バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

ポワント・レッスン ルルヴェ・シュル・ル・ク・ドゥ・ピエ

2012-06-18 10:32:20 | 日記
前回練習したエシャッペとルティレ・ルルヴェのコンビネーション、スムーズに動けるようになりましたか?
5番ポジシオンの前側の脚をルティレに引き上げて後ろに下すやり方を練習しましたが、後ろ側の脚をルティレに引き上げて前に下すやり方も練習して下さい。どちらの動き方でも様々にニュアンスを変えて振り付けに採り入れられますからね。
今回は片脚でのルルヴェの練習をしましょう。
お腹でトルソーを支えて、内腿の力で膝を引き伸ばし足首が強くなければしっかりしたルルヴェをすることは出来ません。
いずれは練習することになるアラベスク・ルルヴェやバロネなど、ルルヴェを必要とするパは案外多いものですよ。
でははじめましょう。
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
ドゥミ・プリエ→8 左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒1 右脚ルルヴェ→2 右脚ドゥミ・プリエ→3 右脚ルルヴェ→4 右脚ドゥミ・プリエ→5 右脚ルルヴェ→6 右脚ドゥミ・プリエ→7 右脚ルルヴェ、左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに→8 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒1 左脚ルルヴェ→2 左脚ドゥミ・プリエ→3 左脚ルルヴェ→4 左脚ドゥミ・プリエ→5 左脚ルルヴェ→6 左脚ドゥミ・プリエ→7 左脚ルルヴェ、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに→8 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒…
いかがですか?
はじめはゆっくりのテンポで構いませんから、自分の脚やお腹に注意を向けて丁寧に練習して下さい。
それでは大事なポイントを確認していきましょう。
ドゥミ・プリエをした足でしっかり床を押して低い跳躍をするつもりでトルソーを引き上げます。ポワントの先端部分の真上に重心を引き上げましょう。このとき上体が反らないように気を付けて下さいね。
はじめのうちは軽くバーを押して反動を利用しても構いませんが、腕立て伏せをするように腕の力でポワントに立つようなことをしてはいけませんね。それでは足首や脚は強くなりませんよ。
ポワントで立った脚がドゥミ・プリエに下りるときにはきちんとドゥミ・ポワントを通過するように気を付けて下さいね。ドゥミ・プリエに落下してはいけません。
4回目のルルヴェをするときに、ク・ドゥ・ピエ・デリエールにした脚はバッチュをしてク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに位置を変えましょう。
軸脚がルルヴェをするたびにク・ドゥ・ピエ・デリエールの脚が跳ね上がらないように気を付けて下さいね。
それでは少し順番をアレンジしてみましょう。
両手バーで右脚前5番ポジシオン。
ドゥミ・プリエ→8 左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→1 右脚ルルヴェ→2 右脚ドゥミ・プリエ→3 右脚ルルヴェ→4 右脚ドゥミ・プリエ→5 右脚ルルヴェ→6 右脚ドゥミ・プリエ→7 左脚プティ・デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド、右脚ルルヴェ→8 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→1 左脚ルルヴェ→2 左脚ドゥミ・プリエ→3 左脚ルルヴェ→4 左脚ドゥミ・プリエ→5 左脚ルルヴェ→6 左脚ドゥミ・プリエ→7 右脚プティ・デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド、左脚ルルヴェ→8 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→ …
いかがですか?
ア・ラ・スゴンドにプティ・デヴロッペをするところでは安易に脚を蹴りださないように、脚をきちんと伸ばして停めて下さいね。
ルルヴェの仕方はごく低い跳躍をするつもりで脚を引き上げる方法と、カカトから足指の付け根そして足指から爪先へとロール・アップしていく方法とがあります。ロール・アップをするのにはしっかりした脚やお腹の筋力が必要で、初めの内は難しいでしょう。なるべくシンプルなアンシェヌマンでロール・アップの練習もするといいですよ。

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