日常のことばたち

時々落ち込むこともあるけれど、いまを生きるんだ。

大学友人の相談に乗る。

2014-09-11 22:32:38 | 日常
「もし絶望したときに立ち直るコツとかあったら教えてください!」

絶望?昨日の廃墟に捨ててきたぜ?



10年前、私も絶望の中だった。

独りになった日から、2DKのアパートに一人暮らしになった。

誰もいない。

仕事から帰って来たら、暗い部屋に電気をつけた。

毎日、死ぬことだけを考えていた。

悲しみに溢れている現実から逃げたかった。

そう思ったら、死ぬことが浮かんできた。

ずっと現実から逃げて、寝ていられる。

だってそうだろう?

通勤途中の駅のホームから一歩踏み出せば、片がつく。

それで全て終わりにできる。



最期の一線をつないでいたのは彼の人。

おかげで今も生きている。



10年経った今。

友人曰く、

「いや まじよく立ち直ったとおもうよ」

いや、今も立ち直っているのかどうか・・・。

何をどうして、生き延びてきたのか。

正直、自分でもわからない。

失ってきたものが多かった。

そして大きかった。

変わりに得たものもあった。

毎年墓参りに来てくれる大学学部友人にも救われてる気がする。

「言いづらいけど新しい人を探したりしないのかな」

そういう人が現れないし、探そうとあまり思わないんだよね。

と答えた。



10年かけて、立ち直ったのかな。

いや、立ち直ってないのか。

よくわからないです。

悲しみが消えたとも思わないし、今が立ち直って、明るく毎日幸せに生きているのかというと、そうでもないし。

人は自分が思うほど、不幸でも幸福でもないってことだ。



その友人の相談内容というか、落ち込んでいる内容は敢えて聞かなかったけど、私の人生経験が役に立ったのかどうか。

コメント
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