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立ち寝おやじ犬

眠たいのに、寝たくないのだろう。
寝てしまうと、置いていかれる、とか、何かおいしいもの
を食べ損なう、とでも思っているのだろうか、
我が家の犬は、よく「立ち寝」をする。

寝転がれば楽だろうに、目を閉じうとうとしながらも、
横にならない。体はぐらんぐらん揺れている。

たまに、ガックンとなり、目を覚まし、何事もなかった
かのように振る舞い、そしてまたうとうとする。
ぐらんぐらんする。

そんなところも、まるで「おやじ」なのだ。
夜の電車に居る、立ち寝ぐらんぐらんおやじ。

ボンタももうすぐ5歳だものなああ・・・・

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この坂を歩いたのは、一体何年ぶりだろう。

生まれ育った四谷の町の、坂。
私の住んでいた家から、一番の仲良しの子の家へ行く道にある、坂。

最後にこの坂を歩いた時には、まだ私たちは子供だった。
友達には、お父さんがいてお母さんがいて、家に遊びに行けば、
笑顔で「いらっしゃい」と迎えてくれた。

私たちは、何も難しいことなど考える必要がなく、ただただ目先の
くだらない悩みを、うじうじと考えていただけ。
自分の人生や、ましてや親の人生などに思いを馳せることなど、
まるでなかった。幸せで優しい日々だったように思う。

今、坂を歩きながら、そんな暖かかった時代のことを、思い出す。
今はもう、そのお父さんもお母さんも、居ない。
友達には2人の子供ができ、彼女が生れた家に、新しい家族の形で
暮らしている。

この間読んだ『東京タワー』のせいなのか、この間観た『Always
三丁目の夕日』のせいなのか。
こうして、自分の人生や、自分の親の人生。そして、家族のことを、
ぼんやり考える。

何の涙だかわからないけれど、少しだけ、泣いてしまう。



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『東京タワー オカンとボクと、時々オトン』リリー・フランキー

『東京タワー オカンとボクと、時々オトン』
扶桑社
リリー・フランキー

2年前に亡くなったお義母さんと、最近小さくなって
しまった自分の母を思い、泣いた。

最後には、涙で文字が読めなくなってしまいました。

泣きながら、あったかい気持になっていることに、気づく。
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GAPのこんにちは攻撃について

GAPに行くと、いつも違和感を感じる。
店員さんの、あの「こんにちは~」攻撃に。

愛想がよくて、元気で明るくて、とってもいいのだ、と思う
のだけど、なんだか不自然だなぁ・・・と思うのだ。
やっぱりアメリカ人が「Hi」と言うのと、わけが違う。
普通に「いらっしゃいませ」ではダメなのかな?
それか、レジで接するときに、初めて「こんにちは」と言うとか。

ちょっと、シャツをのんびり見たいなあ、と思っていても、
すかさず、ものすごい勢いで、「こんにちは~」と迫ってくる。
あ、そうか。「こんにちは」がいけないのではなく、あの迫る勢い
が不自然なのかな。
挨拶の感じよさと、接客の勢いが合わないのだ、きっと。

そして、「あ、見てるだけですから」というようなキマリ文句を
言うと、それでもなかなか引き下がらず、「それって、今私が着てる
やつなんですよねー」とか言うのだが、だから、何なのだ?
あと「それは、MとLの展開なんですよね」とか、とにかく聞きたい
わけでもない事を言ってくる。

GAPだけではない。最近は、結構どこでもそうなのだが、まず
入店してからいきなり、じりじりと寄ってきて、そばでこちらの動きを
じっと見ていたり、とにかく、店内を見る間もなく、何かお探しですか?
と来る。あとは、特に人が店に入ってきたタイミングではなく、何分か
に一度は言うキマリになっているのか、やみくもに「いらっしゃいませー」
と連発したり。
「ごゆっくりごらんくださいませー」とか言うのだが、これではゆっくり
見たくても、落ち着いて見れないのだ!

とにかく。
そんな店に入ると、欲しいものがあったとしても、そそくさと店を出て
しまう。

のんびり店内を物色できて、聞きたい時に聞けるような店員さんの
雰囲気で、店員さんも、何かしら働いていて、じっと立っているだけ
ではなく、もっと自然な雰囲気のお店はないものだろうか?

なんとなく、ぐったりと疲れてしまう時がある。
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散歩日和

パグは夏に弱い。暑さに弱いのだ。

夏の散歩は辛そうだ。
だから夏の散歩は、朝はまだ日の昇る前、
夕方はすっかり日が陰ってから、と決めている。

ただでさえ、夏の日差しをしっかり受けたアスファルトは、
想像以上に熱を持っていて、ものすごい熱さだ。

人間はアスファルトから、犬に比べるとかなら高い位置で
呼吸をしているから感じないが、
犬にしたら、たまらない。
地獄のような暑さ。

だから、秋から冬は、犬にとったら、天国だ。
どんなにわんぱくに歩き動いても、
はぁはぁ言うことなく、思い切り散歩を楽しむことができる。

一緒に散歩する人間にも、今は一番いい季節。

空気がチリチリとしていて、寒すぎもせず、
公園は紅葉している。
気持がいい。
犬も落ち葉に埋もれ、楽しそうにはしゃぐ。

今日も散歩日和。

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子供を守るということ

また子供が犠牲となる酷い事件が起きた。

子供は何か特別なことをしたわけではない。いつものように
毎日の生活を、いつも通りに過ごしていただけ。
誰を傷つけたわけでも、仕返しをされるようなことをしたわけ
でもない。

縁もゆかりもないけれど、疑いもせず、敵対するわけでもな
かっただろう子供を守るべき大人に、その小さな小さな命
を絶たれたわけだ。

こんな事件が起きるたびに、毎回毎回毎回、どうしてこの手
の事件がなくならず、誰も食い止めることができないのだろう
かと、やり場のない怒りと、恐怖の中1人で死んでしまった
小さな命に涙が出てくるだけだ。

数年前、私の住むマンション(集合住宅)の中庭で、不審な
男に出くわし、110番通報したことがある。

夏の日曜日の夕暮れ時に、自転車で近所の薬局へ行こうと
その中庭を通った時、中庭で遊んでいた小学生の女の子に
執拗につきまとう不審な男から、女の子を守ってあげたのだ。

明らかに目のおかしい男が、今にも女の子に手を出しそうな
時に、後ろから駆け寄って、子供の手を握り、その子の家まで
一緒に逃げた。
本当は、その男に、何か用事ですか?と言ってやりたかった
のだが、その男の目が恐ろしく、子供をそこから逃がしてあげ
ることだけしか考えられなかった。

部屋にはその子のお父さんが居て、事情を説明すると、話を聞いた
お父さんは驚き、すぐさま中庭に出て行き、男を捜した。
男は乗ってきたと思われるバイクを残し姿を消していた。
私は110番通報し、やがて警察が現れた。

結局、そのバイクのところで警察と父親が待っており、戻ってきた男
を職務質問し、連行したのだが、男は、この周辺ではないが、別の区域
の新聞配達の男だった。
後に警察から連絡があり、男は不審な行動を認めたとのことだったが、
何か犯罪を犯したわけではない。すぐに釈放されたらしい。

そんなおかしな大人がたくさん居るのだ。
周りの大人がいくら目を光らせていたって、どんなに地域で気をつけて
いたって、それでもまだまだ足りないのだ。

どうでもいい場所に止めてある駐車違反の車を、鬼の首をとったように
取り締まっている時間があったら、もっと地域のパトロールの数を増や
したらどうだろう?最近、自転車でパトロールしている警察官なんて
滅多に見かけないような気がする。

何もできない大人の自分達が、もどかしい。
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『Always 三丁目の夕日』

最近、年のせいだろうか?
この手の映画に弱い。

ふっと時間が出来たので、一人映画館に入ってみた。
コミックの映画版だと聞いていたが、そのコミックを見たことも
なかったし、内容もよくわかっていなかったのだが、舞台が昭和
33年、東京の下町。という。
評判もよさそうだったので、決めた。

とってもいい映画だった。
何か特別大きな出来事があるわけでも、ものすごく感動して号泣
してしまうわけでもないのだけれど、昔はどこにでもあった東京
の下町、三丁目の風景と、そこに暮らす人々に、なぜか胸が暖かく
なって、気が付いたら、ポロリと涙がこぼれていた。

戦後の貧乏な暮らし。だけど、どこか夢を持った人々の暮らし。
今思うと些細なことに、みんなで怒り、笑い、涙し、心が豊だった
昭和の時代。
月並みだけど、何でもある今の世の中、便利で画期的な世の中、
そんな今の私たちの暮らしに、欠けているものが、そこにはあった
ような気がした。

私は昭和40年生れ。昭和33年の頃など、知る由もないけれど、なぜ
か懐かしく、どうしようもないくらいに、焦がれてしまった。
今、私たちが生きている時代も、50年くらいの未来になったら、
「古き良き時代」になっているのだろうか?
何だか疑問だなあ。

そしてまたこの映画、演じる人々が、それぞれに、とってもいい。
薬師丸ひろこ。彼女はいつの間に、こんなにいい役者さんになって
いたのだっけ?少し驚いた。
そして、何といっても、吉岡秀隆。この人はどうしてこんなに上手
なのかな?上手というと何だかヘンだけれど・・・

久し振りに、心が暖かくなる映画を観ました。
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『新宿のタイガーマスク』を知っているか?

久しぶりに『新宿のタイガーマスク』に会った。
新宿のウェンディーズで。

『新宿のタイガーマスク』とは、タイガーマスクのお面をかぶり、
派手派手な衣装をつけ、大音量で音楽を流しながら、自転車
で新宿界隈の新聞配達をしているおじさんのこと。
新宿に住んでいる、もしくはウロウロしたことのある人なら、
必ず一度は見たことがあるだろう。

私が中学生くらいのときにも、すでに存在していたので、
かれこれもう25年以上経つということになる。

今では、歩いて新聞を配っている、とか、映画マニアなので、
映画館によく出向いている(マスクをつけたままで)、とか、
新宿南口のタワーレコードのイメージキャラクターになっている
などのウワサは聞いていた。

久しぶりに見た『新宿のタイガーマスク』は、ウェンディーズで
レジに並び、ハンバーガーを注文し、当然、食べていた。
25年以上にもなるが、初めて、彼の素顔を見ることになった。
やはり、マスクをつけたままでは、ハンバーガーは食べれない
らしい。(^-^)
初めて見るその素顔は、なぜか、林屋ペーに似ていた。
ように思ったのは気のせいかしら。(^◇^;)

それにしても、長いことがんばっているのだなあ・・・・

何でも、長いこと続ける、ということは大変で、そしてすごい事
だと思うのだ。
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『愛と追憶の日々』

『愛と追憶の日々』
1983年

大好きな映画。
いいよね~、シャーリー・マクレーンもジャック・ニコルソンも。
ジャック・ニコルソン、大好きです。

1983年にアカデミー賞作品賞、最優秀主演女優賞、最優秀助演男優賞
などの5部門を制したのだが、この原題は、「Terms of Endearment 」。
愛情の言葉?愛情表現の言葉?うーん。
日本語にするのは難しい。

なので「愛と追憶の日々」???うーん。この「愛となんとかのなんとか」
という邦題は、いかがなものだろうか?

これでは、何となくこの映画も、お涙頂戴モノとなり、なんだか違う!と思う
のだけどなあ。

確かに。娘のエマが生まれてから死んでゆくまでの物語ではあり、エマの
死を前にしての子供たちとの会話などは、胸がキュンとなってしまうのだけれど、
ちょっとお涙頂戴モノとは違う。ポロリと泣けたり、ニヤリと笑ったり、大笑い
したり、とってもお涙頂戴、で片付けられる映画ではない!のだ。
それこそ、何度も観ているが、観るたびに新しい発見があったりする。

何よりも、登場人物それぞれの人生がユーモアがあっておもしろいし、人間味
溢れているし、とにかく、それぞれの会話が、何と言ってもステキです。

何よりも、母親役のシャーリー・マクレーンと、隣に越してくる自由奔放で破天荒
な元宇宙飛行士(!)のジャック・ニコルソン(大好きです)が恋に落ち、大人の
おもしろおかしい恋愛をするのだけど、その会話がまたいい!

そして娘役のデブラ・ウィンガーと母親のシャーリー・マクレーンの会話も
美しいし、とにかく、本当になんと愛の言葉に溢れた映画だろうと思うのだ。

甘い言葉だけではない。皮肉もあれば、罵倒もある。ユーモアに溢れ、
情熱的だし、リズム感がある!

しかし。ジャック・ニコルソンって、かわいいなあ。(大好きです)
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梅干できました

6月に漬け始めた梅干が、本漬を終え、ようやく
出来上がった!

今年は例年の倍の数の梅干を漬けたので、なんとなく
出来が不安であったのだが、1つ食べてみると、
なかなかどうして。美味しく漬かっている。
(^。^;)ホッ! 一安心。

もう充分に食べられるのだが、このまま、もう少し
置くと、味がまろやかになるのだ。
なので、時間をかけてゆっくり食べることにする。

実際、昨年漬けた梅干が、我が家にはまだ少し残って
いるくらいだ。

1つ1つ、丁寧に干して漬けた梅。
なんとなく食べるのがもったいないと、いつも思う。
でも、おいしく食べてあげるのがいい。

梅さん、おいしく漬かってくれてありがとう~。
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クーリエ ジャポン創刊!講談社

講談社より、クーリエジャポンが創刊された。

編集長は古賀さん。
古い知人だ。

FRIDAYの記者として活躍していた。
以降もがんばっている様子は聞いていた。

久しぶりに名前に聞いたと思ったら
それが、編集長として、雑誌の創刊だ!

しかも講談社の編集長だ!
びっくりしたし、とても嬉しい!
創刊にあたって、いろいろなメディアに顔をだしているが
やっぱり活躍している姿をみると、
胸がいっぱいになりますね!

がんばれ!クーリエ ジャポン!

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当たりました!!

いまだかつて、「くじ引き」というものに”当たった”ことがない。
なかった。

箱の中に三角のくじが入っていて、それを開くと、かならず、「ハズレ」。
それで、ポケットティッシュやら、あめ玉やら、いろいろなものを
もらってきた。

もちろん、宝くじなどにも当たったことがない。
1000円とか、そんなものにも当たったことがない。
お決まりの300円が当たるだけ。

そんな私に遂に!遂に勝利の女神が微笑んだ!(勝利か?)

今日、街の携帯電話の店に、父親用の携帯電話の契約に行った。
家族割がお安くお得に!というので、父親にも持ってもらうことにした。
契約を済ませると、担当の女性が、「ではくじをお引きください」と
四角い箱を差し出す。中には三角に折ったくじがたくさん。

どうせ当たらないのだ、と、ハズレはなにか聞いた。
チュッパチャップスです。そうなんだ!ティッシュじゃないんだ、
よかったよかった。とくじを引く。

すると、担当の女性が「あ!おめでとうございます!3位ですよ!」
と大きな声で嬉しそうに叫んだ。
3位といっても、せいぜいボールペンセット、か何かだろう、と
気のない反応をしたのだが、3位は何と、「ディズニーランドパスポート
をペアで!」だったのだ!

びっくりしてしまった。そんな高価な?すばらしい?景品が当たった
なんて!店員さんたちも担当の女性も、なぜか大喜び。
私も嬉しくなり、みんなで、わーいわーいと拍手で万歳!

いやー、何だか、「当たる」って気持のいいものですね!
しかし、これで運が尽きてしまったか。年末ジャンボは当たらないのだろうか。
いろいろな事を考えながら、それでもニコニコと、気持よく携帯ショップを
後にした。

ちなみに1位はPSP、2位はipot、で、3位がディズニーランドだ。

この運が、年末ジャンボまで続きますように。(^人^)

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はじめての「治験」

気管支喘息なので、定期的(実際にには不定期になってしまう)
に病院に通っている。

今日、病院に行ったら、喘息患者を対象とした「治験(ちけん)」
の話があった。「治験」というのは、新しい薬などが世に出る前
に、安全性や効き目、効果的な使用方法を調べるための試験だ。

すでにいくつかの実験がなされていて、今回の治験は、厚生労働省
の承認を受けるための、最後の、患者による試験となる。

もちろん、決して強制ではないので、話だけ聞いてみた。

試験は、その新しい薬を試す、もしくは昔からある薬を飲む、
どちらか(どちらになるかは医者も知らない)を約1ヶ月の間
試し、肺機能検査や採血などをして経過を日記に記す。
その1ヶ月の間に何度か、診察を受ける。

もちろん途中でやめてもいいし、強制ではない。

話をじっくり聞き、引き受けることにした。それが自分を含む
喘息患者のためになることであるなら、いいじゃないか?
と思う。

しかも、検査期間内は、ぜんそくに関する薬は無料になり、
検査ごとの病院への通院には、交通費を含む、謝礼(負担軽減費)
も出るという。
先生と話をし、承諾。

その検査の一環で、毎日肺機能を自分で簡単に検査する
「ピークフローメーター」というものがあり、それを渡された。
日本語で言うと「最大呼吸気流量計」だ。
使い方は簡単、思い切り息を吸い、息を吐く。その数値が、
ポインターの移動により、目盛りに出るのだ。

こうしたことを、毎日きちんと実行し、日記につける。
体調もきちんと記す。
普段、なんだかんだといい加減に自分の体を扱っているので、
いい機会かもしれない。

ちなみに本日の私の最大呼吸気流の量は、480L/Minだ。
これはすごいんだか、すごくないんだか?


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クリネックス ティッシュ

ティッシュが好きです。

って何かヘンですね。でも、昔から好きで、とにかく手放せません。

特に朝。
鼻がくしゅんくしゅん出るので、ち~んとかみます。(失礼)

だからやはりお肌に優しい柔らかいクリネックスがお気に入りです。
いつも近くにないと、落ち着きません。ヘン?

私たちが何気無く手軽に使っているティッシュ。
考えると、よく出来ている、と思いませんか?

だって、一枚使うと次の一枚。また使うとまた次の一枚が、
ちゃ~んと出てきて、スタンバっているんですよ?

あたりまえの事のようで、実はすごい事。
私がそれを意識するようになったのは、叔母にこんな話を
聞いてからのことでした。

戦後間もない日本。
私の叔母が小さな子供だった頃の話です。
子供達がみな鼻水をたらしていて、貧乏だけど
瞳が輝いていた時代。

戦後の苦しい生活の中に、子供たちに大きな希望が
あった時代。

政府のエラいとある人が近くに住んでいて、
その人の家にはその頃見たこともない、アメリカのモノが
たくさんあったそうです。

何かの機会を探しては、そのお家に遊びに行っていた叔母。
チョコレートやミルク、豊かな生活を思わせるいろんなモノ
が彼女の心をとらえてやまず、その家は叔母にとって憧れでした。

その家庭の中にあったのが、ティッシュだったそうです。

当時、もちろんティッシュなどと言うものは、どの家にもなく、
トイレ、というか便所には画用紙ほど固い、チリ紙があるだけ。
トイレットペーパーなどありません。

それも、一枚一枚ただ重ねているだけの紙。ごわごわしていて、
おしりを拭くのも痛かったといいます。

そんな時、小さな箱から、柔らかそうな白い紙がふわりふわりと
出てきて、何よりも叔母を驚かせたのは、一枚抜くと次の一枚が
出てくる、まるで魔法を見ているようだったと言います。

それを見て初めてカルチャーショックを感じた、のだそうです。

それ以来、叔母の頭からティッシュのすごさと美しさが離れず、
60歳を過ぎた今でも、ティッシュを使う度、
その時のあの「気持」を思い出すことができるのだそうです。

何だか羨ましい話。私はこの話が大好きでした。

その話を聞いてすぐに、ティッシュをそのまま箱から出し、
どうなっているのか調べました。なるほど!そして
そのメカニズムに感心したものでした。

すばらしい!

なんだか夢のつまった箱のお話でしたが、そうこうしている
間にも、私の鼻もつまり、またクリネックスティッシュの
登場です。
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クリスマスの気持ち

早くも街が、クリスマスクリスマスしてきた。
1年って早いなあ。

なぜだか昔から、街がクリスマスの雰囲気になってくると、
うすら寂しい気持ちになってしまう。
何でだろう。

1年の終わりを憂いてしまうからなのか、なんなのか。
街のクリスマスのイルミネーションを見ると、ワクワクとした
気持ちにはなれず、ちょっと切なくなったりする。
その時に誰かと別れたとか、悲しいことがあったから、とか、
そんな事でもないのに。

クリスマスが近づき、イルミネーションも大詰め?をむかえ、
街頭では、ケーキがワゴンで売られ、店のショーウインドウ
には、クリスマスのプレゼントやツリーがディスプレイされ、
「ジングルベル♪」がシャンシャンとかかり始める。

すると、どうもソワソワして、そしてすーっと寂しくなる。
何だろう、マッチ売りの少女なのか?いや違う。
それは、決して、嫌な気持ちというわけではないのだ。
毎年、ああまたこの気持ち!という少し懐かしい気分になる
し、心地悪いわけではない。

そんな不思議な気持ち。

またクリスマスがやってくる。
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