羽根山地蔵堂とさばねやまそば

2019年09月15日 | 蕎麦

 

この日、山形県の舟形町にある「猿羽根山地蔵堂」をお参りした後、お蕎麦をいただきます。

猿羽根山相撲場。 

毎年8月24日に子供の身体堅固を願う奉納相撲が行われるそうです。

かなり立派です。

茅葺のお手水場。

猿羽山地蔵堂の縁起は、諸説あるそうですが、新庄藩と尾花沢を分かつ猿羽根山に悪い霊が入らぬよう、おまつりされた峠のお地蔵様に信仰が集まったのが、最初ではないかと考えられているそうです。

ご本尊は、猿羽根山地蔵大菩薩さまで、特に身体堅固・頭病平癒・延命のご利益があるそうです。

お参りの時、個人さんのご祈祷が行われていました。

猿羽根山は山形百名山に選ばれています。

さて、猿羽根山地蔵堂に隣接するのは、「さばね山そば」さん。

冬季は閉山するため、4月下旬〜11月上旬(予定)のみの営業です。

営業時間は11時〜14時で、売り切れ次第閉店するため、事前にメニューや人数などを予約しておくのが確実です。(0233-32-2792

店主はお堂の管理を兼ねながら営業しているため、私のあくまでも主観ですが、蕎麦屋さんに行くというよりは、お猿羽山をお参りしてお蕎麦をいただく、というのがしっくりくるような気がしています。

 

 

雰囲気がとてもよくて、癒される空間です。

最初にサービスのお漬物がでてきました。

あまりに美味しいので、思わずお酒を頂くこととなりました。 

今回は夫に愉しみを譲ります。

にしん甘露煮(500円 )と上喜元がとても合う、と喜んでいる姿をみると、私も嬉しくなってきます。

次は山菜の頃に再訪して、次は私が愉しみましょう。ふふふ♪

ざるそば(900円)が運ばれてきました♪

なんという美しさ!

凛とした印象です。

味は・・・何とも言えない上品な蕎麦の香り。

冷たく引き締まった蕎麦が、躍るように滑り落ち、ふわりとそばの香りを残していきます。

鰹だしと醤油で円熟したつゆは、上質な味わいです。

美味しさのあまり、思わず微笑んでしまいます。

圧倒されて、鳥肌が立ちました。

お見事です♪

ざるが空っぽになって、もっと食べたいとしょんぼりしていると、なんと次の蕎麦をお持ちしますとのこと。

次???

次の蕎麦が運ばれてきました♪

全然違う見た目の蕎麦でした。

平たくて太め。

蕎麦を口に入れ噛むと、ほっこりした穀物の香りがあり、鼻孔に抜けます。

蕎麦は硬めで、噛むたびに蕎麦の甘味が増してきます。

さっきと全く異なる蕎麦でした。

噛んでいるうちに、蕎麦の香りで満たされ、快感になってきました。

つゆとの相性も素晴らしいです。

 

2種類の異なるお蕎麦を完食して蕎麦湯を頂いていると、摩訶不思議な気分に陥りました。

蕎麦は蕎麦でも、どうしてこんなに違うのか?

猿羽根山だけに、もしや仏教の教えに諭されているのでしょうか?

 

不意に「酸いも甘いも嚙み分ける 」こんな言葉が脳裏に浮かびました。

酸いも甘いも噛み分けるとは、人生経験を積み、人情に精通し、世の中の裏も表も知り尽くしていることのたとえ。

帰りに堂主さんに聞いてみたいと思いましたが、お遍路さんの接客で、聞くタイミングを失いました。

最初の蕎麦の美味しさが深く印象に残ったのは、次の蕎麦と大きく違っていたからかも知れません。

比較することで、それぞれの個性の素晴らしさに気づかせて頂けたのではないでしょうか。

深い!

さばね山そばさん、ご馳走さまでした♪

 

 

 


手打ち大石田そば きよ

2019年09月14日 | 蕎麦

久しぶりに「手打ち大石田そば きよ」に再訪しました。

平日で並びことなく店内に通されました。

自宅を利用した店舗です。

手打そばのお店ですが、「かいもず」も大変人気があります。

注文すると、蕎麦が運ばれてくる間に、サービスのお漬物が出てきます。

皆、それを頂きながら蕎麦を待ちます。

その日は、きくらげ、茄子漬、大石田で有名なぺちょら漬けが出てきました。

このお店に初訪したのは、15,6年前のことだったと記憶しています。

横浜の酒屋さんが、近くの高木酒造を訪ねる時に、必ず利用していると聞いたのがきっかけでした。

その頃は、きよばあちゃんが心をこめて蕎麦を打ち、愛情をこめてお漬物も作っていました。

笑顔でお漬物をもってきてくれる、きよさんの気さくさが嬉しくて、そばも美味しくて大好きなお店でした。

今回何年かぶりにお漬物を頂くと、味がかなり違っていました。

ん?

まさか!

お部屋の見渡すとお仏壇の近くに、きよさんの写真が鴨居に掛かっていました。

知らなかった。。。

そうだったんですね。。。

きよさん、今までありがとうございました。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

夫は冷たい肉そば(特盛)1000円をオーダーしました。

蕎麦が太めでコシがあり、つゆに良く絡みます。

ズルズルと食べ進める感じです。

美味しいとはじめは思いましたが、つゆが濃い目で、次第に化調感に嫌味を感じてきました。

手打のそば(普通)800円と食べ比べると、やはりその違いが歴然とわかります。

手打そばは、ほんのりと上品な蕎麦の香りがあり、蕎麦の舌触りが滑らかでした。

打ち方がイマイチだったのか、短い蕎麦が多くて、残念な部分もありました。

店内はお客様が入れ替わりたちかわり、忙しい雰囲気でした。

 

■手打ち大石田そば きよ

住所 山形県北村山郡大石田町大字横山736

TEL 0237-35-4245

営業時間 11:00~16:00 (土・日は売切れ次第終了)

定休日 木曜日

 

 


たまき庵二代目

2019年08月07日 | 蕎麦

秋保不動尊にお参りしたので、昼食にお蕎麦を頂くべく、「たまき庵二代目」さんの暖簾をくぐりました。

店内を見渡せば今までと変わっていない感じがするのですが、雰囲気が違っているように感じました。

あれ、客席から見えるところに、立派な神棚が?

頂いたメニュー表は、内容もですが何か前と違うと思いました。

んんっ~、思い起こせば名前と暖簾が違っているのでは?と気がつき、聞いてみるました。

 

先代「たまき庵」→息子さん(二代目)「穣庵」→現在「たまき庵二代目」(≠二代目≠三代目)

飲食店を継続するには、普通の人が想像できないことも多いことでしょう。

でも「蕎麦」というジャンルのバトンが渡されたことが、頂く側として嬉しいですね。

さらに美味しくなっていれば、嬉しいんですけど。

急にのれん変わりすると、頂く側としては、心理的にどうしてもジャッジが厳しくなってしまうのは否めません。

あらびきそば(850円)

蕎麦の香り、ツルツルと喉越しに抜けて行く感じ、良いと思います。

けど、つゆがダメだと思いました。

かえしが若すぎでした。

漬物も、煮昆布も、化調を抑えてありましたが、最後の蕎麦湯は、ほぼお湯状態でした。

もっと感動させてほしい!

夫がオーダーした二八蕎麦は、喉越しさえ良くてズルズル頂けますが、完食した時のなんというか、満足というか、到達感がなかったと思います。

蕎麦湯が濃厚だったら、蕎麦完食の結果は、随分違っていたと思います。

天婦羅は、お野菜は鮮度が良く甘みが強くて、地元の獲りたて野菜を使っているんだと感じました。

だけど、前「穣庵」さんのほうが圧倒的に天婦羅は上品な印象があります。

個人的に言えば、先代の「たまき庵」さんのネギの切り方が、とても繊細でなかなか真似できない技術だと感じており、先代の血筋の二代目の「穣庵」さんも、それを受け継いでおられました。

これから、という感じはありましたが。

 

美味しい蕎麦で、秋保に行きたい、行ってみたいそういう場所が、この秋保の大滝傍のこのお店になるよう、心から願いしたいし、応援したいと思っています。

 

■たまき庵二代目

住所 宮城県仙台市太白区秋保町馬場 字大滝8-1

 

 

 

 

 


民宿田麦荘 ななかまど亭

2019年07月17日 | 蕎麦

昨年、お昼を頂こうと初訪したものの、蕎麦が売れ切れてしまったとのことで断念。

電話で営業を確認の上、今回は12時前に訪店した「ななかまど亭」さん。

お店に入ると「お好きな席にどうぞ」ということで、小上がりの席に座りました。

窓からは、山々と緑が見渡せる、気持ちの良い眺めです。

ななかまど亭さんは、地元の田麦俣産の玄麦を石臼で挽き、月山の名水で打つ手打ちそばのお店です。

敷地内の「田麦荘」というお宿も経営されておられます。

ここまで来たからには「月山もり」(1.450円)でしょ♪

(天ぷら・山菜小鉢二品つき)    

昨年のリベンジだけに、お料理を待つのが嬉しくてなりません。

来ました~♪

ひとり1枚の天婦羅盛りなんて、ぜいたく贅沢♪

天然の蕨は、シャキシャキした歯ごたえで噛めば噛むほどにトロトロした喉越し。

赤ぜんまいは、普通のぜんまいと比べて、味が濃くて風味があり、味付けも山菜の味を殺さず、ちょうどの加減の味付け。

漬物の胡瓜がシャキシャキして、塩加減も好きな味です。

天婦羅の椎茸は旨味があり、ウドは香りがあって、サクッと揚がっていました。

月山の幸、最高!

それに想像以上に小鉢のボリュームありました♪

肝心の蕎麦はというと・・・

コシがあって、後からくる蕎麦の旨み、ふわりと甘みも感じて喉を流れて行く・・・美味ですね。

つゆもしっかりと熟成されて、蕎麦の旨みを引き立てています。

バランスも良いです。

蕎麦の存在感、つゆの仕込みのしっかりとした仕事ぶりを感じました。

ほんとうに、幸せな食事です♪

スタッフさんにお聞きすると、その日は「外1(十一(といち))で、蕎麦粉10に対してつなぎ1という割合と教えて頂きました。

お店のホームページでは「外二」となっているので、その日はラッキーだったと思います。

また来たいな♪

その時は、前日まで予約して、いわなの刺身と塩焼きも頂きたいと思います。

ご馳走様でした♪

■民宿田麦荘 ななかまど亭

住所 山形県鶴岡市田麦俣清水尻12-6 民宿田麦荘

TEL 0235-54-6328

営業時間 午前11:00~午後3:00(そば売り切れ次第終了)

店休日 不定休


湯蕎庵 味津肥盧

2019年06月22日 | 蕎麦

「果実の山 あずまや」さんに夕食なしのプランで宿泊しました。

山形といえばお蕎麦。

宿に泊まって、歩いて蕎麦屋に行き、お酒を楽しんだ後に、蕎麦で〆る。

そういうことができる日がやっと来たわけなんです♪

お部屋から見えるところに「湯蕎庵 味津肥盧 」さんがあります。

歩いてすぐだし、某サイトでも評価が良いようなので、その日の夕食はここに決めました。

テーブル席もありますが、私はじっくり腰を据えて飲みたいので、小上がりのお席に決めました。

メニュー。

お酒メニューがない!

「お酒ありますか?」と聞くと、「何合ですか?」との答え。

とりあえず1合をオーダーしました。

秀鳳というお酒で、常温しか用意していないとのこと。

ん~ん、お蕎麦屋さんだったらせめて冷酒の小瓶があってもいいのになぁ、と思う私でした。

とはいえ、温泉で汗を流した後のお酒、美味しく感じます♪

壁に貼ってあったメニュー、牛のモツ煮込み。

お酒と合います♪

づけ天そばの天婦羅を先に持ってきてもらって、お酒のあてにします。

お酒がグイグイ進みますね。

天ぷらと日本酒も、とても相性いいですね♪ 

ちょうど良い感じのタイミングで、蕎麦が来ました~♪ 

細く切られた蕎麦は二八打ちの機械切りでした。

コシがあって、ズルズル啜った時の、喉越しも良かったです。

既にお酒が入っているので、香りや味を楽しむというより、喉越しで味わいます。

板そば(1000円)

最後に〆の蕎麦湯で体も心もぽかぽか。

お宿の夕食なしのプランにして、その町の美味しいものを頂くのも、良いものですね。

次は天童温泉あたりで、美味しいお酒とお蕎麦を楽しみたいものです。

 

■湯蕎庵 味津肥盧

住所 山形県上山市新湯6-34  

TEL 023-672-3815

営業時間 11:00〜15:00 17:00〜19:30

店休日 木曜