バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

グリッサード・アラベスク

2009-10-06 14:46:32 | 日記
《ピケ・アラベスク》《アラベスク・ルルヴェ》を練習してきましたので、今回は《グリッサード》と組み合わせて練習してみましょう。
まずアンサンブル・ド・ミューズのレッスンで取り入れている一番初歩の動き方をご紹介します。
鏡に対してアン・ファス(=正面)、右前の5番ポジシオン、ドゥミ・プリエから右方向グリッサード・ドゥシュ。右後ろ5番ドゥミ・プリエから右脚をポワン・タンジュ・ドゥヴァンに伸ばしながら右方向 に身体の向きを変えます。このときアームスはアン・ナヴァンに引き上げておきましょう。左脚ドゥミ・プリエのバネを利用して、トルソーを右爪先の上に押し上げ、同時に左脚をデガージェ・デリエール(=アラベスク)にあげます。アームスは右がアン・ナヴァン、左がア・ラ・スゴンドでそれぞれ手の平を下に向けます。最後に左前5番ドゥミ・プリエに収め鏡に対してアン・ファス(=正面)に戻ります。アームスもアン・バに収めましょう。
同じように今度は左方向グリッサード・ドゥシュ。左後ろ5番ドゥミ・プリエから左脚をポワン・タンジュ・ドゥヴァンに伸ばしながら左方向 に身体の向きを変えます。右脚ドゥミ・プリエのバネを利用して、トルソーを左爪先の上に押し上げ、同時に右脚をデガージェ・デリエール(=アラベスク)にあげます。アームスは左がアン・ナヴァン、右がア・ラ・スゴンドでそれぞれ手の平を下に向けます。最後に右前5番ドゥミ・プリエに収め鏡に対してアン・ファス(=正面)に戻ります。
一番シンプルなカウントに合わせるなら、2・3で準備のドゥミ・プリエ、2・3グリッサードをして、
2・3で右脚をポワン・タンジュ・ドゥヴァンに伸ばしながら方向を変え、
2・3ピケ・アラベスクに立ち、2・3で左前5番ドゥミ・プリエ、アン・ファスに収める、ですね。
アンサンブル・ド・ミューズでは通常8カウントでカウントをとってレッスンしています。
さあ、注意しなければならないポイントがいろいろあります。
グリッサードのあとのドゥミ・プリエが緩んでトルソーが浮き上がってはいけません。
片方の脚をポワン・タンジュに脚を伸ばしながら身体の向きを変えるときに、ドゥミ・プリエをしている脚のターン・アウトをしっかり守りましょう。勢いにつられて膝と爪先が閉じないようにしましょうね。
ピケ・アラベスクに立つ前に、ポアン・タンジュに伸ばした脚を引き戻してはいけませんよ。ポワン・タンジュの爪先を“追い越す”くらいのイメージでトルソーを押し上げましょう。
ピケ・アラベスクに立ったときのトルソーが後ろに引かれないように気を付けましょう。“前方斜め上”に向かって、とイメージすることです。
最後に5番ドゥミ・プリエに収めるときに、後ろに上げた脚を落としてはいけませんね。脚を5番ドゥミ・プリエに“引き戻す”とイメージしてみて下さい。そしてトルソーが脱力することのないように気を付けましょうね。
今回は一番初歩の動き方ということで真横にグリッサードをしてピケ・アラベスクをする練習をしましたが、グリッサードで斜め前方に移動してエファセ・アラベスクのポジシオンをとれば、左右ジグザグに、舞台奥から前に向かって進んでくることが出来ます。その分動きに立体感が出ますよ。
ただし、斜め方向にグリッサードをするときは、くれぐれも進行方向側のお尻から動き出さないように気を付けて下さいね。

コメントを投稿