バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール

2009-03-09 15:56:39 | 日記
《ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール(ronds de jambe par terre)》の確認と練習をしましょう。
その前に…
“rond(ロン)”はフランス語で《円・輪》という意味。
  “jambe(ジャンブ)”《脚》のこと。
  “terre(テール)”には、《地面・床》という意味があります。
《ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール》つまり、脚で床に円を描く、ということですね。
鏡に対して正面を向き両手をバーに置いて、1番ポジシオンで準備しましょう。
左足が軸足、右脚が動作脚です。
まず《アン・ドゥオール》からです。
1番ポジシオンで準備した右脚の爪先をポワン・タンジュ・ドゥヴァンまで伸ばします。そこからポアン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドの位置まで半円を描くように爪先を移動させ、さらにポワン・タンジュ・デリエールの位置まで半円を描くように移動させます。このポワン・タンジュ・デリエールの位置から、かかと側の脚の内側をお臍に向かって引き上げるつもりで、1番ポジシオンに戻ります。
《アン・ドゥダーン》では、1番ポジシオンから、まずポワン・タンジュ・デリエールに爪先を伸ばし、そこから半円を描くようにポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド、ポワン・タンジュ・ドゥヴァンの順に爪先を移動させていき、もとの1番ポジシオンに戻ります。
《アン・ドゥオール》で行う場合も《アン・ドゥダーン》で行う場合も、『股関節』の“アン・ドゥオール”をしっかり守りましょう。
《アン・ドゥオール》の場合、ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドを通過してすぐに膝や足首・足の甲が前方に倒れては、正確な《ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオール》は出来ませんよ。
《アン・ドゥダーン》の場合も、ポワン・タンジュ・デリエールの時に、膝や足首
足の甲が床の方を向いていたのでは、ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドの位置で、膝や足首が前に倒れたままになってしまって、正確な《ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーン》は出来なくなりますよ。
《アン・ドゥオール》で行う場合も《アン・ドゥダーン》で行なう場合も、“ポワン・タンジュ・ドゥヴァン”と“ポワン・タンジュ・デリエール”で通る位置は、軸足のかかとの延長線の上ですよ。
《ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール》を一定のリズムに合わせて何回も続ける時の大事なポイントは
1番ポジシオンに戻る時とそこを通過する時の“足の向き”
です。
《アン・ドゥオール》の場合は、“ポワン・タンジュ・デリエール”まで行き着く前に『股関節』の“アン・ドゥオール”を忘れて、爪先から1番ポジシオンに向かって戻ってくることがあってはいけませんよ。
《アン・ドゥダーン》の場合は、“ポワン・タンジュ・ドゥヴァン”まで行き着く前に“かかと”から先に1番ポジシオンに引き戻してはいけません。
バットマン・タンジュの“ポワン・タンジュ・ドゥヴァン”と“ポワン・タンジュ・デリエール”から1番ポジシオンに足を引き付けたときのことを思い出してみましょう。
《ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール》は、1回で半円を描く動き方の他に、4分の1ずつ描いていく動き方や、軸足のドゥミ・プリエを伴うもの、1番ポジシオンを通過せずに“アン・ドゥオール”と“アンドゥダーン”を繰り返すもの、脚を蹴り上げる高度なものなどさまざまな動きがあります。まずは正確に半円を描くように練習しましょうね。
アンサンブル・ド・ミューズでは、《ロン・ドゥ・ジャンブ》のときの股関節の“アン・ドゥオール”について、股関節を“扇の要”だとイメージするようにしています。“爪先が動く”のではなく、“開いていく要の動きに爪先がついてくる”とイメージするようにしています。




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