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『夫婦茶碗』 町田康

『夫婦茶碗』
町田康
新潮文庫

おもしろすぎる町田康。

パンク歌手であり、詩人であり、作家であり・・・だから、彼の文章は、
パンクっぽく破壊的であり、詩的であり、さすが大阪人だ、と思わずには
いられない漫才的、そして落語的センスのバランスがよいよいよい!

この「夫婦茶碗」は、そうだ、落語みたいだ!
とっても、おバカな、しかしどこか悲しくおもろい世界。こういうの好きだなあ。
新鮮でありながら、どこか古い、懐かしい文章にも彼のセンスが光る。
読んでいて、大笑いしながら、どこか切なくなるのが不思議だ。

処女小説でドゥマゴ文学賞.野間文芸新人賞の『くっすん大黒』、芥川賞の
『きれぎれ』、川端康成賞の『権現の踊り子』。
どれもこれも、おもしろい。

彼のユーモアの「ツボ」にはまらない人には、ちと「?」な小説かもしれないが。

まじめにおバカをやってくれる。
こういうのって、何だかかっこいいなぁ~と思う。

こんな人の頭の中に、一度入ってみたいなあ。 (^^;ゞ
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