意志のなかにいる

コメントあるようでしたらお気兼ねなく、記事に関連があるのが望ましいですね。

俺のこの剣、こいつがとどく範囲は俺の国だ (アニメ感想)

2019-01-01 22:10:00 | アニメ感想2018年・四季






メルクストーリア -無気力少年と瓶の中の少女-
第12話 癒術士と瓶の中の友人 とまとめ △+







「無気力少年」もずいぶんお節介焼きになったもんだよねえ
まあ、最初からハードボイルドよろしく不承不承だと時間が足りんがw
こういうおはなしは「ハッピーエンド」が約束づけられているね
となると「絶望的なスタート」ではなく「無くした何かを取り戻す」
というカタチがもっとも無理がなく、ほとんどそれにのっとった展開で
ユウがそれに助力するっていうのをやりきったとおもう
ここで「メルク」っちゅうある意味ユウよりもさらに「無力」な
存在がいることがユウさんの存在意義を浮き上がらせて
かつ「パワーゲーム」的な要素から距離をとらせているのに
一役買っていたかとおもうね、最終回で「また一緒に冒険に行ってくれますか」
ってのは底のところでメルクがいつも不安に思っていることなんだろうねえ
この「強い⇔弱い・儲かる⇔儲からない・エロい⇔エロくない」ってのから
切り離されたおはなしは絶えずまどろみの「ぬくさ」を
提示しつづけなければならないちゅう「優しい不安」とともに
あらねばならないのだろうとおもわれる。











ゴブリンスレイヤー 第12話 ある冒険者の結末 とまとめ △++







ボク、わるいゴブリンじゃないよー






月下のもと、ある「場所」を護る為の戦いなんで
そこは確かにゴブスレさんの手に余る広さと複雑さがあるね
どうしても「他人」の手が必要で、そしてそれが差し伸べられた時の
幸福感がハンパでないね、成功前に半分以上成功してる。
英雄戦争とガチャにみながうつつをぬかしている今日この頃
「一番最初の戦闘の雑魚キャラ」にここまでひどい目に遭わされる
おはなしがあることはある種当然の理屈なんかもしれないねえ
でも「現実」の生活をわれわれが思い浮かべる時、ハッピーに
なれそうなのはゴブスレさんのような思考様式だわな
地味で汚い連中が相手のお仕事を精神力と知恵で解決するとか
社会人のボク達が接している「仕事」そのものなんじゃないのか、と
あとは気がよくて頼りになる仕事仲間と、優しくていろっぺえ異性だな
ここは「ファンタジー」そのものの幸運さだ。










ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。
第12話 閣下の心、近侍知らず。/その気持ちの名前は。 △++








「目の前の気になる人から貰ったモノのことが気になって
現に目の前にいる人への配慮がおろそかになる」とか、確かにこりゃ
「小学生」なみの恋心よなあ、いや「天使」のそれかもね。
「七つの大罪」が太極の極みで逆転して、こういう全く毒が無い
「地獄」が現前していることにまずは当作品のセンスのよさを感じるね。
こういう強烈に擬人化したポップな作品って却って「毒」を有しがちだけど
毒に毒を掛け合わせてうまく中和した結果、こういう仕上がりになったかとおもう。
まあみなさん「お気に召すまま」に生きていて、みんな幸福なのが
まんが的ファンタジーってやつで、確かにこれはカルマから
逃れ得た何者かたちの世界なのかもしれないね、それを何というか









尊い―











青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
第13話 明けない夜の夜明け とまとめ △++







梓川兄は月替わりのヒロインの「同一性」を必死に維持
しようとしているよねえ、「思春期」なんでそれは結構壊れ物で
そして多分壊れてしまったら「つまらない」人間になるんだろう。
この「物語」と「異性との青春」に率直に結びついているのがこう
「ギャルゲー」的なあり方のプリンシプルな部分のようで
おっさんにはちょっとなつい感覚をうけるのね。
まあ「ゲーム」だと「平行世界」的にヒロインを「攻略」すれば
「リセット」されるのだけど、このおはなしは
「引き継ぐ(当たり前だけど)」のでその積み重なりのうまみ
「物語シリーズ」におけるヒロイン陣の変わりようのたのしみ
みたいのが味わえて、特にまあ「最初の」ヒロイン
麻衣せんぱいすよね、彼女が他のヒロインといちゃつく咲太を
容認するような、しないような、そういう「浮気的趣味」が
楽しめるのも大きかったと思う、その中で麻衣さんの魅力が
いろいろ発見できるのがこう「いい彼女」といる幸福すよね
とまあ麻衣さんが中心にいながら「翔子」っちゅう「昔の女」もいて
この不安定さにまっすぐ生きているのが「青春」の美しさだとおもう。










やがて君になる 第13話 終着駅まで/灯台 とまとめ △++







小糸ちゃんも含めて、忙しくはあるけどソツの無い
学校生活を送っているんだよね、これは花を愛でるようなハナシでは
大原則で、「君」のことが重要なのは「その他」のことは
行き届いているからだ、と、同時に「生殖」からも最初のうちに
解放されていて、このおはなしはきわめてアーバンライクな子達の
ハナシであることがわかる。それはただ「都市」にいる田舎者ではなく
種々の礼節をよく心得た姉妹による友愛のおはなしで
そのお高さは当邦ではあまり見ない形態ではあるね。
でもまあこの一挙一言に過敏なまでにココロがうごかされるのもいい気分だ
繰り返しになるけどそれは端正な家具であるからこそ配置にまで
ココロをくばりたくなるような神経で、漫画やアニメでなければ
とてつもなく手間と資本が必要になるそれが、あっさりと達成されている
という魔法のような事態が目の前にあることの贅沢な喜びなんかもしれない
なんならこういう関係、「役者」と「客」のそれ、ただしこの劇の内部にも
「客」のような神経の劇中人物がいる複雑さだ、シェイクスピアのような。











色づく世界の明日から 第13話 色づく世界の明日から とまとめ ○







琥珀の60年ぶりの「おばあちゃんはやめて」はよいね
共に青春を過ごしたのだから孫娘でも「友」なのだ
すごいのはこのタイムパラドクスを
はったおす事態が成立しているそのこと自体。
このおはなしは口を差し挟むことがほとんど無いのよねえ
まあとりあえず「もうけ」なんだから見ておけってなかんじ。
ひたむきに「青春」を美しく描こうとしているのだから
その表現者としての際だった神経は、処女作で「青春モノ」を
世にはなったPAさんの矜持というか何というか、そういうものだ。
この「時間跳躍」も「魔法」もただ「うつくしいはなし」を
描くために「支配」されているのがまあ「芸術」のような
個別性と永遠性を感じるといった次第ですわな、もちろん「動画」なんで
愉しめてしまうんだけど、この作品は「60年後」も視聴に値する
作品なのかもしれない、と思わないでもないね。

























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする