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置屋で食べよう!カマンベール

久しぶりに会う友達と、渋谷の「すずめの御宿」というお店に
行きました。(居酒屋「すずめのお宿」と違うよ)

渋谷はなんと、ホテル街として名高い円山町の、まさにホテル
街の中にひっそりと佇む一軒屋。
その昔置屋だった建物を改築し、おもむきはそのままに、
お好み焼き屋さんと、奥では、おでん屋さんをやっています。
ホテル街にあるのに、いや、ホテル街にあるからこそ、その
雰囲気は引き立っているのかもしれません。
いつ来ても、何か懐かしい、だけど新鮮な気持ちになります。

※「置屋(おきや)」とは、太夫(たゆう)や舞妓、芸妓を抱える場所です。

かれこれ10年ほど前に、従姉妹に連れてきてもらい、以来、
そこの独特の雰囲気や、お好み焼きのおいしさに、度々、
友達を連れて通うようになりました。

ただし、男友達を連れて行くには、ちょっと場所が・・・・(^◇^;)
いや!狙ってる男の子が居るならば、逆にいいのかも?
(⌒ー⌒) ニヤリ

さて、店内は、レトロな雰囲気で、和室、畳、赤い絨毯、古着物・・・
しかし、それっぽ過ぎず、そこはさすが、渋谷にあるだけあり、
”ほどほど”になっていることろが、センスがよくて、好きです。
「和風」のものって、あまりやりすぎると、ちょっとね・・・

メニューでお勧めは、何と言っても、カンベールもんじゃ!
カマンベールがホールで1個、ドーンとまるまる入っているのです!
うーん!
この模様は、「おいしいもの」で写真をご紹介したい!と思って
います。

不思議な雰囲気で、おいしいカマンベールもんじゃ。みんなで
つっつく鉄板焼き。久しぶりの再会に、ガールズトークは、
箸と共に、ガンガン進むのでした・・・・

そして、渋谷の夜は更けた・・・・・
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『静かな大地』 池澤夏樹

『静かな大地』
池澤夏樹
朝日新聞社

「アイヌモシリ」=アイヌの静かな地
北海道に明治の初期、そんな静かなアイヌの地に侵略してくる和人。
アイヌの人々が作り上げてきた自然との関係や生き方を、異文化に対する
恐れなのか、言葉と顔が違う人々に対する憎しみなのか、和人は恐れをなし、
そして破壊していく。

北海道が、多民族、多文化の大地であったこと、それがどんな形で失われ
てきたのかを、現代の私たちに語りかけてくる。
私たちの住む日本が、どうやって先祖によって創られ、護られてきたのか、
私は、あまりにも知らなさすぎた。今、私たちが生きている大地の影に、
どれだけの悲しみがあり、どれだけの血が流され、どれだけの大切なもの
が失われてきたのだろうか。
そして今、私たちは、どれだけ大切なものを忘れかけているのだろうか。

この本の中にでてくるアイヌの人々の言葉や昔話や詩に、大きく心を揺さぶられた。
そして読み終わったあと、この本の題名「静かな大地」という言葉を思うと、
涙が出てくる。
とても美しい本である。

今、北海道に暮らし、自然と大きな係わりを持って仕事をしている兄に、
この本を贈った。北海道に関わる人だけではない、たくさんの人たちに
知ってもらいたい、読んでもらいたい、思いを馳せてもらいたい、
そんな大切な本だ。


『蝦夷地別件』 船戸与一
『シュマリ』 手塚治
もお勧めです!
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