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『クレイマー、クレイマー』

これも、何度も何度も観た映画のひとつ。
この映画のセリフで、1年かけて、英語の勉強もした。

「Good night Babe, don't let the bedbugs bite」
(おやすみ、ベイビー、ぐっすり眠るのよ(ベット虫に食べられないで))

と子供に囁いているメリルストリープの優しいセリフで始まる。
思いつめた、切なく、とても美しい顔だ。

中学3年生だったか、初めて観たとき、母親に出て行かれてしまった家庭の、
仕事虫だった父親と子供の奮闘記、みたいな感覚で観ていたように思うのだが、
何度も何度も観るうちに、私も少しは大人になってきて、家を出て行った母親
(妻)の気持ち、裁判などでは決めることのできない親子の愛、夫婦の愛。
離婚の問題、親権の問題・・・さまざまなテーマが、美しく描かれているのだ、
と感じるようになった。それを彩るセリフの数々も、すばらしい。
決して、単なるお涙ちょうだいものの映画ではないのだ。

原題が、「クレイマーVSクレイマー」(クレイマー対クレイマー)というのも、
後になってから知った。

もう25年も前の映画だ。びっくりする。
今見ても、何も古いものがない。主演のメリルストリープ、ダスティンホフマン
が若い、それだけだ。映画で問題となるテーマも変わっていない。

ラストシーンには、いつも胸がいっぱいになってしまう。
「How do I look?」(私どう?おかしくない?)
「Terrific!」(すばらしいよ)
と、ダスティンホフマンがメリルストリープに言い、エレベーターのドアが
閉まり、映画が終わる。
これだけでは何が何だかわからないかもしれないが、とにかく、この
ラストシーンのこのセリフが、大人だなああ・・・・・・・・とジンワリと泣けてくる。

好きな映画は?と聞かれ、困りながらも、大好きな1本にあげる映画だ。
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レッサー・パグ

レッサー・パンダ、ならぬ、『レッサー・パグ』のアリくんです。
巷で、立つ動物が人気だ、と言うので、立たせてみました。
必死になって、立ってまで狙っているものは・・・・なんと
「ちくわ」です。

ちくわ欲しさに、一生懸命です。ふふふ。
しかし、もうちょっと顔をこっちに向けてくれたら、レッサー
パンダの風太くんだったのになあ。惜しい!

このアリくんは、ちくわが大好物なのですが、もうひとつのお気に
入りに(お気に入り、というか特技かな)「レタスのみじん切り」
というのがあります。
レタスを割と大きめのまま差し出すと、プチッ、プチッ、と一口
かじっては、飲み込まずに、プッっと下に落とし、また一口かじって
は、飲み込まずにプッっと下に落とします。
一枚まるまる終わるまでそれを続け、最後にはアリの足元は、
レタスのみじん切りの山となります。

今に、「レタスみじん切り犬」として、一躍有名にならないもので
しょうか?

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『嫌われ松子の一生』 山田宗樹

『嫌われ松子の一生』
山田宗樹
幻冬舎

アパートで一人殺された松子、53歳の一生を、甥である主人公の
大学生の男の子が辿ってゆく、という形で進んでゆくお話。
普通の聡明であった松子の転落の人生を、不思議なユーモアで
綴ってゆく。
何をしても最悪な方向に進んでしまう。また、立ち直るチャンスはいく
らでもあったのに、自分からその道を選んでしまう!
「ちょっとちょっと~」と思わずにはいられない、作り話のように、とに
かく何もかもがうまくいかない。(作り話なのだけど。(^◇^;))
読んでいて、「何で!」「バカ!」と、いつの間にか松子を応援して
いる自分に気づく。

松子はどうして人に嫌われてしまったのか、どうしてこんな人生になって
しまったのか、どうして殺されなければならなかったのか、どうして
こんなに悲しいラストなのか!
こんな松子がかわいそうで、最後は泣けてしまうのだ。

きっと、松子のような人生(殺されはしないまでも)は、そこかしこに
転がっているのかもしれない。
そして、こんな松子の一生を本を通して見つめ、自分はこうはならない
わよ!と思いつつも、松子がいとおしくなるような、不思議な気持ちに
なった。

映画化が決定したらしい、松子役に、中谷美紀、ということだが、
どうもイメージが違うような?

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ニッポン!ニッポン!

昨日。
サッカー日本代表の対UAE戦を観に行った。
国立競技場。

日本代表FW鈴木隆行(鹿島アントラーズ)をずっと
応援しているので、今日の応援にも力が入る。
力が入ると言っても、じーーーっと静かにしかし強く
彼の活躍を見守っている、という状態だ。

彼は何かと、たたかれる。
FWとしてダメだ、技術がない、点の取れないFWだ。などなど。
しかし、私は彼の、そんな事には「慣れてますから」と
へこたれない、地味ではあるが強い心が好きだ。
決して華麗なプレーをするわけでも、派手なプレーをする
わけでもないのだが、ワールドカップのベルギー戦でのあの
つま先での貴重な1点、アジアカップでの活躍をみている
と、ちゃんとやる時はやっているのだ!
そんな「いぶし銀」のような彼の輝きが好きだ!
だから、誰が何と言おうと、ずっと応援している。

しかし。
今回は負けてしまった~。親善試合だったとは言え、いまこの時期
にこの負け方は、痛い!(>_<")
来週にはワールドカップのアジア最終予選が大詰めを迎える。
負けるわけには行かないのだ!

もう一度、鈴木隆行にはワールドカップに行って欲しい!
ドイツワールドカップ出場の「天井桟敷の人々」「縁の下の力持ち」
ではなく、きちっとワールドカップの舞台に立って欲しい!

と願いながら、来週はテレビの前で応戦するぞー!

みなさん、よろしく!
ニッポン!(/\)チャチャチャ ニッポン (/\)チャチャチャ
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『ニッパーくん』を知っているか?

ビクターに勤める知り合いの方にもらった「ニッパー」くん。
とても気に入っている。

おそらく、日本では、今、忠犬「ハチ公」、アイフルの「くぅーちゃん」に次ぐ、
3番目に有名な犬ではないかと思う。みんな小さい頃から、おなじみ
の犬ではないか、と思うのだが、意外に名前は知られていないようだ。

ご存知、日本ビクターのトレードマークとも言うべきこのニッパーくん
は、蓄音器に向かって、首をかしげて耳をかたむけている姿が有名だ。
このニッパーくんは実在した犬で、ビクターのマークになった由来は、
胸がキュンとなるお話だ。

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ビクターマークの原画は、1889年にイギリスの画家フランシス・バラウドに
よって画かれました。フランシスの兄マーク・H・バラウドは「ニッパー」と呼ぶ
非常に賢いフォックス・テリアをかわいがっていましたが、彼が世を去ったため、
彼の息子とともにニッパーをひきとりフランシスが育てました。たまたま家にあった
蓄音器で、かつて吹き込まれていた兄の声を聞かせたところ、ニッパーはラッパ
の前でけげんそうに耳を傾けて、なつかしい主人の声に聞き入っているようでした。
そのニッパーの姿に心を打たれたフランシスは早速筆をとって一枚の絵を描き
上げました。その時の蓄音器は録音・再生ができるシリンダー式でしたが、その後
円盤式に画き変えられました。そして、「His Master's Voice」とタイトルをつけ
たのです。
 
亡き主人の声を懐かしそうに聞いているニッパーの可憐な姿は、円盤式蓄音器の
発明者ベルリナーを感動させ、彼はこの名画をそのまま商標として1900年に登録し
ました。それ以来この由緒あるマークはビクター商品に美しく記され、最高の技術
と品質の象徴としてみなさまから深く信頼され、愛されています。

日本ビクター株式会社「ビクターマークの由来」より
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「HMV(His Master's Voice)」といえば、CDショップだが、店の名前はこの話から
来ているらしい。日本では、日本ビクターがトレードマークとして商標として登録
してしまっているので使えないようだが、アメリカなどでは、ニッパーくんは、HMV
のキャラクターとなっているという話だ。

その話は、ココに詳しい↓
http://www.ne.jp/asahi/jurassic/page/talk/emi/hmv.htm

今、このニッパーくんは我が家の一員となり、私たちのつまらない話に、耳をかたむけ
てうなだれている。
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銀座 風鈴売りのおじさん

出ましたよぉ~。
銀座に風鈴売りのおじさんたちが。
またこの季節になりました。

毎年、5月になると、銀座の街には、屋台の風鈴売りのおじさん
たちが出没します。ちょっとした風物詩です。
まだこの時期には、肌寒い日があり、風鈴たちを見ててもピンと
来ないことが多いのですが、この屋台にたくさん吊り下げられた
風鈴たちの、チロリロリ~ンという音を聞くと、あ、来たな、来た
なこの季節!と思います。

周りはクラブやバーがひしめき合う銀座8丁目。
このチロリロリ~ンと、周りにうろうろしているサラリーマンの
酔っ払いのおっさん達、キラキラ怪しいホステスのお姉ちゃんたち
とのアンバランスが何とも言えないのです。

風鈴。
今では、家の窓にかけておくと、そのチロリロリンの音が騒音、と
なっているらしいです。何とも寂しい話です。
そう言えば、自分の家にも久しく風鈴がないなあ。それに毎年毎年
この風鈴おじさんたちを見ては、ヨシヨシと微笑んでいるだけで、
一度も買ったことがない事に気づきました。

それに、この風鈴売りのおじさんたちは、いつからこうして銀座で
風鈴を売っているのだろう。・・・少しその歴史などが気になったり
します。

今度、風鈴を買ってみよう。銀座の風鈴売りのおじさんから!
そして、ちょっとだけ、その歴史を調べてみよう!

本格的な夏が来る前に。さて、どんな風鈴を買おうかな。
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『海峡』三部作 伊集院静

『海峡』幼年編
『岬へ』海峡・青春編
『春雷』海峡・少年編
伊集院静
新潮文庫

伊集院静の自伝的長編小説、海峡三部作。
瀬戸内海の小さな港町。主人公である少年の成長を通して、人間の生きること
の意味や、人との絆のようなものを、じわじわ静かに問いかけてくる。
少年の境遇は、時には厳しく辛いものなのだが、瀬戸内海の町の情景とともに、
胸にせまってくる。とっても美しい小説だ、と思う。
『海峡』『岬へ』『春雷』と、まるで自分がその本の中の登場人物になったような
感覚になり、ぐいぐいと引き込まれていく。

伊集院静は、どうしてこんなに美しい文章が書けるのだろうか!
『乳房』(吉川英治文学新人賞)
『受け月』(直木賞)
『機関車先生』(柴田錬三郎賞)
他の小説もエッセイも、どれも、文章がいつも綺麗だなあああ・・・と感じる。

彼自身とてもステキな人なんだろうなと思う。男の人の「色気」がある。きっと、
ものすごくモテるのだろうなあ。
かつての奥さん、夏目雅子が、結婚の会見の時に、
「伊集院さんとどこに行きたいですか?」という記者の質問に(新婚旅行のことかなあ)
幸せそうなはにかんだ笑顔で、
「彼の故郷に・・・」と答えていたのを、よく覚えている。そのとき、夏目雅子は
かわいいのに、何でこんな人と結婚するのかな?と、伊集院静をよく知らなかった私は
思っていたのだけど、あの嬉しそうな幸せそうな顔を見て、ああ、よっぽどステキ
な人なのだろうな、と思ったものだった。

今はそれが、とってもよくわかる。伊集院静の本を読めば読むほど、彼の魅力が
理解できる。そして、在日韓国人である彼の「故郷に行きたい」と言った夏目雅子
もいいなあ、と、今にしてしみじみ思うのだ。

そして、この海峡三部作。
何度読んで見ても、大泣きしてしまう。自伝的小説だ、と言うが、この小説の主人公
が彼だとするならば、彼がステキな理由が、よくわかるのだ。

久し振りに、再読してみよう。
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『夫婦茶碗』 町田康

『夫婦茶碗』
町田康
新潮文庫

おもしろすぎる町田康。

パンク歌手であり、詩人であり、作家であり・・・だから、彼の文章は、
パンクっぽく破壊的であり、詩的であり、さすが大阪人だ、と思わずには
いられない漫才的、そして落語的センスのバランスがよいよいよい!

この「夫婦茶碗」は、そうだ、落語みたいだ!
とっても、おバカな、しかしどこか悲しくおもろい世界。こういうの好きだなあ。
新鮮でありながら、どこか古い、懐かしい文章にも彼のセンスが光る。
読んでいて、大笑いしながら、どこか切なくなるのが不思議だ。

処女小説でドゥマゴ文学賞.野間文芸新人賞の『くっすん大黒』、芥川賞の
『きれぎれ』、川端康成賞の『権現の踊り子』。
どれもこれも、おもしろい。

彼のユーモアの「ツボ」にはまらない人には、ちと「?」な小説かもしれないが。

まじめにおバカをやってくれる。
こういうのって、何だかかっこいいなぁ~と思う。

こんな人の頭の中に、一度入ってみたいなあ。 (^^;ゞ
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『サウンド・オブ・ミュージック』

『サウンド・オブ・ミュージック』

私が、初めて映画館で観た映画だ。小学校、3,4年生だったか。
この映画が製作されたのが1965年、私が生まれた年なので、
私が観たのはリバイバルだったのだろう。

映画は、第二次世界大戦、ナチス占領下のオーストラリアを舞台
に、実在したある家族と一人の修道女との心の交流を通じて、
家族の愛を、美しい自然の舞台と、音楽で描く、ミュージカルの
傑作。ジュリーアンドリュース主演。アカデミー賞5部門受賞!!

と、今でこそ、どんな映画かよくわかるのだが、当時、小学生だった
私には、映画がどんなものか、ミュージカルが何なのか、ましてや
ナチスが何だとか、亡命が何だとか、わかるはずもなく、ただただ
綺麗な景色や、楽しい音楽や歌が楽しくて、夢中で魅入っていたの
だけは、よーく覚えている。
初めての「映画館」という感覚も、不思議と覚えている。
真っ暗になった部屋?に大きなスクリーン、ものすごいワクワク感
だった。(今でもそのワクワク感が大好きだ~)

特に、マリアが自分の部屋のカーテンで、子供たちに洋服を作って
あげるシーンが大好きで、スクリーンの中の世界に、夢中になった。
映画を観てから、レコードを買ってもらい、当時一緒に住んでいた
同じ年の従姉妹たちと、何度も何度も、聞いた。
そして、ついには、意味はわからなくとも、多分、カタカナで歌を
覚え、まるでミュージカルの映画そのもののように、部屋で歌って
踊ったものだ。
今でも、ドレミの歌を含めて、すべて歌える!と思う。

しかし、なかなかどうして、やはり子供の耳は素直なのか、今思い
返してみると、結構、音は合っている・・・・(^◇^;)
♪ザ ヒーフィマハー ウィザサウンドーブ ミュージーック♪
♪The hills fill my heart with the sound of music~♪
というように。ははは。

ということで、初めて観たときから、何度かこの映画を観ている。
昔と違って、映画の意味がわかるようになってきて、観方
が全然違っていて、そうだったのかー、いいなーっと思うのだが、
やはり、一番初めに観たあの素直な感覚は、とっても大切なものに
なっている。

あの時期に、この映画を観れたということは、私にとって、とってもい
いことだった、としみじみ思うのだ。

思えば、私の映画好きは、この映画から始まったのかもしれない!
今でも、こんなに綺麗な映画はないのではないか、と思える、とても
大事な1本!

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『パタゴニア~あるいは風とタンポポの物語』 椎名誠

『パタゴニア~あるいは風とタンポポの物語』
椎名誠
集英社

椎名誠が好きである。彼の当たり前のことを普通に考える精神や、
男らしさ(男くささ、とも違う)、堂々としている反骨精神やユーモア
のセンス。
ヘラヘラ笑って読めるものもあれば、ドキっとするほどキリリとした
ものもある。いろんな側面があり、だから、彼のエッセイや旅の本は、
本当に旅をしているようで、おもしろい。

そんな彼の作品の中でも好きなのが、この『パタゴニア』。私小説だ。
いつものハチャメチャな?旅行記とは違い、少し、暗く重い旅。
少し心を病んでしまった妻を残してのこの秘境への旅。
パタゴニアの厳しい風吹くなか、健気に力強く咲いているのタンポポに、
彼は妻の姿を重ねる。
旅、旅、旅、と風のように走りまわる椎名さんと、そこに咲くタンポポ
のような妻の、ちょっとした愛のお話でもある。と思う。

憧れの、地球の反対側、パタゴニアへのこの旅は、旅行記としても
読み応えがあるのだが、もうひとつの物語”風とタンポポの物語”
は、ふっと優しく切ない気持ちにさせられる。

ちなみに、奥様は、作家である、渡辺一枝さん。
彼女も今では、旅の人生を、風のように生きている。
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Mathmos 『ラバライト』

どろぉ~ん、ぐにょぉ~ん、・・・・

普段、割と忙しい日々を送っていて、せっかく家に居ても、ビデオを観てしまったり、
本を読んでしまったり、とにかく、ボケーっとしてる時間をあまり持てていない。
自分で、あ、これはボーッとしなくちゃいけないな!と感じるとき、このラバライ
トをつけるのだ。

常に形を変え、ゆっくりと動くこのライトは、ずーーーーっと眺めていても飽きる
ことがない。同じ形が一度だってないから。そうだ、海の「波」を見ているのと
ちょっと似てるかも。

とにかく、部屋を暗くして、ラバライトをつけ、ずーっと眺める。(側から見たら
異様な光景?)
ワックスが液体の中でぐにょぐにょ動く様は、光と影になって、とっても美しい。

かれこれ、もう20年ほどまえ、友人の家に行ったときに、はじめて目にしたランプ。
ラバライト。
液体の中を、電球の熱で溶けたラバというワックスが、ぐにょぐにょぐにょぐにょ
動き回るランプだ。60年代からアメリカで売られていたらしく、アメリカ雑貨や
古着やモノの好きな友人は、いいでしょ?これ。などと言いながら、私たちにそれを
披露した。
何これー。と、もう一目ぼれ。それからしばらく、ラバライトを購入すべく、いろん
なところを探したが、めぐりあうことはなかった。
調べると、それは、Lava Lite Lampといって、本家は、Lavaというところのランプ。
http://www.lavaworld.com/
友人の家にあったものは、きっとその「本家」のものだったに違いない!

しかし、今と違ってネットで探せるわけでもなく、とにかく見つからなかった。

何年かすると、類似品が街に出るようになった。でも、あの時、友人の部屋で見た
アレとはちょっと違う。類似品はデザインがオシャレすぎるのだ。色もオシャレすぎる。
私が探していたのは、透明な液体で、白のワックスのシンプルなラバライト。
そして、ついに!5年ほど前、中野の雑貨屋さんで、探していたラバライトを発見
したのだ!
Lavaのものではなかったが、やはり老舗の「Mathmos」というところのLava Lamp。
http://www.mathmos.com/

ドキドキしながら、即購入した。

それ以来、ずっとつけているわけではなく、普段は、部屋のインテリアとして、部
屋のすみに置いてある。心が少しゆったりしている時、ゆっくりしたい時、パチッっ
とスイッチを入れるのだ。

しかし。これ考えた人ってすごいなあ。

ちなみに、私にそれを見せてくれた友人は、いまや書籍商/文筆家 としても活躍中、
中目黒「COW BOOKS」の代表で、旅に出て、海外の古本屋からレアな本を発掘して
きてはお店に並べているらしい。大活躍中の、松浦弥太郎くんです。いつの間にか
有名な人になってしまっていてびっくりしたけど、やっぱり昔から、おもしろいモノ
が大好きだったんだなあ。
天職だ、と、ひそかに応援しています。

松浦弥太郎HP
http://www.bookblessyou.com/
COW BOOKS
http://www.cowbooks.jp/
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『粒子』 mina perhonen 皆川明

『粒子』

ほんの数年前、阿佐ヶ谷に小さなアトリエを開き、私の従姉妹の
旦那さんが、mina というブランドを立ち上げた。
今では、mina perhonen(ミナ・ペルホネン)と名前をかえ、
デザイナーである皆川明(親戚なので”くん”と呼ばせてもらおう)くん
は、すっかり有名人となってしまった。
すごいことだと思う。

街を歩いていると、必ず一人は、minaの服を来た人、minaのバッグを
持った人、minaの靴を履いた人を見かけるようになった。
テレビを見ていても、たくさんのモデルさんたちが、何気なくminaの
服を着ているのをよくみかけるようになった。
また、類似品もたくさんみかけるようになった。
洋服の世界をひっくり返すような、そんなデザイナーの出現だったらしい。
そんな様子が、NHKでも取り上げられた。

minaの、明くんの何がそうさせたのか?この本を見てもらえれば、わかる。
そして、明くんのモノづくりに対しての思いが、minaの服を通じてみんなに
伝わった。そしてminaがここまで大きくなったのだ、と思う。

「長く愛される家具のような洋服づくりがしたい。」
「着る人が服を大切に思えるモノづくり」
そんな彼のモノづくりに対しての思いが、この1冊の本になっている。

minaの布地は、素晴らしい。
minaの布地には、ひとつひとつ名前がついている。
「forest」「rain」「wataridori」・・・・・
ひとつの布に、たくさんの人のアイデアや職人さんたちの手が加え
られ、きっちりこだわって作られている。
ボタンひとつとってみても、とにかく、こだわって大事に作られているのがわかる。
そして、その布で作り出される、決して流行すたりではない、洋服や
小物たち。ワンシーズンだけの服。流行ものの服・・・そうじゃなくて、
ずーっとずっと大切に着て欲しい服なのだ。

だから、minaの服やバッグは、刺繍の糸がほつれたりするだけで、きちんと細かく
お直ししてくれる。そうやって大切にされている。
本当に、長く長く大切にされる家具のようだ。


使い捨ての時代の今、そんな明くんの服たちを着ている人がいる、こんな時代に
そんな明くんの服たちが、強く静かに支持されている。
なんだか、ほっとするとっても嬉しいことだと思う。

忙しい明くんだけど、家では、3人の娘たちのとってもいいパパです。
これからも、よいモノづくり、がんばって!

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860200780/qid=1116517826/sr=1-52/ref=sr_1_2_52/249-0600805-4487560
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すずめの御宿 『カマンベールもんじゃ』

「ひとりごと日記」にも書いたが、渋谷に「すずめの御宿」という
お好み焼き・もんじゃ焼き屋さんがある。

渋谷は円山町のホテル街の真中にある店は、置屋を改築したという、
それっぽい雰囲気だ。近代的でハデハデなセンスのご近所のラブ
ホテルとのギャップが、とてもおもしろい。

それはさておき、そこの人気メニューのひとつに「カマンベール
もんじゃ」がある。
要は、よくあるチーズ入りもんじゃ、なのだが、これは「入り」で
はないのだ。入っている、のではなく、そうだ「もんじゃ入りカマン
ベール」と言うべきか。
写真を見てもらうとわかるように、ドーン!と気前のいい、まるまる
1ホール(というのかなあ?)のカマンベールなのだ!

その大きなカマンベールも、鉄板の上に置いて焼き始めると、みる
みるうちに、ドロ~ンと溶けて、一気にもんじゃ焼きの一部となる。
そして、味は・・・・
(^¬^) よだれ~
何とも言えぬおいしさ。

いつも、このカマンベールもんじゃを注文してしまうので、なかなか
食べることができないのだが、同じようにメニューに「モッツァレラ
チーズもんじゃ」というのがある。
こちらも、興味しんしんだ。次回は挑戦してみるぞー!
(といつも思うのだけれど・・・)

「カマンベールもんじゃ」¥1,200也!

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置屋で食べよう!カマンベール

久しぶりに会う友達と、渋谷の「すずめの御宿」というお店に
行きました。(居酒屋「すずめのお宿」と違うよ)

渋谷はなんと、ホテル街として名高い円山町の、まさにホテル
街の中にひっそりと佇む一軒屋。
その昔置屋だった建物を改築し、おもむきはそのままに、
お好み焼き屋さんと、奥では、おでん屋さんをやっています。
ホテル街にあるのに、いや、ホテル街にあるからこそ、その
雰囲気は引き立っているのかもしれません。
いつ来ても、何か懐かしい、だけど新鮮な気持ちになります。

※「置屋(おきや)」とは、太夫(たゆう)や舞妓、芸妓を抱える場所です。

かれこれ10年ほど前に、従姉妹に連れてきてもらい、以来、
そこの独特の雰囲気や、お好み焼きのおいしさに、度々、
友達を連れて通うようになりました。

ただし、男友達を連れて行くには、ちょっと場所が・・・・(^◇^;)
いや!狙ってる男の子が居るならば、逆にいいのかも?
(⌒ー⌒) ニヤリ

さて、店内は、レトロな雰囲気で、和室、畳、赤い絨毯、古着物・・・
しかし、それっぽ過ぎず、そこはさすが、渋谷にあるだけあり、
”ほどほど”になっていることろが、センスがよくて、好きです。
「和風」のものって、あまりやりすぎると、ちょっとね・・・

メニューでお勧めは、何と言っても、カンベールもんじゃ!
カマンベールがホールで1個、ドーンとまるまる入っているのです!
うーん!
この模様は、「おいしいもの」で写真をご紹介したい!と思って
います。

不思議な雰囲気で、おいしいカマンベールもんじゃ。みんなで
つっつく鉄板焼き。久しぶりの再会に、ガールズトークは、
箸と共に、ガンガン進むのでした・・・・

そして、渋谷の夜は更けた・・・・・
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『静かな大地』 池澤夏樹

『静かな大地』
池澤夏樹
朝日新聞社

「アイヌモシリ」=アイヌの静かな地
北海道に明治の初期、そんな静かなアイヌの地に侵略してくる和人。
アイヌの人々が作り上げてきた自然との関係や生き方を、異文化に対する
恐れなのか、言葉と顔が違う人々に対する憎しみなのか、和人は恐れをなし、
そして破壊していく。

北海道が、多民族、多文化の大地であったこと、それがどんな形で失われ
てきたのかを、現代の私たちに語りかけてくる。
私たちの住む日本が、どうやって先祖によって創られ、護られてきたのか、
私は、あまりにも知らなさすぎた。今、私たちが生きている大地の影に、
どれだけの悲しみがあり、どれだけの血が流され、どれだけの大切なもの
が失われてきたのだろうか。
そして今、私たちは、どれだけ大切なものを忘れかけているのだろうか。

この本の中にでてくるアイヌの人々の言葉や昔話や詩に、大きく心を揺さぶられた。
そして読み終わったあと、この本の題名「静かな大地」という言葉を思うと、
涙が出てくる。
とても美しい本である。

今、北海道に暮らし、自然と大きな係わりを持って仕事をしている兄に、
この本を贈った。北海道に関わる人だけではない、たくさんの人たちに
知ってもらいたい、読んでもらいたい、思いを馳せてもらいたい、
そんな大切な本だ。


『蝦夷地別件』 船戸与一
『シュマリ』 手塚治
もお勧めです!
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