バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

バー・レッスン vol.5 デヴロッペ‐トンベ part2

2010-11-15 12:15:36 | 日記
前回は最も基本となるトンベの練習をしましたが、今回はトンベを組み入れたアンシェヌマンを練習してみましょう。
脚の高さは90度、もちろんそれより低くても構いません。ただ、失敗を恐れたり単に楽をしたいがために脚の高さを低くするのでは身体のトレーニングにはなりません。トルソーのコントロールや股関節のターン・アウトを失わない範囲で、脚を上げることに挑戦するのも必要なことですよ
では始めましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、アームスはアン・バからプレパラシオンでア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚をク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンから→2 ルティレに引き上げる→3 デヴロッペ・アン・ナヴァン→4 ドゥヴァンで静止→5 左軸脚ルルヴェ→6 トンベ・アン・ナヴァン→右脚ドゥミ・プリエ→7 左脚デガージェ・デリエール(=アラベスク)→8 右脚前5番に左脚を引き付ける⇒1 右脚をク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンから→2 ルティレに引き上げる→3 デブロッペ・ア・ラ・スゴンド→4 静止→5 左軸脚ルルヴェ→6 トンベ・ア・ラ・スゴンド→右脚ドゥミ・プリエ→7 左脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 左脚をポワン・タンジュに下ろす⇒1 →2 右方向にカンブレ、アームスは左がアン・オー→3 →4 トルソーを戻す→5 左軸脚にトルソーを押し上げる→6 右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→7 右脚をポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドに下ろす→8 右後ろ5番に引き付ける⇒1 右脚をク・ドゥ・ピエ・デリエールから→2 ルティレに引き上げる→3 デヴロッペ・アン・ナリエール→4 静止(=アラベスク)→5 左軸脚ルルヴェ→6 トンベ・アン・ナリエール→右脚ドゥミ・プリエ→7 左脚デガージェ・ドゥヴァン→8 右後ろ5番ポジシオンに左脚を引き付ける⇒1 右脚をク・ドゥ・ピエ・デリエールから→2 ルティレに引き上げる→3 デブロッペ・ア・ラ・スゴンド→4 静止→5 左軸脚ルルヴェ→6 トンベ・ア・ラ・スゴンド→右脚ドゥミ・プリエ→7 左脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 左脚をポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドに下ろす⇒1 →2 右方向にカンブレ、左アームスがアン・オー→3 →4 トルソーを戻す→5 左軸脚にトルソーを押し上げる→6 右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→7 右脚をポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドに下ろす→8 右前5番ポジシオンに引き付ける
いかがですか?一番最後の5番ポジシオンはスタート地点に戻れていますか?
大事なポイントをチェックしていきましょう。
トンベ・アン・ナヴァンのあと左脚をデガージェ・デリエール(=アラベスク)に残しますが、このとき骨盤がバーの方に向かって開いていませんか?脚を高く上げようとしてウエストの後ろ辺りを縮めるのは間違いですよ、腰を痛める原因にもなってしまいます
トンベ・ア・ラ・スゴンドで重心を移動したあとの右脚ドゥミ・プリエは、股関節のターン・アウトをきちんと守れていますか?そしてデガージェ・ア・ラ・スゴンドに残した脚のターン・アウトも守れていますか?
右方向へのカンブレのあと左軸脚にトルソーを押し上げるときは、同時に右脚も床を離れてデガージェ・ア・ラ・スゴンドに上がります。トルソーを軸脚に戻し終わってから“どっこいしょ”と脚を引っ張り上げるような動きをしてはいけません
トンベ・アン・ナリエールのあと左脚をデガージェ・ドゥヴァンに残すところで、腰が後ろに落ちてお腹がくぼみ、背中が丸くなっていませんか?骨盤を立ててトルソーをしっかり引き上げましょう。
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、トンベに移るときには軸脚がルルヴェをしたらさらにもっと高いところに昇っていくつもりで上に向かってトルソーを押し出すように、高く大きな放物線を描くイメージでと伝えています。さらにいえば、重力によって自然に脚は着地するのだから、早めに脚を下ろそうと余計な動きをしないこと、とも伝えています
トンベに移るときのトルソーのコントロールはオフ・バランスになるという感覚を速く掴みましょうね。