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『粒子』 mina perhonen 皆川明

『粒子』

ほんの数年前、阿佐ヶ谷に小さなアトリエを開き、私の従姉妹の
旦那さんが、mina というブランドを立ち上げた。
今では、mina perhonen(ミナ・ペルホネン)と名前をかえ、
デザイナーである皆川明(親戚なので”くん”と呼ばせてもらおう)くん
は、すっかり有名人となってしまった。
すごいことだと思う。

街を歩いていると、必ず一人は、minaの服を来た人、minaのバッグを
持った人、minaの靴を履いた人を見かけるようになった。
テレビを見ていても、たくさんのモデルさんたちが、何気なくminaの
服を着ているのをよくみかけるようになった。
また、類似品もたくさんみかけるようになった。
洋服の世界をひっくり返すような、そんなデザイナーの出現だったらしい。
そんな様子が、NHKでも取り上げられた。

minaの、明くんの何がそうさせたのか?この本を見てもらえれば、わかる。
そして、明くんのモノづくりに対しての思いが、minaの服を通じてみんなに
伝わった。そしてminaがここまで大きくなったのだ、と思う。

「長く愛される家具のような洋服づくりがしたい。」
「着る人が服を大切に思えるモノづくり」
そんな彼のモノづくりに対しての思いが、この1冊の本になっている。

minaの布地は、素晴らしい。
minaの布地には、ひとつひとつ名前がついている。
「forest」「rain」「wataridori」・・・・・
ひとつの布に、たくさんの人のアイデアや職人さんたちの手が加え
られ、きっちりこだわって作られている。
ボタンひとつとってみても、とにかく、こだわって大事に作られているのがわかる。
そして、その布で作り出される、決して流行すたりではない、洋服や
小物たち。ワンシーズンだけの服。流行ものの服・・・そうじゃなくて、
ずーっとずっと大切に着て欲しい服なのだ。

だから、minaの服やバッグは、刺繍の糸がほつれたりするだけで、きちんと細かく
お直ししてくれる。そうやって大切にされている。
本当に、長く長く大切にされる家具のようだ。


使い捨ての時代の今、そんな明くんの服たちを着ている人がいる、こんな時代に
そんな明くんの服たちが、強く静かに支持されている。
なんだか、ほっとするとっても嬉しいことだと思う。

忙しい明くんだけど、家では、3人の娘たちのとってもいいパパです。
これからも、よいモノづくり、がんばって!

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860200780/qid=1116517826/sr=1-52/ref=sr_1_2_52/249-0600805-4487560
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